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2023.4.24 バインミー沼に浸かる

バインミーと出会ってから、カレー一筋だった私の人生は大きく変わってしまった。午前授業を終え、一目散にキッチンに向かう。授業中の頭の中は、今日のバインミーの具材についてばかりだった。
バインミーほどおおらかで自由な食べ物はない。使えるものは使える限り使う、物を決して無駄にしないベトナムという国の懐の深さを象徴する料理だと思っている。

バインミーの好きなところは、おおらかで自由なところだ。本来レバーパテやバターソースを塗ったパンになます・胡瓜・パクチー・ネギ・チリソースなどを入れて肉や卵をメインに作るものなのだが、意外と日本にある食材とも相性がいい。
今日は冷蔵庫にあった沢庵とちくわを使ってみた。沢庵とちくわに合わして、なますは人参と韓国のりのナムルに、パクチーの代わりに青ネギを入れる。パリッとした歯切れのいい素朴なパンのおかげか、どんな国の食材でアレンジしても、しっくりくる。その懐の深さがバインミーの一番の魅力だと思う。

ベトナムは、屋台文化が発達しているので孤食をすることが少ない。食を通じて人々が共同体としての意識を持つことが出来る。こんな場所を私も作っていきたい。地元の食材を使って、地元のいろんな歳や職の人々が集まれる、バインミーみたいな懐の深いお店をつくりたい。
そんなことを考えながら今日もバインミーの試作を重ねる。料理って本当に楽しい。

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