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もうすぐ4歳。胎内記憶を教えてくれた。

息子が眠りにつく前、お布団の中で5分ほど雑談をするのが日課。
保育園であった出来事を話してくれたり、歌を歌ったりと大切なコミュニケーションの時間だ。

この日の話題は4歳の誕生日について。
ばあばに何をプレゼントしてもらう!とか、4歳になったらこれをしたい!など、
2ヶ月後に控えた誕生日について楽しそうに話してくれる。

そんな、希望に満ちた彼の声を耳元で楽しみながら、以前より気になっていたことを聞いてみた。


「お母さんのお腹の中にいた時のことって覚えてる?」


そう、いわゆる胎内記憶というやつだ。


『うん、おぼえてる』


え!そうなの!?ダメもとだったが、この機会を逃さずに聞いておかねば。
一説によると、胎内記憶は4歳を過ぎるとどんどん薄れていってしまうらしい。


「そうなんだ!どうだった?」

『あのね、はやくおそとにでたいよ〜って、いっつもないてたの』

「そうだったんだ!」

『うん。だって、おそとにでてはやく、お母しゃんのおかおをみたかったんだよね』


う、うれしい……。お母しゃんもみたかったよ。

妊婦検診のエコーに映る彼は毎回顔を手で隠していたので、てっきり、恥ずかしいしお腹の中が心地よくてまだ出てきたくないんだと思ってたよ。もっとお腹の中でゆっくり寝かせてくれ〜ってね。

そうか、あれは泣いていたのか。いや、それか彼の性格上、外に出てくるまで顔を見せないでサプライズにしたかったのか。


『あとね、おなかのなかが、あっつくてあっつくて、はやくでたかったんだよ〜』


ええ!そうなの!?これはかなり信憑性が高いぞ……。

息子は猛暑が続いていた8月生まれで、当時住んでいた家から出産をする病院までは、妊婦の足で徒歩約30分。
安産のためには適度な運動は必要だと考えて、いつも頑張って歩いて通っていたんだよね。
Oh no! 無茶してごめん!暑い思いをさせてあの時は本当にすまなかった……!

病院までの道中の大きな噴水がある公園で、日焼け目当ての裸のおじさんが今日は何人いたよという、本当にどうでも良い情報を夫に伝えることを楽しんでいた場合ではなかった。息子が暑いと泣いていたのだ。


胎内記憶について教えてくれたのは以上。


気になってエコー写真を見返してみた。
当時とはまた違った見方ができて面白いし、嬉しいのか不安なのか分からないチクチクする当時のお腹の痛みを、脳が再現してきて懐かしさを覚えた。

そして何より、顔を常に手で隠す彼はやっぱり愛おしかった。


【おまけの後日談】

私の股より爆誕した直後の記憶もあるらしく教えてくれた。

『やっとあえたね〜ってお母しゃんないてたよね。ぼくもおなじきもちだったし、やっとお母しゃんのおかおがみれてうれしかったよ〜』


全私が泣いた。

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