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チームの業務体制を変え続けるメリット

私は3年ほど前から開発系の横断組織に所属しており
管理職として5名前後のメンバーの担当業務を半年毎に決めています。
以前、メンバーが担当業務に慣れ、◯◯といえば◯◯さんと思われるほど周囲からも信頼を受け、ご自身にとっても自分の業務として愛着や自信を持っている中で、業務をそのまま任せるべきか悩む事がありました。
ですが、最近では担当は変えていく方がメリットがあると考えています。
その理由をいくつか上げてみます。


非連続な業務の進化ができる

長期で業務を担当し、常に改善し続けてくれた方が異動となり
残ったメンバー+新しいメンバーで業務をするようになった事がありました。
信頼の厚かったメンバーが抜け、周囲には心配する声もありましたが
今では業務のツール化や自動化が進み、タスクも削り、
これ以上効率化や大きな改善はできないと思っていた業務で
かなりコストを削減する事ができました。
この成果は元のメンバーのスキルの問題ではありませんし、
同じメンバーでは決して出る事はなかったアイデアだと思います。
また、業務経験が長いと当たり前に必要と思っていた業務に対して
新しいメンバーが客観的に見て不要と判断し
削る事ができた点も大きいと感じています。

仕組み化が進む

同一メンバーが同じ業務を長く担当していると
わざわざ言語化しなくてもわかる部分が手順として残されていない事が多く
属人化が進みがちな傾向があります。
特に、Excelやドキュメントの扱い方など
細かいタスクで属人化したフローが進み、
他メンバーでは扱い方がわからないという事がよくあります。
その為、同一メンバーが長く担当していたとしても
新しいメンバーとペアで業務をするなどすると
誰でも業務がしやすい形に仕組み化することができます。

経験やスキルを広げられる

私個人としては、自分もメンバーもこのチームや社内だけでなく
どこでも活躍できる方になって欲しいと考えています。
1つの業務を長く深く携わることで
プロフェッショナルになる方もいらっしゃいますが
現組織では1つの業務で得られるスキルや知識は
そこまで多くないと考えています。
その為、複数の業務を経験することで
今後活かせるスキルや知識の幅を広げていただく方が良いと考えています。

担当を変えるタイミングは大切

メリットばかりを書きましたが、
もちろん担当業務を変えるタイミングは大切です。
まだご本人がその業務に対して伸びしろがあり、
やりきった気持ちを持てそうにない場合は
無理に担当を変更する事は考えませんでした。
また、担当していた業務から急に担当を外すのではなく、
メイン担当→サポート担当 & 新しい業務担当→新しい業務のメイン担当
と徐々に次のチャレンジへシフトできると
変化に気持ちが追いつかないという事は少ないように思います。

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