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星パパ星ママのお見舞いと、おしょうさんとの再会①

<登場人物>

▶︎星ママ・星パパ
わらしべと10年来のお付き合いがある夫婦。星ママは70代、星パパは80代と高齢だが、現役バリバリ。機能不全家族で育ち、実の親や親戚との距離感もわからないわらしべにとって、頻繁に電話し家に呼び、遠慮なくこきつかい、、ぐいぐい距離を詰めてくる二人はどのように対応していいかわからない存在だった。今では福岡の両親とも言える大切な人たち。

▶︎おしょうさん
わらしべのパートーナー。本拠地はNYだが、ビザの更新で日本に帰ってきたタイミングでコロナが蔓延し、帰国難民に。そのタイミングで出会い、交際スタート。今年の3月末に喧嘩し、その後音信不通状態となっていた。星ママに「わたしの3番目の息子!」と言われるほど気に入られている。(おしょうというのはニックネーム。お坊さんではありませぬ。仕事はプログラマー)

今回の経緯

昨年の秋、星ママ星パパのところへ泊まりがけでおしょうさんを連れて行き、紹介。その一回で星ママはおしょうさんのことが大好きになり、それからずーっと、「また、おしょうちゃん連れてこんね」と言われ続けてきました。

そんな日が続いた先日、星ママから電話が。

「今、あんたたちのこと話しとったとよ。最近どうね」と聞かれたので、「実は喧嘩して連絡を1ヶ月半ほどとっていない。もしかしたらもう、向こうは別れた気持ちでいるのかも・・・」

状況を伝えたところ、「実は星パパが入院している。3月末から。もう1ヶ月半よ。実は癌が見つかって・・・わたしもしんどい。おしょうちゃんと二人で顔を見せにきて」と。

えっ、癌!?それは行くよ!いや、でも、ふたりはどうかな。喧嘩して連絡取ってないんだって💦というわたしに、「よかけん!わたしのことダシにしたらええったい。とりあえず、顔見せに来てよ!」

言葉は強いけれど、いつになく沈んで元気がないトーンの星ママ。だいぶ精神的に参っている様子が電話越しでも伝わってくる、、彼が行く行かないはわたしが決めることではないなと覚悟を決め、おしょうさんに連絡。

すると「それはすぐにいかないとね」と返事があり、わたしたちは喧嘩の後の話し合いをすることなく、星ママと星パパに会うために再会することになったのでした。

そして迎えた当日の朝

ここからは、当日上げたInstagram「わらしべ庵」のストーリーの掲載と、それをテキストで補足する形で進めて行きます。

いよいよ、おしょうさんに会う、となり、ナーバスな当日の朝。

会う時間が近づくにつれ、感謝と会える気持ちが大きくなり、会ったらいつものように飛びついちゃうんじゃないか?嬉しくて泣いちゃうんじゃないか?いやいやダメダメ、わたしたち、今どんな関係なのか、向こうがどう思っているかもわからないのに、ちゃんとしなきゃ。

・・・ちゃんとするってどういうこと?

そんな気持ちがぐるぐるしていました。

そして今回のメインは、おしょうさんに会うことではなくて、星パパに会うこと、そして星ママに少しでも元気になってもらうこと。

だけど、実の親や親戚ともこうした距離感で関係性を築いたことがないわたしは、星パパ星ママにどう接したらいいのか、どう気持ちを持っていったらいいのか、、いまいちわからず、こちらもずっと悩んでいたのでした。

当日は午後休みを取り、レンタカーを借りておしょうさんを迎えに行く手筈に。朝は嬉しい気持ちが大きかったものの、あと1時間、あと30分と近づくにつれ、緊張が高まって行きました。

泣いている場合じゃないと思ったからか、体が涙じゃなくて鼻水を出してきた。

そう、気絶している場合じゃないのよ。ADHD(注意欠陥多動性障害)もあるわたしは、運転がとても苦手。たくさんの情報処理と、動作性のコラボ攻撃で今まで何回事故ってきたか、、

今回はおしょうさんという同乗者もおり、絶対に安全最優先。気になることが多すぎるけれど、乗っている間はとにかく命に集中。それを念じ続けていました。

なのに、仕事のキレが悪くて😭

一本、上司に連絡しないといけない電話があり、それも気になって集中力が散り散り。判断を求める事柄だったため、どのように説明するか、事実と解釈をどう分けて話すか、、そういう思考もあり、

思考と感情がピークアウトしそうでした。

そんな状態でなんとかレンタカーを借り、おしょうさんを迎えにいったら、おしょうさんがお腹壊してトイレから出れないって。

えーーーー・・・
再会までの緊張状態引っ張らないで〜

じゃあせめてその間に上司に電話して、この件だけでも終わらせてしまおう〜・・・と思って電話したら、事前に送った報告事項をまだみていないって・・・

「それ見たらまた連絡します」って、折り返しもらうことになったけど、うう、それいつになるの〜。わたしきっと運転している〜〜〜。あああああああ・・・(パニック)

おしょうさんを待つために停めている道路も片側一車線で狭く、通り過ぎる車みんなに迷惑をかけていて、HSP気質のわたしはそれにも胃がキリキリ・・・

ああダメだ、もうなにも取り繕えない。
思ったことをそのまま伝えよう、、

出発前から、すでに満身創痍な気持ちでのスタートなのでした。

ーーー
つづく

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