見出し画像

出汁を取る、丁寧な暮らし

みなさん、『味噌汁』はお好きですか?
ぼくは大好きです。好きな食べ物は?と聞かれて、「味噌汁!」と即答するくらいには好きです。

白米と味噌汁、それに漬物があれば暮らしていけると本気で思っています笑
ホテルのバイキングではデザートの後に味噌汁を飲みます(?)

そんな味噌汁スキーの私ですが、我が家では昔から味噌汁の出汁をしっかり取ります。

今日は「出汁を取る」ことについて、ちょっと考えていきたいと思います。


「え!味噌汁にわざわざ出汁とるの!」

いつぞやに友達から言われた言葉です。

我が家では味噌汁を作るときに煮干しと鰹節を使ってだしを取ります。シンプルですがとても良い出汁が出ます。
水の状態から煮干しを入れ、温まったら鰹節を投入。沸騰する前に引き上げる。そうすると鰹節のきれいな薄黄色に色づいただし汁ができます。

幼いころから出汁を取った味噌汁で育った私は、これが当たり前だと思っていました。一人暮らしを始めた今もこだわりを持って味噌汁を作っています。

でもこの話を友達にすると、とても驚かれます。
ほんだしを使う家、そもそも味噌汁を作らない家も!20代のぼくが言うことではないですが、日本人の味噌汁離れを感じて悲しくなります笑

ほんだしで味噌汁を作る家が多数派らしいと知ったときの驚きと言ったらもうすごかったです笑

出汁を取る家庭は4分の1?

JAグループの「だし汁と手作り料理に関する意識調査」によると、「天然だしを取る母親はわずか4人に1人」だそうです。

JA全中 プレスリリース 「よい食ニュースレター vol.5」
https://life.ja-group.jp/pdf/new/ZFT7psst2K.pdf

詳しい割合や理由、手作りをすることと出汁を取ることの相関など、より詳しいことは記事をご覧ください。


わざわざ出汁を取る必要ってある?→必要はない。でも…

味噌汁には出汁を取る私ですが、すべての和食でざわざわざ出汁を取るわけじゃありません。煮物やお蕎麦を作るときはほんだしのお世話になりますし、最近は白だしを使うのがお気に入りです。

でもちょっと特別な日や丁寧に作りたい日は出汁を取ります。
かつおだし以外にも、昆布だしや干し椎茸を使うことも。特に昆布だしは結構好きで、最近では年越しそばやお雑煮に使いました。

年越しそば。わさび菜を入れた素そばです


もちろん化学調味料よりも出汁をとった味の方が好き、というのもありますが、このちょっとした「特別感」が好きなんだと自分では思っています。

「手間をかけなくても美味しく作れる料理に、敢えて手間をかける」
このちょっとした優しさが味にも現れているといいなと思っています。

味噌汁に限らず、例えばビーフシチューをルーを使わずに作ってみるとか、にんにくはチューブじゃなくて自分ですりおろすとか。
こういった手間って、必要はないけど料理がより美味しくなったり達成感が増したりすると思いませんか?
もちろん時間とトレードオフだからいつもやるわけではないですけどね笑


ルーなしで作ったビーフシチュー


何でもかんでも「効率」とか「合理性」を求めがちな現代ですが、こういう「必要のない手間をかける」ことも忘れずにこれからも生きていきたいと、そんなことを考えた昼下がりでした。

それではまた。


※個人の好みを話しただけなので、化学調味料やそれを使う方々のことを貶す意図はありません。悪しからず。

(ヘッダー画像はめちゃくちゃ美味しくできた生姜焼きとえのきの味噌汁です)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?