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自己啓発本だけでは越えられない壁

なにか今の自分から成長したい、変化したい、と考えた時、書店にある「自己啓発本」が目につくかもしれません。これらは読者の人生を変えることができるのか、それともただの気休めなのか、その一線について書いてみます。


自己啓発本に飽き飽きしてしまう状況

本屋に行くと、ビジネス書と並んで「自己啓発本」が山積みになっています。
さっき見てきた書店では、仕事、睡眠、メンタルの持ち方などの本が並べられていました。

今の自分から成長したい、変化したい、と考えることがあると思います。人間関係や社会で思うようにいかないことを、自分の行動や考えを変えることで解決しようとすることは、賢明なことです。

過去と他人は変えられない(by アルフレッド・アドラー)と心理学ではよく言われています。未来を明るくするには、自分自身が変わるのが一番です。

私も就職活動をしていた頃に、自分が何をやりたいのか、とか、友達との距離感など悩んだ時に読み漁った覚えがあります。本の中には励ましの言葉が並べられ、前向きなやり方が書かれていて、読むだけで安心するような内容でした。
しかし一方で、読んだだけで現実は変わらず、自分の状況はこんな簡単には解決しない、とか、否定的な気持ちも感じていました。

結局は、書かれてある良い習慣を身につけるのに努力が要るんだろうな、とか、心休まるのは本を読んでいる間だけなんだよな、と感じてしまいました。

何か自分の行動を変えたい、成長したいという思いがあるのに、読んだだけでは変われない。

これでは飽き飽きしてしまう気持ちもよくわかります。

自己啓発して得たい本当のものとは?

これらの本に書かれている内容は、おそらく筆者が経験した読者に伝えたい事であり、その多くは真実である、と思います。同時に、その内容はそれを体験した後の筆者が見えた景色でもあります。

海外旅行の土産話しを聞いても、実際に行った人の感動にはかないません。「この国すごく良かったからぜひ行くと良いよ!」と言われて興味を持ったなら、自分が実際に行くしかないです。本を読んだだけではその先の世界はまだ見えません。

それでは改めて、何を得たくて本を読むのでしょうか?

おそらく、自分自身の成長、かと思います。

そして、どんな成長をしたいのでしょうか?

勉強の集中力を上げたい、仕事を効率よく片付けたい、全ての人と良好な人間関係を築きたい、家事をうまくこなせるようになりたい、でしょうか?


成長とは?

セラピストの先生から、
成長とは何かを身につけることではなく余計なものを剥がす作業
という話がありました。


今もしあなたが、集中力がない、仕事効率が悪い、人間関係がうまくいかない、と感じているなら、それが今の心と行動のバランスが一番取れている状態なんです。

ちょっと耳の痛い話かもしれませんが、解決法までもう少しだけお付き合いください。


人は、心・体・行動の3つのバランスで成り立っています。

心が向いていても、体が健康でないと、行動することができません。

心にないことを、無理に行動すると、体を壊すこともあります。

心の望むことを知り、自分の体に合ったやり方で行動をすることが、その人の本質でありスムーズな状態で生きることができます。


今、集中できていない本当の理由は何でしょうか?

自分は◯◯であるべき、◯◯でなければいけない、という思い込みが心を苦しめている場合があります。
こうした、自分の本質でないものを剥がしていくことが、成長なんだと思います。

自己啓発本を越える壁は、自分自身を苦しめている思い込みにあると私は考えています。これを知って、手放すこと。

瞑想やマインドフルネスの効果はここにあります。自分自身が心でどう感じているかを知るということ。そしてその通りに行動すること。


コロナ禍により、世間のざわつきがご自身の不安を煽りやすい時代になっています。みなさんが自分の心の声を知って、スムーズに過ごせることを願っています。


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瞑想のやり方など調べてもよくわからないという方は、「聞き屋」セッション内でも瞑想体験を受け付けています。

自己啓発本だけではなかなか習慣づかなくて悩んでいる方、ご自身の本質が感じていることを見つけてスムーズに過ごせるようにお手伝いします。
ぜひお気軽にご利用ください。


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