見出し画像

コンプレックスと向き合う、ということ

コンプレックスとは、劣等感の意味で使われていますが、誰にでもある感情かと思います。そして、純粋で素直だった子供時代には感じなかったものが、いつの間に身についてしまったのだろうか、とも思います。

私も数々のコンプレックスがありました。そして仕事を通じていろいろな方と出会う中で、解決できるもの、解決できないもの、それぞれに向き合うようになり、今は気にせずに暮らせるようになりました。

その過程でやってみたこと、考えていたことについて書いてみます。


コンプレックスは自分で決めたもの

あなたは、身近な友達、パートナー、家族のコンプレックスは知っていますか?

背が低くても、太っていても、気にしてない人もいれば、
容姿端麗であっても、出身地や家族構成に悩んでいる人もいます。

コンプレックスは万人に絶対的なものではなくて、その人の経験や受け止め方によって、内面で生み出した感情なのだろうなと思います。

私の歴代のコンプレックスを挙げると、

色白、ほくろが多い、整えにくい髪の生え方、運動が苦手、目の形が左右非対称、薄毛、名前が変わってる、男なのに野球とかサッカーに興味がない、人と競争するのが苦手、自分の楽器の音色が独特、焦らされると仕事がうまくできない

私のコンプレックス

などでした。まだまだありますが。

多感な中高生くらいの時には、自分の容姿や周りからどう思われるかについて悩んでたと思います。働くようになってからは、仕事や業務での活躍に関することがいろいろと気になり始めました。

そして、これさえ解決できれば、明るい未来になる(はず)と思い込んでいたのもあり、今のままでは自分はダメなんだ、と思っていました。

足りないものばかり数えて悩んでいましたが、何もしてきませんでした。


解決できるもの、できないもの

他人のコンプレックスを見て、どう感じましたか?
「自分も同じようなのがある」「そんなのこと気にしてたんだ?」「自分のコンプレックスの方がもっと大変」など、いろいろ言葉が浮かんだかと思います。
ご自身のコンプレックスはどんなものがあるのか、思い浮かべてみてください。

そして、コンプレックスは解決の可能性の点で二つに分類できます。

1. なにか行動することで変えられるもの(体型、習慣など)
2. 変えられない事実(生まれ持った個性、過去の出来事など)

1.の変えられるものを挙げると、
例えば、色白が嫌なら日焼けサロンに行ったり、
ほくろが気になるなら今の時代には簡単に切除できます。
運動ができるようになりたければジムにでも行けば変わることができます。
コンプレックスを解消するために、時間やお金をかけることが自己投資であり、幸せな気持ちで生きるための大事な行動であると思います。

私も、ジムで運動をする習慣を身につけたり、薄毛解消のために薬を飲むようになったり、時間はかかりますが対処していくことでコンプレックスが解消されていったものもあります。


生まれ持った変えられないコンプレックスはどうするか?

一方で、2.の個性や過去の出来事のような、変えられない要素の場合もあります。こういったものに、どう向き合えば良いのか?

この場合、治さずに解決できる方法を探すことを提案したいと思います。

私も色白が嫌で日焼けサロンに行ったこともありましたが、翌年にはまた元に戻ってしまいました。費用と時間とを天秤にかけた結果、「色黒の人生」は追いかけない=そっち方面はもう頑張らないことを決めた、ということもありました。

そのコンプレックスによって生活や仕事で困る場合、治す必要はないですが、改善することはできます。

コンプレックスの要因となる課題が発動した状態に気づく(認識)
道具やツールや他人の力を借りて、それが対処できる方法を探す(選択)
外部の助けによって、その課題を乗り越える(実行)

 

忘れ物が多いことがコンプレックスの場合、出かける前のチェックリストを作ったり、紛失防止タグをつけたり、家族や友達にリマインダをしてもらうなど、予防ができます。

そして行動で課題が解決できるようになると、その個性に劣等感を感じる必要が無くなったりします。コンプレックスが治らなくても、その課題が乗り越えられればただの個性として認識するだけです。
よく言われる「ありのままの自分を受け入れる」ということにも近いかと思います。


それでも治したいコンプレックスは?

背が低いことだったり、出身地が田舎であることをコンプレックスに感じてる方が居たとします。変えられない事実ですが、どうしても解消したい場合、
もう一つ、目的と手段を見直すという方法を提案します。

もし背が高ければ、どんな未来になることを望んでいるのか?
もし都会に生まれていたら、今と何が違うのか?

もし、この方の願いが「背が高くて、都会に育っていたらもっと他人から魅力的に思われるはず」という思いがあったとすれば、魅力的な自分であることが目的であり、背の高さや出身地は手段の一つになります。

変えられない事実に注目している状態から少し視野を広げてみて、違う手段を使って同じ目的を達成できる方法がないか、考えて行動してみる、ということです。

身長や出身地に関係のない、自分の魅力がどうやったら伝わるか。
場合によっては、そのルックスを生かした服装や、地元の話題を提供することでコンプレックスを武器にできる方もいます。

悩んでいても治せないものは、今の自分にできることをやる、のが最善と思うのです。

他のやり方でこの目的に近づくことで成長できたり、乗り越えられた自分のことはもっと好きになれると思います。


私自身のコンプレックスと、向かい合った時の体験を書きました。
今はあなたのそのコンプレックスが憎いかもしれません。
生まれ持った自分の大事な個性と、うまく共存できることを願っています。


ここには書ききれない、さまざまなコンプレックスがあるかと思います。コンプレックスの克服もコーチングでご相談の多いテーマです。
聞き屋のセッションもきっとお役に立てると思いますので、ぜひご相談ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?