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自炊するのが当たり前になるまでの話

知り合った方に自炊をしている話をすると、すごいなあと褒められることがあります。
確かに、栄養面でも調節が効くし、外食がしにくい時期や体調が悪い時にも何か作れると料理ができて良かったなと感じることはありました。

自分も決して料理が得意なわけではないけど、いつの間にか習慣になってました。これから自炊の習慣を身につけたい方へ、何かヒントになれば幸いです。

私の料理歴

初めての料理は、大学生になってひとり暮らしを始めた時でした。それまでは料理の手伝いなどは一切してきませんでした。
親に数冊のレシピ本を持たせてもらったのですが、あまり参考にせずに雰囲気で作ってました。

何品も細々作るのに時間がかかるのが嫌いで、困ったら肉野菜炒め。肉と野菜を同時に取れるところが好きで作ってました。

冬になったらもっぱら鍋。
栄養バランスがどうかは置いておいて、材料を変えながら騙し騙し続けてきました。

上達しない自炊

社会人になってからも10年くらいは同じように”なんちゃって適当自炊”を続けてましたが、進歩はしませんでした(あたりまえ)。

「もう少し上達できたらな…」
「人をもてなせるくらいにはなりたいな」
「栄養的に大丈夫なのか?」

などと思い、本屋でレシピ本を買った時期もありましたが、
1〜2品作ったら気が乗らなくなり「料理向いてないのかな。。」と自信をなくす日々でした。

その頃を思い出すと、

「食材が余るので、次の献立を考えるのが面倒」
「見た目が美味しそうでも、毎回手間がかかるのは苦手」
「主菜、副菜、といっぱい作らなきゃいけないと時間がかかる」
「ローリエとかナンプラーって言われてもそのために調味料買うのが嫌」

などの理由で続かなかったのかな、と思います。

「男の自炊」とか「簡単カフェレシピ」とかの本も読みましたが、どうも自分の悩みに対応してくれる本とは出会えませんでした。


自炊をせざるを得ない環境へ

ある時、職場の事業所が移転になり、コンビニしかない職場環境になりました。
他の社員の方は、コンビニ以外にも近所の蕎麦屋さん、駅まで15分歩いてのファストフード、家からお弁当を持ってくる人もいました。

私はというと、初めは仕出し弁当を頼んでいたのですが、あまり満足できるものとは言えず、食環境に不満が高まってました。

ちょうどその頃、炊飯器の開発に関わることになり、性能試験のために社内に炊き立てご飯が余るほどある状況でした。ある日、別チームの弁当男子がおかずを差し入れてくれたのです。

どういうことだ?と聞いてみると、週末に料理をつくりおきしてるんです、とのこと。そんなジャンルがあったとは。

確かに、おかずを作って持ってくれば昼食にも困らないし、週末だけ料理する、というライフスタイルは悪くないな、と感じ自分も始めてみることにしました。

つくりおきは自分の悩みを全て解決してくれた

早速、「作り置き」で検索し、評価の高かったこの本を購入しました。

実際に作ってみると、作り置きレシピは私が料理に対して抵抗感があった点がことごとく解決されていました。

・一度に4人前作るので食材が余らない
・まとめて作るので、普段は食べるときに温め直すだけ
・最低限必要な調味料をおすすめしてくれるので、それだけあれば良い

それ以降、毎回作るものを変えながら、ストレス少なく料理ができるようになりました。

自炊が続かないとき、自分は何が苦手かを知る

私は、スーパーでの買い物や調理そのもの、洗いものなどは、苦手ではありませんでした。

一方で、材料を無駄にしたくない、とか、連鎖的に献立を考える手間や、日頃の調理時間が料理への不満だったため、それらが解決できるアプローチが見つかったことで、続けられるようになりました。

自炊したくても続かない方がいたら、それ自体は悪いことではなくて、自分に合った料理への取り組み方が見つかってないだけだと思いました。

洗い物が嫌なら食洗機を導入すれば良いし、
献立決めが面倒ならOisixなどが届けてくれます。
調理自体も嫌いなら、冷凍食品をうまく取り入れたり、
自分が満足する食生活は何なのか、まずは知っておくことも大事かなと思います。

食べたいものだけ作る、楽しみたいことだけやる

作り置きが何年か習慣になってきたので、最近は、「友達のホームパーティに美味しいポテトサラダが作れたらカッコいい」という謎の思い込みから、ポテサラを作るようになりました。毎回入れる食材を変えながら試しています。
(下記サイトを見てやってみようと作り始めました)

また、「鉄のフライパンを使いこなし育てたい」という憧れから、ステーキを焼いたり、ふわふわなオムレツにチャレンジしています。

そして、「料理が習慣になった人は圧力鍋を使いこなしている」というこちらも憧れから購入し、大好きな魯肉飯(豚の角煮をご飯に乗せた台湾料理)も作れるようにもなりました。

料理くらいできなきゃな、という気持ちではなく、それが食べたい、それができるようになりたい、という憧れだけで始めました。
気が乗らなければ外食すれば良い、という気持ちなので、今では楽しみながら続けられています。

料理の楽しみ、嫌いなところは人それぞれです。
自分自身の楽しみがうまく見つかって、多くの方が納得のいく自炊ライフを送れることを願っています。


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