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働きながら趣味を持つこと

ときどき「しょーごさんは趣味があっていいですね」
と言われる

昔から言われ続けてるので
働きながら趣味を続けるって
そんなに大変なことなのかな?と思ってた。

今改めて思うのは
「確かに大変だけど、その先の楽しさがあるからやめられない」
が本音かもしれない。


なんて偉そうに言うけど、
この趣味があるせいで悩まされてきた。


楽器演奏を長く続けてる甲斐はあって
一緒に音楽をしてくれる人たちは周りに居る。
当たり前にバンド活動はできるけど、
だんだんと自分の成長が感じにくくなってきた。

ジャズをやってると、アドリブソロをする機会がある。
「真っ白なキャンバスに好きな絵を描いて良いよ」
と言われてるわけで、何をしても良いし、
自由であるが故に、明確なゴールはない。

「自分のソロに飽きてしまう」

いつだったか、友達にそう話したことがある。
コードもあてはまってるし、
他の人に悪く言われることもないし、
やり過ごすソロは吹けるけど、どうも楽しくない。

悶々とした思いを持ちつつ、
首の皮一枚で続けてきた。



先日、Patrick Barkley という若手サックス奏者の
ライブに行った。

なんとなく、最前列が空いてたので座った。


すごかった。

奏者が魂を込めて全力で演奏しているように感じた。
実際はわからないけど、自分はそう受け止めた。

これだけ上手い人が人生賭けて演奏してるのに、
アマチュアの自分が自分を曝け出すソロをしない理由はない

と思った。

音域も、体力も、リズムも、フレーズも、すごかった。
安心、興奮、圧倒、情熱、いろいろ受け取った。

自分の演奏に飽きた、なんて恥ずかしくなった。
どんな演奏がしたいのか、何を伝えたいのか、何がやりたいのか、
結局は自分が答えを見つけるまであがくしかない。

首の皮一枚でも、楽器を続けてて、演奏の機会が近くにあって
いろいろ試す場所があって、本当に良かった。
完全に手放さなかった自分を、そこだけは褒めておく。

ライブに行って、大切なお土産をもらえた。


上手かろうが下手だろうが、
人生賭けて本気で取り組むから
辛くもあり、面白くもなる。

自分の演奏は、自分自身のために、続ける。
その過程で、聞いてくれた人が何か感じてくれたら
それはものすごく嬉しい。


最初の話に戻ると、
働きながら趣味を持つのは大変だけど、
それは自分の人生にすごく大事だから
やっぱりやめられない。

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