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2023.4.17:日々の食事は後悔させない

大学の桜はもう8分咲くらいなのに、朝起きると雪が舞っていた。寒さと雨が得意でない私にとって厳しい日なので朝のランニングをやめてPOPEYEを読んだ。

無性に食べたくなってお昼はオムライスにした。よく焼いた卵で包んだ昔ながらのオムライス。卵の価格が異様に高くなって、セコマの特売がなくなって、とうとう近くのスーパーから姿を消した。それなのに最近は卵かけごはんやオムライスなど卵を使った料理ばかりを欲してしまう。

大学生活で後悔したことは?を聞かれると、ある人と付き合わなかったことと答える。私にとって一番の友人だった彼にある日好きだといわれた。彼は私の友人の中で一番尊敬していて気を使わない友人だった。当時の私は恋愛は生活のスパイスだと思っていて、安心感が勝る彼と付き合おうと思えず、それでいて彼との関係が終わることが怖くて告白を断った。

あれから数年経った今、彼も私も違う人と付き合っている。でももし私に今彼氏がいなくてもう一度チャンスがあるのなら、迷わず彼と付き合うだろう。少し大人になった私にとって付き合うことは、もはやスパイスではなくケノ日のごはんのような安心感が第一なのだ。恋愛はタイミングという言葉には価値も含まれているのだ。
結局は人はないものねだりなのだ。選ばなかった道、手に入らないものほど魅力的に感じる。実際今生きているのは選んだ道の一つなのに、選ばなかった方を欲しくなんて強欲すぎる。
せめて日々のごはんくらい後悔しないように。多めにかけたケッチャプが喉に染みた。


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