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月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日に追加配信/月ほぼ3回/年始年末は配信お… もっと読む
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2023年6月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】デズモンド・シャム「ぼくは共謀者−−中国の政治、ビジネス、そしてカネ」(後編)

【ぶんぶくちゃいな】デズモンド・シャム「ぼくは共謀者−−中国の政治、ビジネス、そしてカネ」(後編)

今回は「ニューヨーク・タイムズ 中国語版」編集長の袁莉さんが展開するポッドキャストから、日本でも今年刊行された『レッド・ルーレット 私が陥った中国バブルの罠 中国の富・権力・腐敗・報復の内幕』著者、デズモンド・シャム(沈棟)氏のインタビュー後編をお送りする。

前編はこちら:

温家宝夫人と密接な関係のもと、中国政府トップの人脈やカネ、そしてその生活ぶりを暴いた同書は貴重な証言が詰まっており、温家

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【ぶんぶくちゃいな】「利用」されるネット暴力――母はなぜ死を選んだか?

中国では、6月1日は国際NGO「国際民主婦人連盟」(WIDF)が制定した「こどもの日」に合わせて、この日小学校が一斉に休みになり、子どもにまつわるさまざまなイベントが企画される。

とはいえ、働いている親たちは休みを取らない限り仕事は休みにならないので、今やどれだけの家庭で子どもの日が祝われるのかはあまりわからない。それでも学校を含めて子どもたちを取り巻く環境はお祝いムードに包まれるので、人々の心

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【ぶんぶくちゃいな】中国戦狼「内」政

【ぶんぶくちゃいな】中国戦狼「内」政

「中国人なのになんで中国語で歌わないの?」

1998年に香港のアンダーグラウンドロックバンドが北京のライブバーで演奏したときのことだった。満場の観客の中には当地の著名ロックスターたちの顔もあった。かぶりつきで真剣な目を注ぐ彼らを前にライブを終え、汗だくになっていたメンバーを興奮した面持ちの観客たちが取り囲み、満面の笑みで「良かった」「良かった」と握手を求めた後、口々に早口の北京語でそう捲し立てた

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230601 【現代ビジネス】寄稿:「坑道のカナリア」香港人漫画家の連載打ち切り、軍スローガンをネタにしたお笑い芸人は「罰金2.6億円と無期限興行停止」…庶民から「笑い」さえもぎ取る中国統治

40年間、香港の人たちが毎日楽しんできた政治風刺漫画家、尊子さんの漫画が、最後の掲載紙「明報」で打ち切りに。

香港の主権返還が中国と英国の間で話し合われていた時代に漫画家としてデビュー、もちろん香港の返還にまつわる話題、加えて彼らが描くコミカルな中国共産党トップらのキャラクターは現実の「中国」よりもずっとずっと市民の身近な存在でした。その彼の漫画が、昨年7月に行政長官に就任した李家超・元保安局長

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