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ちょっと短めの競馬レース回顧【スプリンターズS、凱旋門賞、シリウスS編】

【シリウスS】

ペースも早く、脚を溜めて爆発させたもん勝ちの様相。ジュンライトボルトが最もストレスの無い位置でレースができたと言えるだろう。ハピも見事なイン突きで抵抗し、3歳世代では最も目があるところを見せたのでは。渋った中京のオーヴェルニュ……と思いきや、今日は良馬場でも活躍。バーデンヴァイラーは浮き沈みが激しい。地方の砂で再度見直そう

【スプリンターズS】

◎ナムラクレアの敗因はわかる。ロスしても外に出して、差し脚に賭けたいというのは、前戦の敗北を意識してのものだと。でも、メイケイエールの敗因がよくわからない。負けるときは大敗の馬だとは思っていたが、その時は「スローペースで暴走し、競馬ができなくなった」ときだと。なので、ハイペースでの敗戦は想定外だった。中2週説も取りざたされるが、ひょっとすると「賢くなりすぎてしまった」のかもしれない。
というわけで、勝ち馬を称える時間をば。オールカマーの再現を見るような、イン有利のレースだった。ジャンダルムは考えなかったわけではない。ただ、「前走大敗した後のジャンダルムは買い」という言説が広がり過ぎていて、これなら妙味が無いな……と思ったのが運の尽きだった。一方、ウインマーベルは全く頭に入ってなかった。「葵Sの上位馬が3歳では強い!」というシンプルな公式を、引き続き覚えておこう。上位馬で唯一馬券に入れた△ナランフレグ。「内枠なら3着あるな」という読みは当たったのだけど……

【凱旋門賞】

事前の取材などで、岡田牧雄氏が「凱旋門賞狂想曲を終わらせたい」と何度も仰られていたことが印象に残っている。凱旋門賞の夢を追うことは、日本競馬にとってメリットをもたらすことなのだろうか? 2022年の本レースも、そういう事実を突きつけられる結果になってしまった。
タイトルホルダーはもっと他馬を引き離して逃げたいところだった。ドウデュースは適性が合わなすぎ。ディープボンドは実力不足。唯一現地の人気よりも上の着順だったのがステイフーリッシュだった。今回は参加賞の出来になってしまったが、矢作先生の打った現実的な一手は参考になるものだったのでは。バスラットレオンの好走お見事。そして、ステイゴールドの血が凱旋門に再戦するのは、次はいつになるだろうか。
ジャパンカップで海外の馬が勝てず、凱旋門賞では欧州以外の馬が勝てず。両者の独自性がどんどん広がっていて、かつ埋めるのには相当な苦労がいる。それを埋めるための第一歩はどこにあるのか? 平松さとし氏が仮説に挙げている「2400メートルに強い馬か否か」というものは非常に興味深い。そう言えば、ここ最近の強い古馬を思い返すと、「2000メートル以下」と「2500メートル以上」振り分けがちになっているな? ということに気がつく。この12ハロンの距離を見直すことから、初めてみてもいいかもしれない


どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)