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【ラグビー・トップリーグ】2017.12.2  リコー対NTTドコモ戦の個人的雑感

まさに水を得た魚である。ロビー・ロビンソンとリコー・ブラックラムズとの幸福な関係は、まだまだ続いていきそうだ。

1ヶ月のウィンドウマンスが終わり、迎えたトップリーグの再開戦。トップ4入りに望みを繋ぎたいリコーブラックラムズは、NTTドコモレッドハリケーンズを秩父宮ラグビー場へ迎え入れた。

試合は少し荒れた展開で始まる。前半14分に相手と接触した濱野、長谷川が脳震盪の疑いで途中交代。リコーは早々に、BKの選手を入れ替えざるを得なくなった。
動揺が広がるチームに、ドコモの選手たちが攻めかかる。敵陣深くに侵入し、モール、展開攻撃とあらゆる手で攻め立てた。
しかし、リコーのディフェンスが崩れない。モールは動かず、バックスのランニングも止められ、接点で何度もドコモはペナルティを喫した。
この攻防のキーは「いかにパエアを封じるか」にあったと思う。パワフルな体格とは裏腹に、器用なパスやキックもできる選手だ。しかし、SOとしてだと、少しパスや判断のスピードに物足りなさがある。
そこをリコーは突いた。次の攻撃を仕掛けるパエアに次々とタックルを浴びせ、攻撃を遅らせる。ボールと陣地をキープできる時間は長かったが、しかし、効果的ではなかった。

前半の苦しい時間を乗り越えると、後半はリコーが主導権を握った。ロビンソンのDGや高平の独走トライで点差を広げていき、終わってみれば34ー12の圧勝。ホワイトカンファレンスの3位をキープすることに成功した。2位のヤマハとの勝ち点差を、少しずつ縮めている。

リコーには良い流れが生まれている。安定したセットプレーとディフェンス。ポフィヴァ大和やボークといったペネトレイター、突破力のあるバックス…。何より、司令塔に鎮座するロビー・ロビンソンの調子がすこぶる良い。

8年前のU20W杯・日本大会でも活躍したロビンソン。当時からキック力と冷静な判断力は光るものがあった。紆余曲折を経て昨年トヨタ自動車に加入し、今季はリコーでプレーしている。
個々の突破力はあるが、どうも単調になってしまう。それがリコーの課題(ある意味では魅力?)だった。そこにクレバーなロビンソンのパスとキックが加わる。その化学反応は絶大なものだった。「リコーの攻撃が巧い!」と感じるのは、長らく追ってきて初めての感触である。

そんな大活躍が認められたということか、2月からはサンウルブズの一員としてプレーすることも発表された。同期のクルーデンに差をつけられてしまったが、リコーの揺るがぬ軸として、遅ればせながらロビンソンが花を咲かせている

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)