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在宅と病院とのギャップ

先日、入院治療から在宅ケアに切り替えて良かったとブログでお伝えしましたが、実際何が?どんな風に違うの?と思われた方もいらっしゃると思うので、私が感じたことをお伝えできたらと思います。

まず「食事」について。

「食べることは、生きること」
私はそう思っています。
食べないと人は元気が出ません。

ただ食べれば元気でいられるか?
そうでもないですよね。
健康にいいもの、好きなもの、誰と食べるか、楽しく食べているか。
「食べること」の中にも大切なことはたくさんあると思います。

まず病院での食事です。
時間になれば食事が運ばれて来ます。
上げ膳据え膳。すごく楽です‼︎
そして栄養がきちんと考えられています。

自分で作っていないので、まずは献立確認です。
好きなものだったらラッキー‼︎
そうでないと、好きではないものは避けてお米でお腹を満たしたいので、梅干しなんかを冷蔵庫から出してきたりします。

そして食事の時間です。 空腹を我慢するのは、なかなか厳しいものです。
病院の朝は自宅ほど早くないので、せいぜい早くて7時半。遅いと8時半です。
元気であれば出勤間近の時間だったりします。
事前に買っておいた補食を少し食べてご飯が来るのを待っていたりします。 食べた量を病院は管理しているので、補食でお腹いっぱいにしてしまい「お腹が空いたので買ってきて食べちゃいました」と言うのは少し気が引けます。

また逆に、まだ寝ていたいときや、食べられるほど体調が良くないときにご飯が出てくる、これもまたキツイものです。
病院ルールで配膳から2時間までは取っておけるそうで、2時間以内であれば食べたいときに食べられます。
でも、寝ていたいときの2時間は結構短く感じるものです。
その後の服薬も待っていますし、看護師さんたちはまめに声を掛けにきます。
そして仕方なく起きて何とか食べる。
気が乗らない食事です。

そんな日はリズムが狂ってしまい、おやつの時間やお夜食の時間に変にお腹が空いてきます。
事前に買っておいた補食を夜こっそり暗い病室で漏れた灯りを頼りに食べますが、おにぎりの海苔さえ「パリッ」と音がしてしまい、大部屋だと気になってしまいます。
そして意外にベッドに食べこぼしているのを朝発見します(笑)
そんな中で食べる食事は、食べる楽しみが半減です…。

自宅ではどうでしょう。
家族がいなければお惣菜やお弁当、自分で作らなければいけません。
自分で用意が出来ないと少し大変ですが、今は宅配弁当やUber、冷凍食品。 探せば色々使える資源はたくさんあります。
なのである程度自分の好みのものを選んで食べることができます。
そして食べたいときに食べられます。
誰にも管理されない。(往診の先生や看護師さん、介護士さんには聞かれるかもしれませんね)
好きなときに好きな物を誰にも気兼ねなく食べられる、幸せなことです。
それが食べる楽しみにつながり、自然と食欲が湧いてきます‼︎

食欲が出てくると、いつの間にか体力もつき、身体が動くようになるのを実感します。
それが「生きる意欲」につながる気がします💪

せっかく病院で治療を受けて元気になるはずだったのに、退院してきたら元気がなくなっていた。
そんな話をよく聞きますが、食べること。
それだけでも自宅と病院ではこんなにも違いがあります。

まさに「食べることは、生きること」
「食べる」って、とても大切なことなんですね。

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