【感想】僕の人生には事件が起きない〜ひねくれている人は輝ける〜
ガイアの夜明けを見てワークマンの凄さを体感しつつ、
流しに置きっぱなしにしてある洗い物のめんどくささからくるめまいに耐えています。
はい、どうも。
脱サラ系アラサー若手芸人アズーリのうめです。
また新しい本を読んだので、感想を書きます。
今回読んだのはこちら。
年初に2020年は12冊読むと決めてから8冊目です。
この本は僕ら若手芸人がひれ伏せるべき存在、M-1ファイナリストハライチの岩井さんのエッセイ集になっていて、岩井さんの身に起きたことを岩井さんの独特な感性で綴っています。
岩井さんてゴッドタンで腐り芸人代表として登場するくらいひねくれてるんです。
そのひねくれがこれでもかと十二分に発揮されていて、
誕生日パーティーに招待されて祝いに行くんじゃなくて現場で気まずい空気を爆誕させるために行ったりとか。
珪藻土と自然薯にはまりかけるけど最終的に2つが怖くなって結局両方やめてしまったりとか。
妄想なのか発想なのかただの考えすぎなのか、とにかく普通じゃないんです。
又吉さんもそうですけど一見静かな芸人はひねくれてるから文章を書くと面白いんですよ。
そうじゃないとあんな風にテレビに出たり、あんなおもろい漫才を作ることなんてできないはず。
(ということは僕も静かな芸人なのでこのnoteもだいぶ面白いはず。面白いよね?そうだよね?ね?)
だからあなたや、あなたの周りの人にももっといろんな芸人に触れてほしいなあって死ぬほど思います。いろんな芸人がいろんな形で発信してるから。
もう1つ、内容はもちろん面白かったんですけどそれ以上に勉強になったことがありました。
それは、小さいことを大きくする技術です。
「僕の人生には事件が起きない」ってタイトルになっているように、岩井さんの身に起きることって全然大したことじゃなくて、いわゆるすべらない話では全然ないんです。
あなたや僕が普段生活している上で感じたり、体験するようなことが多いんですけど、それでも面白くなっているのは
①1つの出来事を自分の心に素直になってより細かく見ているから。
②1つの出来事を別のものに例えたり、そこから連想や妄想が広がって元の出来事から遠いところで仮説を立てている。
この2点があるからです。
①に関しては、人って無意識にいい人になろうとするのはあなたも見に覚えがあると思います。それ自体はいい事なんです。でも無意識にみんなが持っている感覚に沿って考えることはみんなと一緒になるということにもなります。
岩井さんの場合、いい人になろうなんて全くしてなくてなんなら悪者になって野郎ぐらいの勢いで自分の心に素直になってるんです。それが結果、人と違った感性になって読んでいる人を楽しませているんですね。
②は、小さな起きたことを自分の引き出しの中の類似しているものに例えてからだとしたら〇〇みたいに仮説や考察をどんどん立てて行ってるんです。それがより多くより深いほど元の出来事から離れて行くので最終的に着地したところが全然関係ない場所だったから面白いということです。
この2つの小さなことを大きくする技術は芸人としてもめっちゃ大事だと思いますし、①も②もハライチの「ノリボケ漫才」と言われる漫才スタイルに繋がっているような気がします。
そうやって考えると、ハライチの漫才がより面白くなりそうですね。
まとめるとシンプルにめっちゃ面白いし、アウトプットの仕方として勉強になる本でしたってことです。笑
芸人の本はこれまでも何冊か読んだことがあったんですけど、どんな経緯で芸人になったのかとか、どうやって売れたのかみたいなどっちかっていうと過去を中心に書かれた本が多かった気がします。
「売れている人たちの過去の話も知りたいけど、なるべくいまに近い話で芸人じゃなく1人の人間としてどう物事を見ているのかが知りたいなあ。」
そう思っていた僕にとってめちゃくちゃぴったりの本でした。
あなたも是非この本を読んで、その後にまたハライチの漫才を見て見てください。
また新しいおもしろの世界に行けると思います。
俺もいつか本出したいなあ。
タイトルは「道をひらく」で。
いや、松下幸之助じゃないか。芸人が書く本じゃなくなっちゃったよ!!
いい加減にしろ。
どうもありがとうございました〜。
ほんならね〜。
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