革新的なAI技術の発達の時代におけるエンジニアのあり方を考える
OpenAIが開発した大規模言語モデルの一つである「GPT-3.5」に基づくチャットボット「ChatGPT」が登場し、日々世間を賑わせていますね。
私も例外なく、早速様々なプロンプトを試して、楽しみつつも精度の高さに驚愕しています。
私の本業は ITエンジニアで、お客様と要件を詰めたり、実際の開発・テストを行ったりという業務が中心です。
しかし、この「ChatGPT」に近い将来、仕事を奪われる可能性があるのでは?と真剣に考えるようになりました。
ChatGPT のエンジニアにとっての脅威
※ この章は私「ねこねこ」自身が書いています。
1. 簡単な命令でプログラミングができてしまう
無料版の ChatGPT の言語モデルである GPT-3.5 でも、そこそこの精度のコードを書いてくれていましたが、GPT-4 ではその精度が格段に向上しています。
例えば、数学のプログラミングの問題を提供する「Project Euler」の問.50を解かせてみましょう。
質問文
回答文
import java.util.ArrayList;
import java.util.List;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int limit = 1000000;
List<Integer> primes = generatePrimes(limit);
int maxLength = 0;
int maxPrime = 0;
for (int i = 0; i < primes.size(); i++) {
int sum = 0;
for (int j = i; j < primes.size(); j++) {
sum += primes.get(j);
if (sum >= limit) {
break;
}
if (j - i > maxLength && isPrime(sum, primes)) {
maxLength = j - i;
maxPrime = sum;
}
}
}
System.out.println("The prime, below one-million, that can be written as the sum of the most consecutive primes is: " + maxPrime);
}
public static List<Integer> generatePrimes(int limit) {
boolean[] isPrime = new boolean[limit];
for (int i = 2; i < limit; i++) {
isPrime[i] = true;
}
for (int i = 2; i * i < limit; i++) {
if (isPrime[i]) {
for (int j = i * i; j < limit; j += i) {
isPrime[j] = false;
}
}
}
List<Integer> primes = new ArrayList<>();
for (int i = 2; i < limit; i++) {
if (isPrime[i]) {
primes.add(i);
}
}
return primes;
}
public static boolean isPrime(int n, List<Integer> primes) {
for (int prime : primes) {
if (prime * prime > n) {
break;
}
if (n % prime == 0) {
return false;
}
}
return true;
}
}
実行してみると、答えは `997651` でした。すごい、あってる!
一発で動くコード、しかもメソッドの分割まで行ってくれてます。
2. ITに詳しくなくても開発ができてしまう
別記事で、「ChatGPT があればプログラミング未経験者でもテトリスを作れる」というコンテンツを紹介しました。
これは ChatGPT に指示を出して、提示されたコードをそのまま貼り付け、エラー修正も含めて動くアプリを作るまでを検証してみた記事です。
この時は完全に未経験者や初心者を想定して指示を出してみていますが、少しITの知見のある情報システム部の担当者ぐらいであれば、もしかすると自分で仕様を決めて投げかけて、開発ぐらいできてしまうかもしれません。
そうなると、外部のベンダーに頼まなくてもいいのでは?と思われてしまう時代は実はすぐそこなのかもしれないと感じました。
ズバリそのものを ChatGPT に投げかけてみる
やりとり その①
ちょっと切実な感じを出してみました。
そうなんだけどさぁ。。これは AI技術に強い人しか未来がないってことでしょうかね。
やりとり その②
はい、火の玉ストレートが返ってきました。
我々エンジニアは、「生涯勉強」ですよね。実感させられました。
結局は、時代についていくには自分もアップデートするしかないですよね。
今後を考える
少なくとも、この短期間での GPT-3.5 から GPT-4 への精度の向上を考えると、今後も AI技術は飛躍的に進歩していくと考えられます。
私自身は AI の技術とは少し離れた位置にいるエンジニアですが、もう避けては通れなさそうです。
「生涯勉強」、改めて肝に銘じます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?