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#30 笑いヨガで自分の「内」を鍛える

笑いヨガは、実践者にとってはとても“美味しい”ものだ。

それは、人から喜ばれるからである。

喜んでくれるのは、笑いヨガリーダー養成講座や笑いと健康の講演に参加される方だけではない。
笑いに関心がある人に限らず、高齢者・障がい者のデイケアの体操、レクリエーションや、子育て講座、ビジネスマンの研修、看護・介護の職員研修、どこに招かれどこでやっても巧くいく。

「こんなに楽しい研修は初めて」
「すごくよかった」
とだいたいは言ってもらえる。

もちろんあまりにも無神経なやり方をすれば失敗することもあるだろうが、普通にリーダー養成講座を受けて普通の洞察力があれば、喜んでいただけるレベルの笑いヨガセッションは案外簡単にできるのである。

秘密を明かすと、笑いヨガで笑うと気持ちが良くなる。

だからリーダーのスキルの上手下手が多少はあるにしても、笑う本人が「ハハハハ・・」と言いさえすれば、誰がやっても喜んでもらえる笑いヨガセッションはできるのだ。

笑いヨガで「こんなに喜んでもらえた自分」を初めて体験し、笑いヨガにはまる人は案外多い。

「認められる自分」を発見するのに、笑いヨガは強力な道具だ。

しかし、マレにうまく行かない場合もある。

笑いヨガと相性が悪い参加者がいたり、質問攻めで答えられずに空気が怪しくなったり、人数が少な過ぎて笑いが巧く伝染しなかったりする場合だ。

そんな時、笑いヨガ実践者としての真価が問われるのだと思う。

「人が喜ぶからやる」
「人が喜ぶから続けられる。」

笑いヨガは、そんなものではない。


「人が喜んでくれる」という自分の「外」の価値観ではなく、
「どんな時も笑える」という自分の「内」を鍛えるものなのだと思う。

私は笑いクラブに一人も来ない日が続いても、笑っていられる。
巧くいかないセッションがあっても(2回しかないけど)、学びのポイントを得たことを感謝できる。

ただ笑う。
一人で、そして理由もなくても笑う。

人からの「ありがとう」を求めなくてもOKになって初めて、笑いヨガの本質に一歩近づけるような気がしている。



まぐまぐ「心と身体に効く笑いヨガの力」
Vol.92  “一人でも笑う”(2011.4.12)

★★★★

【高田佳子の解説】
12年の時を経て改めて読むと、我ながらお気楽だと思う反面、笑いヨガへの向き合い方として、本質をついていると思う。

今は毎朝Facebookライブをしているので、毎朝10分間たくさんの人と笑っているけど、私は毎日欠かさず一人で笑っていた。笑うことの良さを、脳といわず身体中の細胞が知っているのだと思う。

高田佳子のFacebookページでは、朝の笑トレを配信しています(毎朝6:50~7:00)