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読んでみました中国本(更新終了)

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※当マガジンは2017年12月末をもって更新を終了致しました。2018年1月からは「月刊『読んでみました中国本』」(http://bit.ly/2zZjM55 200円/月)をご…
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#台湾

【読んでみました中国本】2017年を前に読んでおきたい中国本

2016年に「ぶんぶくちゃいな」特別号でご紹介した中国(中華圏)本から、「これからの中国を知るため」の本をピックアップしました。新しい年の始まりを前に今後の中国を考えるために、ぜひ一度目を通しておいていただきたいものばかりです。

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【映画に見る中華圏】童謡「ふるさと」に想う台湾/黄銘正監督「湾生回家」

「日本で出版された中国本を読む」のがこのマガジンの趣旨ですが、11月は読みかけの本はあるものの、取り上げるほどの本に当たりませんでした。なので、ちょうど現在、東京神田の岩波ホールで上映中の台湾映画「湾生回家」(原題同じ)を取り上げます。同作品は今後各地での上映が決まっており、上映スケジュールはこちらで確認いただけます。

◎黄銘正監督「湾生回家」http://www.wansei.com

「生ま

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【読んでみました中国本】わたしたちはアジアの実業家たちの「日常」をもっと知るべき:安田峰俊「野心 郭台銘伝」

【読んでみました中国本】わたしたちはアジアの実業家たちの「日常」をもっと知るべき:安田峰俊「野心 郭台銘伝」

◎「野心 郭台銘伝」安田峰俊(ダイヤモンド社)

とうとうこんな本が出たのか…この「野心 郭台銘伝」を書店で目にした時、そう思った。

郭台銘、テリー・ゴウ。2016年4月、シャープを買収して傘下に収めた、台湾・鴻海科技集団の創設者であり、現総裁である。

日本の企業が海外の資本に買われるなんて珍しいことではなくなって久しい。NHKスペシャルなどでは、ホテルや印刷会社などさまざまな企業が海外資本、

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【読んでみました中国本】野嶋剛「台湾とは何か」(ちくま新書)

【読んでみました中国本】野嶋剛「台湾とは何か」(ちくま新書)

最近、どこの出版社も新書に力を入れている。わからんでもない。何かを理解したい、本を読みたいと思ったら、わたしも近頃はまず新書で手に入れようとする。手軽だし、お値段安めだし、だいたいが読みやすい。無駄な装丁がないのも良い(まぁ、これは人それぞれだが)。出版社にとっても装丁費用や高価な印刷代を使わずに決まったフォーマットに流し込めばいいだけなので、コストはかなり抑えられる。

新書の主要ターゲットは「

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