見出し画像

ケフカはラスボスでゲマは中ボス ゲームのラスボス論

はい。またFF6とDQ5知らないとタイトルバイバイなのですが、RPGではほとんどの場合ラスボスを倒してクリアで、スト2ではベガを倒してクリアだしぷよぷよではサタンを倒してクリアだ。



プレイヤーにとって諸悪の根源を倒して世界平和は分かりやすいというメリットがある。また、RPGにおいてはレベルを苦労して上げて、強敵を苦労して倒して、達成感を得る。それがRPGの醍醐味だと思う。

そこから一癖あるRPGを作りたい時はそれ以外を最終目的にする変化球の作品もあるだろう。


FFシリーズではなんとなくラスボスが結構ある。

FF3の暗闇の雲

FF4のゼロムス

FF9の永遠の闇


なんとなく諸悪の根源で悪の塊なんだろーなとは思うが・・

ストーリーを追っていてもプレイヤー置いてけぼりだと思う

特にFF9はクジャでいいし、わざわざ出したその作為は私には今もわからない

ただ、FF9が過去作のパロディ作品である事を想えば、FF3のパロディなのだろう。



FF10のシン、クロノトリガーのラヴォスは物語序盤でラスボスである事を暗示し、作品中の存在感は強い

画像4


上記のFF3,4,9とは違う手法と言えるだろう

この辺は作品の根幹部分であり、あまりにそっくりにならないように気を遣う



では本題のFF6のケフカ


ケフカははっきりと小物だ

ゲーム開始20分ほどで登場する

かなり珍しいタイプのラスボス

少しずつ笑って済ませられない悪行を重ねて

プレイヤーにとって倒す意義を得て

プレイヤーにとって「一番嫌な奴」としてラスボスになった


実の所ケフカがラスボスなのはプレイヤーにとって意外な展開だ

前作FF5で何度も戦うギルガメッシュが最後改心するという話がギミック、ミスリードとして効いている。

画像2


ラスボスを誰にするかは制作者のさじ加減だ


DQ5のゲマは主人公の父を倒した最も倒すべき相手

それが最後まで大魔王幹部として存在し

終盤母親をも殺し、主人公に倒される

そして大魔王ミルドラースを倒してエンディング

画像1


私にはFF6とDQ5比較して、DQ5に違和感を感じる

確かに作品は色んなパターンがあった方が良い

ゲマがミルドラースを裏切って自身が大魔王になったらFF6と同じパターンだ

しかし、これほどプレイヤーにとっての宿敵をラスボスに据えないのはどういうわけか。

そういえばDQ3はバラモスがラスボスと思ったらゾーマがいたというちょっとしたどんでん返しがある

ラスボスだと思ったら実は真打ちがいたパターンはその後たびたび出る事になる

ドラクエ5 中ボス:ゲマ ラスボス:ミルドラース

ドラクエ6 中ボス:ムドー ラスボス:デスタムーア

がそれにあたる。


DQ5はある意味平坦過ぎた

大魔王のミルドラースを思い出せない人は多い

DQシリーズで最も衝撃を受けたイベント1位にDQ5の結婚というアンケートがある


逆に言うと中盤の結婚イベントに比べてDQ5の終盤は平坦だ

外に逸れない。まあある意味王道とも言える。DQ5,6は。

DQ7は終盤も結構色々詰め込んである



DQ4のラスボス デスピサロはシリーズでは変化球のラスボスと言えるだろう

確かに主人公の仇なのではあるが、物語中盤でラスボスがエルフに恋をするという描写が発覚する非常に珍しいストーリー展開をする。

※歴代魔王の中では異例のドラマ性を持ち、他の魔王とは一線を画している。と書かれている。またドラクエ9のエルギオスも展開は似ている。


そして最終盤でデスピサロをはめたエビルプリーストが登場し、仕組んだ事を白状し、倒される。

そしてはめられたラスボス、デスピサロを倒して終わる話は、切なくセピア色の終わり方に見える。(リメイクでは大幅に話が変わっている)

画像3

※追記

リメイク版では諸悪の根源かのように描かれているエビルプリーストであるが、やった悪行と言えば人間を使いロザリー殺害だけで、その理由も明らかに本業ほっぽいてうつつを抜かすピサロの目を覚まさせるという魔王想いの部下の行動だった。FC版から設定を「自らが大魔王になる為」と大幅な変更点がある。



ピサロが悪かという議論は、人間が魔物を無慈悲に殺し、一部味方する魔物には友好的というスタンスの逆である。

ここから先は

359字
石油王向け。内容は石油王が現れたら考える。

石油王向け。内容は石油王が現れたら考える。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,285件

購入されたら他の記事購入資金に使わせてもらいます