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【ラグビー・トップリーグ】2018.10.13 トヨタ自動車対NTTコミュニケーションズ戦の個人的雑感

Nコムの撃ち合いに付き合わされたトヨタ自動車。とにもかくにも、こんなにトライがポンポン入るとは思わなかった。よく考えたら、今年のNコムは失点数が多い。でも、手堅いトヨタ自動車が…という心境である。

前半はまるでセブンズを見ているようだった。勢いがあると感じたのはNコム。中島、石井、羽野と言った「早くて重い」ランナーがゲインラインを突き抜ける。

しかし、スコアの上ではトヨタ自動車が優位に立つ。その立役者はWTB岡田。外側のディフェンスにNコムが難ありだったとは言え、きっちりとトライを獲る決定力の高さはなかなかのものだと感じた。「技」に長ける器用なタイプのトライゲッターである。

後半20分の段階で点差は16点差であり、このままトヨタ自動車が突き放すものかと思われたが、ここからNコムが2本のトライを奪い2点差まで詰め寄ることになる。理由は2つ。一つはウェグナーのシンビンに代表されるように、トヨタFWの規律が乱れたこと。もう一つはNコムの交代選手である湯本→友井川のラインが機能したことである。

特に、友井川の起用方法は興味深いものがあった。普段はSHないしはWTBで出場する選手である。だが、この日はWTBないしはSOの位置でバックスラインに立っていた。友井川をSOにすることで、より一層パスのテンポを上げたいという意図があったのだろう。決定的なシーンとまではいかなかったが、Nコムの攻撃のテンポが最後まで緩まなかったのは、非常に良い傾向である。

Nコムはベスト8入りを、トヨタはベスト4以降で勝つためのチームづくりが求められている。予想外の撃ち合いは、今後の戦い方のバリエーションのサンプルが増えた…と考えていけば、価値がより増すのではないだろうか


どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)