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人を幸せにするお弁当のUXを紐解く

この週末、宮城県大崎市にある株式会社スリーデイズさんにおじゃましていました。

普段からお世話になっている、起業支援やキャリア支援企業のスリーデイズさん。
いつもはオンラインですが、なんとなく、
直接会わなきゃいけない!
ような気がして、東北自動車道をひた走ってきました。

(そこでのことはまた別のnoteにするとして…)

今回、ランチでいただいたお弁当が本当においしくてですね。

今まで食べたお弁当で一番感動したかも!
この一連のUXは残しておいた方がいい!

というわけで、noteを開いています。


私史上一番感動したそのお弁当をご提供くださったのは、宮城県加美町から黄色いキッチンカーでお弁当を届けているというKamiRuさん。

加美町の旬の農産物を使用したお弁当がとても人気だそうです。

オーナーさんはもともと地域おこし協力隊で、協力隊卒業後に起業された方。起業にあたっての想いなどもスリーデイズさんのイベントでお聞きしていました。
今回はそのKamiRuさんのお弁当がいただけるということで本当に楽しみにしていたのです。

ワクワク。ワクワク。


⭕️キッチンカーに感動

「あ!KamiRuさん来たー!」
到着した途端、黄色いキッチンカーに目を奪われます。
何あれかわいいーーー!!!!!!

(この写真は当日のものではありませんが)
こんなかわいい車が到着したら、イヤでも期待が高まりますよね!

どんなお弁当が出てくるんだろう。
ワクワク。ワクワク。

あれ?
なかなかお弁当がこない。
どうしたんだろう?

駐車場を改めて見てみると、キッチンカーで一生懸命ゴソゴソとお弁当の準備をしてくださっているKamiRuさん。

お弁当って、「はいどうぞ」って渡すだけじゃないの?
何をそんなにパタパタしているの?

なんて会話も飛び交いましたが、
その一生懸命なオーナーさんの姿から、
丁寧に届けようとしている気持ちが伝わってくるようでした。

オーナーさんがんばって!

お弁当到着がますます楽しみになります。
ワクワク、ワクワク。


⭕️お弁当箱に感動!

やっとお弁当が配られました。

んもーお腹空いたわよー!

などと言いたくなるのもつかの間。
一瞬でまた目を奪われました。

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かーわーいーいーーー!!!!!!!

紙の容器に、手書きのお品書きが貼られています。

こんなにたくさんおかず入ってるの?
マコモダケとソーメンかぼちゃの春巻きってどんなん!?
よしこさんちの枝豆気になる!!
小瀬菜って何ー!?

みんなのワクワクが止まりません。
想像力フル回転です。

紙容器だからでしょうか。
お弁当のおいしそうな香りも漂ってきます。

プラ容器じゃなくて紙なんだね
素朴さが感じられていいですね!
なんかこの素朴さ、オーナーっぽいですよね^^

そしてあたたかいスープも配られました。

早く食べたい!
((o(。>ω<。)o))ワクワク


⭕️開けて感動!

画像2

(*ノωノ)キャー!!

お品書きで想像力がかき立てられていた分、フタを開けるハードルはあがってるハズ。
でも、期待を裏切らない、いや期待を上回った見た目の美しさです。

色とりどりのおかずはもちろん、
「すっかり秋ね…」という情緒が感じられます。

栗ご飯の左下に置かれたみずの実。
何この侘び。
こんな盛り付け方のセンス、私には微塵もありません。

しばし眺めて感動しまくっていました。

ちょっと…早く食べたいんだけど…
食べるのもったいないかも!!!


⭕️食べて感動!

いやーもうね、文句なしの美味しさですよ。
やさしいお味なんだけど全く飽きることはなく、むしろ永遠に食べていたい。

あ〜もう春巻きがなくなっちゃう〜!
ツルムラサキをナムルにするなんて自分には考えつかない!
栗の香りすご〜い!

みんなの感動が止まりません。

スープはベーコンと冬瓜。
スープの塩梅がちょうどよく、冬瓜は大きくゴロリと入っていて食べごたえ抜群。
おかわりください!!


⭕️食後も続く感動

宮城県大崎市への移動は、車を使いました。
東北自動車道をひた走ります。

岩手県のSAの楽しみの一つに、前沢SAの前沢牛があります。
前沢牛の串焼きが食べたい。

行きは店が閉まってて買うことができなかったので、
帰りに寄っていこうと思ったのです。
でも、、

お弁当の満腹感が長持ちして間食の隙間がありません!

まだ満腹!
しかもまだ満足!
余韻が、余韻がぁぁぁ!!!

見直すと、お肉とかお魚は入ってないんですよね。
動物性たんぱく質はせいぜい卵焼きのたまごくらい。

なのに〜なぁぜ〜


人の心を動かすお弁当とは

KamiRuさんは店舗を持たずキッチンカーで、ケータリングやイベントなどの出店をされているそうです。

とても人気だからケータリングもなかなか頼めないとか。

キッチンカーの到着からワクワクが始まって、
紙の容器、茶色いカップ、茶色いおしぼり。
手書きのお品書き。
素朴な味。
食べ終わってもなお続く充足感。

オーナーの人としてのあたたかさが伝わるようなお弁当です。
うん。
これは確かに人気出るわ。
だって、

感動の玉手箱やー!


このコロナ禍、テイクアウトをはじめる店舗が増えました。
お店の味を家でも楽しめる。
とてもうれしいサービスだと思います。

でもお弁当って、おいしいだけでは人気が継続しません。
食べてる時はおいしさに感動するけど、それは一過性のもの。

「また食べたい!」
そう思ってもらえるのが、人気お弁当の秘訣なんだと思います。

お弁当がおいしいのは当たり前のこと。
それより、
「そのお弁当でどれだけお客さまの心を動かすことができたか」
だと思うのです。

心が動いたお弁当は、そのポジティブな感情とともにずっと覚えているし、「テイクアウトしたいな」と思った時の選択肢上位にあがります。

飲食は、オーナーの感性やセンス、情緒をいただくものだと思っています。

KamiRuさんのお弁当は、それを十分に味わうことができた。
そう感じました。

ただおかずを詰めているだけか、
口にするお客さまのことを思って詰めているのか。

その意識に大きな違いが出てくるのでしょう。

いかに、お客さまにワクワクしてもらえるか。
ワクワクすると心が動きます。
心が動くと記憶に残ります。
記憶がポジティブだと、また食べたいという欲求が生まれます。

その一連の感動こそが、お弁当UX。


軽自動車での一人長時間高速道路はなかなかキツいものがありました。
でも、なんとなく、行かなきゃいけないと思った。
目的は別にありましたが、今は、KamiRuさんのお弁当をいただくために
また車を走らせてもいいとすら思っています。

すっかり虜ですね。


余談

当日夜まで続いたあの満足感、身に覚えがありました。
note書きながら気付いた。

息子を出産した病院の食事だ!!!

お産とその前後、東京の杏林大学医学部付属病院に1ヶ月ほど入院していました。

そこの食事が本当においしくておいしくて。
間食する隙間がないくらい満足感が続く食事だったんですよね。

アマリリスの音とともに配膳車がやってくるのですが、今でもアマリリスを聞くとお腹がグーとなります。
すっかりパブロフの犬です。

初めてのお産で不安が大きかったけど、入院生活はとても充実していたことを覚えています。

食事がおいしいと毎日が楽しい。
自分もそんな食事を作れるようになりたいなぁ…

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