ちょっと短めの競馬レース回顧【札幌記念、北九州記念、黒潮盃】

【黒潮盃】

ヒーロー対ヒーローのヒーローショー。斤量差も考えると、南関東競馬３歳戦線の二番手はヒーローコールということになる。マンダリンヒーローとの一騎打ちは熱い勝負だった。両者とも打倒・ミックファイアの挑戦権は得ている。３着は衰え知らずの帝王。ショウガタップリは初遠征の壁。

【北九州記念】

ＣＢＣ賞の再現ＶＴＲを見ているかのような。またしてもジャスパークローネにまんまとやられてしまった。先行優勢の馬場を味方につけた側面はあるにせよ、一本調子で逃げられれば強い。この夏に大分使い込んでいるので、ＧⅠでの余力はあるか。馬券的には、「夏の小倉はバクシンオー」という格言が通用せず落胆。

【札幌記念】

大阪杯、安田記念の手綱捌きを絶賛した身としては、４角で大外をぶん回すジャックドールを見て頭を抱えた。どうしてこうなった？　馬場の内側が重く、先行勢には厳しいペースだったということはわかる。ただ、ジャックドールの魅力を出して負けたとは言い難い。意外と難しい馬なのかもしれない。
その一方で、プログノーシスは会心のレースだったと言えよう。この夏、騎乗馬の質が落ちたと囁かれる川田騎手だが、それを感じさせないのが一流の証だ。対イクイノックスにまた面白い一頭が現る。鞍上はてっきり典弘氏だと思っていたが、和生くんだったとは！　インベタのトップナイフが怖い。◎ウインマリリンは積極的な競馬をしていたので、次回に期待。最後にシャフリヤール。喉の不調は心配だ。昨今珍しい「古馬でも活躍できるダービー馬」だと信じているが……