厚労省のコロナサイト、誰に何を見せてるの?

最近、記事を書くためにたびたび新型コロナウイルスの政策や政府の動きを知るために厚労省のページを開くことが増えました。で、開くとこれ。

スクリーンショット 2020-03-19 13.24.29

政府が発表したことがずらずらずらーーーーっと日付ごとに並んでいる。新しいものを発表するたびに付け足せばいいわけですから、ページ更新はかんたんですよね。

でも、これって「どんな措置をしているのか」を調べたい人にはまったくわからないし、たとえば、最も気になる感染者の数や重症者、あるいは入院中の人たちの基礎情報もわからない。だいたい政策や通告を読むにしても、具体的に〇〇という措置を政府が発表したと知っている人以外、一つ一つ開いては探していかないといけない。「どんな政策が〜」とか「海外ではこうしているけど、日本ではどうなんだろう?」というレベルの人はほぼ、求めている答えは見つけられません。

これは一体だれに、なにを伝えるためのページなのか。だいたい、ほぼすべてがPDFになっているのも、ただのお役所の「通告」をおしいただくだけの文書羅列サイトになっている。これで本当に「注意喚起」しているつもりなんでしょうか、厚労省は? 人びとが求める「情報」の意味がまったくわかっていない。

ちなみに香港では、厚生省に相当する「衛生署」のHPを開くと、一番上にこのページを開くためのアイコンがありました。

スクリーンショット 2020-03-19 13.30.53

ちょうどこのキャプチャの真中にあるように、英語だけではなくタガログ語、ベトナム語など、香港に滞在している外国人に向けた言語に切り替えることもできる。

官公庁のホームページというものが、なんのためにあるのか。いかに活用してもらうか。その理解が根本的に日本とは違うのがわかります。

こんなふうに政府が民の方をまったく向いていないことに気付くと、口だけ「民主」「民主」と繰り返しててもなぁ、と思わざるをえません。

このアカウントは、完全フリーランスのライターが運営しています。もし記事が少しでも参考になった、あるいは気に入っていただけたら、下の「サポートをする」から少しだけでもサポートをいただけますと励みになります。サポートはできなくてもSNSでシェアしていただけると嬉しいです。