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クリスチャン・ツィメルマンの公演

水曜日は県東部にあるリーデンローズ大ホールで行われたクリスチャン・ツィメルマンの公演へ。

演目は

バッハ パルティータ第1番

バッハ パルティータ第2番

ブラームス 3つの間奏曲作品117

ショパン ピアノソナタ第3番

特にツィメルマンのファンというわけではないのですが、演目が今昔自身で弾いた事のある曲である曲、そして巨匠レベルの演奏ということで趣味とは言えどもピアノを嗜む者として聴いておいて損はないはず‼ということで。

冒頭のバッハからサラサラと静かに流れる演奏でありながらその中でのメリハリがしっかりとあり、良くある強弱等での表現が非常に安っぽいというか陳腐に思えてくる。

ブラームスの作品117も同様かな。こちらは地味派手に盛り上げる類も好きですが、しっとりとしんみり歌い上げることができるのは積み重ねてきた演奏や表現といった技術面はもちろんのこと人生を積み重ねてきた人間だからこそ上手く形になっている部分もあるのではないか。想像である程度はカバーできなくもないけれども「裏付け」があるほうがより説得力はある。

最後のショパンのピアノソナタは圧巻。60代とは思えぬほど時にエネルギッシュに歌うところは儚く美しく歌い上げあっという間に怒涛の第4楽章まで。

奇抜な解釈も少なく(個人的にはそういうのが大好きだったりするのだけれども)、良い子も安心して真似をして良い類の演奏であったように思える。


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