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Mirror of Evill【悪を映す鏡】※白雪姫二次創作 第4話 白雪とカイザー

 1カ月の時が過ぎた。ある日の昼食時、リビングのドアがカチャリと開く。と、そこには、肌が雪のように白く、これまで見たことがない程に美しい女性が佇んでいた。

「できたの!!遂にできたのよ!!念願の薬 “apple”が!!!」
その女性が歓喜の声をあげると、小人たちは一斉に
「おめでとうございます!!白雪様!!」
と駆け寄った。
 しばしの間、喜びを分かち合った後、カイザーの存在を認識すると、
「あ…ごめんなさい。お客様の前で、はしたない…。」
頬を赤らめ、消え入るような声で、恥ずかしそうに下を向いてつぶやいた。

「いえいえ、怪我を治療して頂きありがとうございます。カイザーと申します。ご挨拶が遅くなってすみません。あまりに居心地がよくて、図々しく、1カ月も居候させていただいております。」
 カイザーも照れるような素振りを見せながら、挨拶をする。

 それから、二人が親しくなるのに、時間はかからなかった。カイザーはここに至った経緯を自分に都合よく語り、白雪が自分に対し、絶対的な信頼を寄せていることを自覚しながら、純真無垢な白雪をどのように汚してやろうか、痛めつけてやろうか、利用してやろうかと、日に日に悪の欲求を募らせていった。

→ 最終話 Apple
https://note.com/warauyo/n/n3f42152da076