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2024.3.17:冷凍庫のヌシ

家の冷凍庫の1/4を半年前からひよこ豆が占領している。

間借りカフェをした時にファラフェルを作った。その時茹ですぎて冷凍した残りがまだいる。
最初はせっせとファラフェルを作って食べていたが、さすがに飽きてきたので、別の料理をあれこれ試した。

どうやら、ひよこ豆は主食と食べるには重いらしい。
最初はカレーにしてみたが、他の炭水化物と合わせると食べると重い。なので、ラップサンドにして食べていたが、炭水化物をしっかり食べたいので長く続かたかった。
レシピを調べてサラダやフムスを作ったが、口の水分を持っていかれる感じがして、副菜としては食べにくい。そうしてそのまま冷凍庫に眠ること半年が経過した。流石にスペースを開けたくて重い腰を上げた。

とりあえず、スパイスと炒めたものを作ってみたが、やっぱり気が進まない。我が家の基本の献立は、一汁一菜や麺•鍋料理が多い。そのため、副菜として出すには重くて、やっぱり相性が悪い。
作ったもののほとんど手をつけず冷蔵庫に眠っていた。

さすがにやばい、腐らせる。作った物を腐らせることはマイルールにおいて絶対許されない。ただ、食べたいものしか食べないのもマイルールだ。

葛藤の末、思いついたのが「主食にしてしまう」という案だった。

フードプロセッサーで、作りおいていたひよこ豆炒めと、カレー粉を粉砕する。フライパンにオリーブオイルを薄く敷き豆を入れる。しばらくして水分が飛んだらお米と塩と七味を入れて炒める。
カレーピラフのようなものが出来上がった。

これが思いの外美味しかった。挽いたひよこ豆は米と言われてもわからないくらい、擬態していた。水分の少なさが功を成し、パラパラのピラフを短時間かつ少量の油で再現できた。炭水化物欲も満たされる。あっという間に完食。これなら食べ切れる!!

料理が面倒だと思うときはたくさんある。というかほとんど毎日毎回がそうだ。
でも、私は料理が好きだ。こうやって目の前の食材に向き合い、頭と手を使い、求めているものに出会えた時、自分がなんだかすごい発明家になった気がして誇らしくなる。

たしかに、一日3回もあると面倒だ。だから、一回だけ頑張ってあとは手を抜いていい。ただ、そのうちの一回、10分でいいから、料理に向き合って欲しい。野菜足りないからお味噌汁も作ってみようとか、隠し味に味噌を入れたら合いそうとか、麺より米食べたいな、とか。それくらいの軽さでいいから、思考錯誤しながら料理をして欲しい。

それは結果として、自分と向き合うことに繋がる。そして今ここに生きている実感につながり、何となく生きている生活のチェックポイントになってくれる。

明日はひよこ豆で炸醤麺を作ってみようと思う。きわめるひよこ豆🧆🧆

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