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【将棋の日記】藤井八冠前に知っておきたい群像劇としての将棋界 羽生善治のライバル達 佐藤康光新名人誕生から

藤井聡太8冠誕生目前の日記を書く。

本日書くのは羽生善治7冠誕生後、谷川浩司が名人を獲得し、その谷川浩司から名人を奪った佐藤康光から。

実は羽生善治7冠後の将棋界はとても面白い。

「実は」というのは、世界を救いゲームクリアした後の勇者の話など、盛り上がりに欠けると予想されるからだ。

ゲームクリアした羽生善治は一度倒したラスボス、谷川浩司に名人を奪われる。
これは羽生谷川の名人争奪戦になるかと思いきや、名人挑戦者は正統派矢倉棋士の佐藤康光。そして名人奪取。
翌年谷川が挑戦、リベンジマッチとなり7局まで縺れた末、佐藤防衛。なお谷川浩司伝家の宝刀角換わりを常に受けての防衛はお見事。

次の年は先手角換わり、後手なら中座飛車と、まさに勝つために自分の土俵で最大限まで勝つ確率を整えてくる丸山忠久が挑戦者に。
遅れてきた羽生世代だ。
18連勝と飛ぶ鳥を落とす勢いの丸山忠久に対し、佐藤名人はなんと全て受けて立つ。つまり丸山先手なら角換わり、丸山後手なら中座飛車のシリーズとなった。なんという漢佐藤康光。

一方竜王戦でも羽生善治から竜王を奪った谷川浩司

から竜王を奪ったのは遅れてきた羽生世代藤井猛。
当時強過ぎた穴熊に対し、玉も囲わず、穴に潜られる前に果敢に攻める画期的な戦法、藤井システムで棋界を席巻した。(1つの戦法を産み出し棋界トップに駆け上がるなどAI全盛の現代では考えられないが当時はあった。)

現在はMリーガーの鈴木大介挑戦者を退けた藤井竜王は、最強羽生善治を挑戦者に迎えることになる。




このような熱い脚本は人間には書けない。現実は小説より奇なり。
藤井聡太のゲームクリア後の展開はいかに。

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