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自分の生きるスローガンがわかった話

もともと在宅仕事の上にコロナで更に家から出なくなり、自分のことを振り返る時間がたっぷりありました。自分の行動原理というか、この人生でこれを楽しみたかったんだなと言葉にできたので、その気づきを書いてみます。


生きるスローガンってどういうこと?

自分の行動の根源となる欲求、という意味で使いました。自分が何かをするときに、この欲求が満たされるものは夢中できたり、一方でいつまでも気が乗らないことは自分のスローガンとは無関係なものだからです。

具体的には私の場合、「何かを自分が体で覚えるのが好き」という言葉がしっくりきます。仕事でも遊びでも、そういう要素が大切なんです。

例えば、楽器を30年以上の趣味として続けていますし、30代後半で柔道を始めたのも自分の体で人を投げる技を身につけるとか、自炊にしても美味しい料理を食べるだけじゃなくて作れるようになる、とか、そういう何かができるようになる要素が自分の中では大切なんだなと言葉にすることができました。

一方で、私は海外旅行に行きたい欲があまりなかったり、映画のストーリーや音楽プレイヤーの名前を覚えるのが苦手です。昔から、"海外の人とも仕事でやりあえる人は優秀"、とか、"音楽やってるんならプロミュージシャンのことを良く知ってるべき"、といった思い込みが強く、そういう人と比べてばかりいました。そして頑張ってもなかなかできない自分はダメなのかな、と苦しんできました。

しかし、自分の感じたことを優先してスローガンとして言葉にすることで、それに合わない事ならできなくても仕方ないよね、という気持ちで自分を許すことができます。また、何かを始めるにも、座学よりも体で覚えるやり方を先に試した方が楽しみめると、自分を乗りこなすコツがわかってることは安心でもあります。


もう一つのスローガンは「他人の心の本気を見たい」

私のもう一つのスローガンです。友達であっても知らない人でも、その人の心からの本気はすごいな、とか美しいなと思います。

プロ野球より高校野球に惹かれる気持ちとか、製品スペックをアピールして販売された商品よりも開発ストーリーで製作者の思いがあるものが欲しくなったりとか。他の人の容姿で初めは見てしまいますが、それよりもその人の本気の場面(仕事姿や打ち込んでるもの)を見るとより好きになったりもします。あくまでも私にとって、ですが。

こういう気持ちを感じたのはいつからだろう。

小さい頃から、自分の好きなものと"みんな"が好きなものが違う人生でした。

なので、自分の本心からこれが好き!と素直に言えない状況が多かったです。

誰も注目してない漫画にハマったり、自分が偶然聞いた音楽や自分が通いやすかったラーメン屋とか、共感されづらいものばかり好きになってしまって、楽しみを共有できる経験が少ない子供でした。

大人になって、他の"みんな"も口にしないだけでそれぞれ好きな世界があることがわかってきました。そしてたまに友人とサシ飲みをすると「実はあまり話したことないけど○○が好きなんだよね」とか、話してもらったりします。そういう本音を話した瞬間の顔つきって本当に素敵だな、といつも思ってます。

会社での付き合いとか、SNSとか、社会で多くの人と関わると、本心で思ってることは言いにくかったり、恥ずかしかったりすると思います。そして、その気持ちを隠すのに慣れすぎて、自分の本音すら忘れてしまってる人もいるんじゃないかな、と感じています。

人の話を聞いて普段その人が出せてない本音を引き出したり、心からやりたい事を応援したりするコーチングという仕事は、自分のスローガンに合った仕事なんだな、と改めて思うようになりました。


みんなが自分のスローガンを知ってて欲しい

自分のスローガンが見つかると、できないことや乗り気じゃないことに対して理由がつきます。だって今の人生でそれは求めてないからやる気が出ないのは当然だ、って。

よくカウンセラーや自己啓発本は「ありのままの自分を受け入れましょう」と簡単に言うかもしれません。しかし、英語やジムトレーニングが続かない自分、人付き合いが苦手な自分、それでも自分を褒めるのは難しいかもしれないです。

じゃあ逆に人生で楽しみたいことがはっきりとスローガンになれば、それと一致すればやりたいし、合わなければやりたくない。だから仕方ない、で納得できるのかなーと思いました。


「あなたが人生に何を求めているかではなく、人生があなたに何を求めているか」
                     ビクターフランクル「夜と霧」より


ちょうど思い出したので引用しました。

みんなが自分のことが受け入れられるようになって、社会がお互いが受け入れ会える社会になっていくと良いな、と思います。多様性を認めあう社会が実現されますように。

もしお会いできたら、是非あなたのスローガンを教えてください(^^)



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