見出し画像

mg.、外に出る

mg.の制作当初は、あくまで身内配布+αに販売できればいいだろう、というスタンスで始めました。初回の「珈琲をめぐる」の発行部数は50部で、半分はメンバーに配布し、半分は表紙イラスト担当の五嶋奈津美氏の個展で売ってもらったくらい。
vol.3を作ったころから、これはこのままで良いのだろうかと漠然と感じ始めました。その頃に、私の当時の住まいであった本八幡にあるkamebooksさんを知り、取り扱いのお願いをします。
それが同人誌=通販or専門業者へ委託・後は即売会という選択肢しか知らなかった私が、新しい選択肢を開拓するきっかけとなりました。

そして、サンドイッチ号あたりから、もっと外へ出てみようと決心します。
一冊の読み物として、わたしたち自身がなんとなく方向性が分かってきたのも大きかったですね。
こうして昨年2022年は、kamebooksさん主催の一箱古本市への出店、文学フリマへの出店、ZINEフェスへの出店をしました。それに合わせてTwitterアカウントをmg.用に作り運用を始めました。
告知用とはいえ、ZINEや本繋がりに特化した形でアカウントを作ったことは正解でした。知らなかった全国の書店さん、作家さんを知ることに繋がります。また、イベントなどで初対面の方でも「ロゴ見たことあります」と言ってもらえることが増えました。ほんのりでも認知してもらえていると、お互いの警戒心も薄れるので、お話しやすくなることにも救われました。

何よりも文学フリマ。これは気持ちの上で一番の分岐点かもしれません。書店様でお取り扱いいただく場合には、買取で3冊前後からが基本です。そしてそこまで販売しやすい本ではないという自覚はあるので、細々売ることには変わりないなと思っておりました。
文学フリマの良かったところは、Twitterでの告知がそれなりにリーチすることでした。これは出店される方々に知ってほしいのですが、フォロワー数に関係なくお品書きのツイートは伸びしろが高いです。
そのお陰か、当日「Twitter見てきました」というお客様も少なくなく、感激したのを覚えています。10冊売れれば万々歳、と予想していましたが、持って行った当時の新刊ドーナツ号50部は完売、10~20冊ずつ持って行った他の号もほぼ完売して興奮状態で帰りました。

かわかみ個人としては、学生時代以来の即売会体験。非常に充実したものとなりました。目の前で手に取っていただいて反応を見られる体験というのは、何ものにも変え難いですね。

間のドーナツ号・からあげ号のこぼれ話などその後のお話は、また追って。


この記事が参加している募集

文学フリマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?