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【ラグビー・トップリーグ】2017.9.2 ヤマハ発動機対サントリー戦 個人的雑感

第3節にして大一番。序盤のビッグゲームである。昨年日本一のサントリーと、五郎丸が復帰し戦力充実のヤマハ発動機。パナソニックとと共に日本ラグビーを引っ張る存在である両チームの対決である。ゲームそのものの面白さ、そして今後の両者の再戦に期待が膨らむものとなった。

江見のトライで先制されたとは言え、前半の主導権を握ったのはヤマハだった。その立役者は間違いなく、スクラムである。塊となった8人が、サントリーのFW陣に襲いかかる。時に潰され、時にまくり上げられるその様は、まさに驚きだった。サントリーも決してスクラムが弱いチームではないのだが… 

前半28分、ディフェンス時のファールで石原がシンビン。さらに33分には矢富のトライが決まりヤマハが逆転。苦しい前半戦はまだまだ続くと思われた。 

しかし、ヤマハの拙さもまた、ここからあぶり出される。トライ後、クリシュナンがハイタックルでシンビン。数的優位が解消されてしまった。その後もリスクを冒して攻め続けるも、矢富のパスミスをサントリーBK陣が奪い村田がトライ。ヤマハとしては、前半をビハインドで終えることは痛恨のミスだった。

後半もヤマハが主導権を握る。スクラムからファンデンヒーハーが大きくゲインしてチャンスをつくり、ワイドなパス攻撃で最後は伊東がトライ。前半終了間際のミスを取り消し、再び追いすがる。そして、後半31分に堀江が相手ディフェンスを吹き飛ばすトライを奪い逆転。

しかし、サントリーもスクラムを改善させ、ペナルティも減少。ヤマハとしては好調な五郎丸のキックを活かしたいが、なかなかPGの機会がやってこないのは痛かったか。 

残り3分からサントリーはなりふり構わずフェーズを重ね、相手ディフェンスラインをずるずると下げる。その数はなんと28! エディー時代からラグビーは変わってきているとは言え、ここで武器になったのは代々受け継がれてきたラグビーだった。思わずヤマハが反則を犯し、一息ついたのもつかの間、日和佐のクイックスタートに最後は小野が反応し、そのままインゴールゾーンへ。劇的なトライでサントリーがヤマハを27ー24で下した。 

まだまだこれがゴールではないとは言え、両者の力量はリーグの中でも抜きん出ていることを示した一戦となった。もちろん、課題もある。サントリーは前節のリコー戦と同じく、ペナルティが多い。後半は改善したとはいえ、ジョージ・スミスのハイタックルも気になった。反則がスコアに直結しないことを祈るのみだが… 

対するヤマハは前半も後半も、ホーンが鳴ったあとにトライを奪われたことが敗因である。また、前半にあった敵陣でのチャンスも、PGやスクラムではなくラインアウトを選び、結局ノットストレートでふいにしたのも痛かった。このように、試合運びの拙さをどう抑えるか。また、それができる人間は誰なのか。ベンチワークを含め、もう一度考え直したいところである

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)