見出し画像

40代で始めたバイオリン、オフラインレッスン視点でみるオンラインレッスンとの違い



40代でバイオリンを始める

私は40歳でバイオリンを習い始め、3年半になります。
小さい頃にピアノは習っていましたが
弦楽器は全くの初めてでした。
これまで何度かオーケストラ演奏を聞く機会があり、
大勢で演奏ができ、
ピアノのように叩いて音を出す楽器ではなく
弓で弾くバイオリンをいつかはやってみたいと以前から思っていました。
引越しして自宅前の音楽教室でちょうどバイオリンレッスンが始まったこと
コロナ禍でリモートワークになったことなど
複数の偶然が重なってバイオリンレッスンを始めることになりました。

オフラインレッスンの視点から見るオンラインレッスン

私はヤマハの大人向けのバイオリンレッスンを
オフライン(対面式)の個人レッスンで受けています。
最近では、オンラインのレッスンも多く見られるようになりました。
今回は私のオフラインレッスンの経験を元に
オンラインレッスンでもできそうなこと、
オンラインレッスンでは難しいことを考えてみます。

なお、ここでのオンラインレッスンは
動画再生ではなくリアルタイムでのレッスンを指しています。
また、「オンラインレッスンでは難しい」と書いていますが
工夫次第で可能なこともあると考えています。

オンラインレッスンでは難しいこと

バイオリンのチューニング、バイオリンの調整をしてもらえる

毎回レッスンの始めに先生にバイオリンをチューニングしていただきます。
バイオリンのチューニングはペグ(バイオリンの先にある大きなネジ)と
アジャスター(弓を当てる部分の近くにある小さなネジ)の2箇所を使います。
特にペグは自分で回すと弦が切れそうで怖かったり、
回しすぎて大きく音がずれてしまうなど難しいです。
そのため、普段自宅ではアジャスターでチューニングをし、
レッスンで先生にペグも使ってチューニングしていただく事が多いです。
チューニング以外にもバイオリンを持つ位置がしっくりこない時、
バイオリンが首元に当たって痛い時などは、
先生が肩当ての位置や高さを少し調整してくださるだけで
改善することがあります。

先生と一緒に演奏できる

レッスンでは先生と一緒に演奏することが多いです。
曲がある程度弾けるようになると
先生がセカンドを弾き、私がファーストを弾いて
プチ合奏を楽しむことができます。
初めて先生と一緒に演奏できたときは
夢がかなったようにとても感動しました。
時々先生に許可をいただいて、
一緒に演奏した動画を残す事もあります。

先生のリアルな音色を聞くことができる

新しい曲を始めるとき、最初に先生に演奏していただきます。
先生のバイオリンはオンライン/オフラインともに聞いたことがありますが、
先生がリアルで弾く音色とオンラインで弾く音色は
同じバイオリンでも異なります。
なんとも説明が難しいですが、音や響きはリアルの方が断然良いです。

弓の向きや指使いなど細かいアドバイスをいただける

レッスンの間、私が弾いている様子を先生がいろいろな角度から見て
弓や指について細かくアドバイスをいただけます。
また、私のバイオリンを実際に先生が弾いて
弦のどこに弓を当てると良いかアドバイスしてくださることもあります。


オンラインレッスンでもできること

音の強弱などのニュアンス、弓の位置のコツを教えてもらう

レッスンではフレーズごとに音の強弱やニュアンスを教えていただき、
その曲らしく演奏できるように仕上げていきます。
音の強弱やスタッカートなどニュアンスを加えると
見違えるようにその曲らしくなります。
また、弓の先、元(もと)、中のどこで弾くかで
音のニュアンスも変わります。
このようなアドバイスはオンラインでも遜色なく教えていただけそうです。

姿勢、肘や手の動きのアドバイス

特にバイオリンを始めたばかりでは音を出すために
姿勢、肘、手などのアドバイスを多くいただきます。
足を軽く開き、左足に軸足を置き、
肘の位置の高さ低さのアドバイスは
体全体が見える位置にカメラがあれば
問題なくアドバイスいただけそうです。

先生の手元や演奏を録画させてもらう

(先生に了承いただけることが前提です)
弓使いやビブラートのかけ方を教えていただいた時は
レッスンの後も指づかいや手首の位置などを
何度も細かく見たいことがあります。
私の先生は動画や写真撮影を許可してくださるため
スマホで撮ったものを自宅の練習でも参考にしています。

まとめ

バイオリンの初心者、かつ周囲からサポートを受けられない場合は
バイオリンの扱い方も含めてアドバイスをいただく事ができる
リアルレッスンまたはリアルレッスンとオンラインレッスンのハイブリッドが進めやすいとは思われます。

一方、オンラインレッスンは以下のようなメリットも考えられます。
・教室へ通う必要がない
・どこからでも希望の先生のレッスンを受けられる
・録画をすれば見返すことができる
加えて、インターネット技術の進歩により
将来的にはオンラインでも同時演奏が可能になるかもしれません。

バイオリンを弾いてみたい多くの方が楽しめるようになるためには
オンライン/オフラインいずれのレッスンも必要と考えています。


*バイオリンについて、以下の投稿もご興味があればご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?