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Boys be ambitious...

今日は、熊本の高校野球の聖地である
「リブワーク藤崎台球場」で練習を行った。


ここで野球をするのは高校3年の夏大以来であった。
この球場は、熊本の高校球児にとっては特別な場所で、やはり何か感じるものがある。

普段であれば、今の時期にこの球場を借りて練習するなんてことはできなかっただろう。普通であれば、今頃、夏のシードを決める大会が開催されて夏の大会に向けて準備を行う期間であったはずだ。

夏の甲子園大会に出るという目標を失った高校球児はさぞかし悔しい思いをしていることだろう。自分が今年の代であったならば相当落胆したと思う。


でも、やはり僕が言いたいのはただひとつ。
甲子園はただの通過点に過ぎない。
甲子園がなくなったからといって、人生が終わるわけではない。

なぜ、高校野球をしているのか?
なぜ甲子園を目指すのか?
ここがはっきりしていない人が、落胆しているのだと思う。


今自分が、もし高校球児に戻れたら、もし、教育者の立場であったら、そこの理由をはっきりさせてから練習に取り組むようにしてあげるだろう。


スポーツの世界はシビアだ。
スポーツを極めるということは、社会に出て必要とされる知識を捨てることと同じだと思う。


だから、スポーツを辞めた人、プロになることを諦めた人は第二の人生で苦労したり、就職活動で自分は何がしたいのか分からないまま、社会に出てしまう。


子供の頃は夢はでっかく、プロ選手だと教えることも大事だが、それだけリスクがあるんだということを、強調して教えてあげることも同じように大事なことだと僕は思う。 


日本は今後、経済的に厳しい状況になるのは否めない。少子高齢化によって、若者の生産性を高めないと国としての経営が厳しい時代において、若い生産性のある人材を育てないといけないことは日本にとって必要不可欠だ。

そんな日本で、全員が全員、リスクを考えないままプロアスリートを目指させることはあまりにも無責任な指導ではないか?
それを、ジュニア教育に携わる指導者がどれだけ日本の未来のことを考えて指導をしているか僕は疑問でならない。


だからこそ、一度高校球児に提言したい。


一刻も早く次の目標や夢を見つけて、将来の日本のために、そして個人が生き抜くために、必要な知識や考え方を身につけて欲しい。

変えられないものは変えられないのだから、
いつまでも落胆しているのは得策ではない。
目を覚まして欲しい。


コロナの有無に関わらず、ほとんどの高校球児は、夏の大会が終わった後、燃え尽き症候群に陥り、なかなか受験勉強にシフトチェンジすることができずに、だらだらと過ごしてしまう傾向にある。


でも言わせてもらうならば
正直それが早まっただけだ。


高校球児は、早くそこに気づくべきだ。



この記事を読んで、少しでも前を向くきっかけに、
いや、前を早く向かなければならないという危機感を感じて欲しい。不安を煽るようだが、将来の日本は決して明るい未来ではないことをここに記します。



熊本の球児から少しでも良い人材が出るように祈っています。その人材に僕がなれるように、手本を示せるようになります。



高校球児諸君へ、

Boys be ambitious...



それでは。

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