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自然と共に生きる。

先日の台風19号により被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

各地で河川が決壊するなど、甚大な被害が出ました。
そして今SNS等で全国のシェフの方々が支援の形として様々なアイデアを発信している中で一般の方々にもその輪が広がっています。
僕が数年前からお世話になっている農家さんも今回被害を受け、近くの更に被害の大きな現場の状況、その後の農産物の扱いを皆さんに知っていただければということでメッセージを頂きましたのでここで共有します。

長野県で1年を通して様々な農産物を作られている農家さんからです。

先日、水没した国道を通ってきたけど、なんとも言えない状況でした。
りんご畑も大量の泥とゴミが手付かずで、同じ百姓としてはやりきれない気持ち…だね。
料理人仲間の皆さんの気持ちは、とても嬉しく思います。
産地としての農産物の扱いを少しだけ説明します。

水没した園地の果樹や野菜などは、河川の中にある雑菌などの除去がほとんどできない(過去に試験済み)ので、基本的には廃棄処分です。
確実に腐敗します。

仮に被災農産物として扱ってほしいという話があっても取り扱わないでほしいと思ってます。

食材としての安全性が、まったくといって信頼できません。
厳しいようですが、被災場所の農産物の全廃棄は、その後の信頼される産地として戻ってくる必須事項なんです。
食に携わる人達には、今ある農産物の美味しさをより多くの人達に伝えていっていただきたいと思います。

被災地の農産物を気にかけていただいていることは、本当にありがたいです。
知り合いなど皆に伝えたいと思います。
長くなりましたが、いずれ被災地も落ち着くときが来ると思います。
美味しそうな食材を探しに立ち寄ってください。
仲間の皆さんにもよろしくお伝えください。

被災地の農産物をもっと消費して支援しようと動くことはとても素敵で素晴らしいことだと思いますし生産者さん方も食の安心、安全には細心の注意を払っています。

ですので支援の形として身元が不透明な個人間での農産物の購入は控え、1日でも早い復興を願い今ある農産物のおいしさを伝えていきましょう。

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