「不必要は尊い」という圧迫から逃れたい
不必要を愛せ。
不必要は尊い。
不必要なことが一番大切なことだ。
わからなくもない。
必要に駆られてばかりでは、自分のやりたいことなどできない。
〇〇のためにこれをする。
〇〇のスキルを上げるためにこの旅行に行く。
そんなものは嫌だ。確かに。
多くのエッセイストさんや文筆家の方が、
「ときどき意味もなく散歩のルートを変えよう。そういう時間−意味もない時間−が大切だ。」
とか
「何の役にも立たないものに手を出そう。」
とかを言っている。
意味がない、役に立たない、不必要、
そうだけどそうじゃない気がする。
例えば、小説。
小説なんて意味もないとよく言われる。けど、みんな読む。それは小説に元気をもらえたり、暇つぶしにだってなるからだ。
意味がないことはない、と言いたいわけではないが「意味がない」、「不必要」を押し出し過ぎると、意味がないことまで意識してしまう。意味があることと同じように。
ハイキュー・青葉城西の及川も言っていた。
「意識しないよう努めるのも 意識するのと一緒だよ」
せっかく、社会が押し付ける「意味」、「必要」から脱却したのに、また無意味である意味、不必要である必要に囚われるのは滑稽だ。
これ以上、不必要なものを重要だと言わないでくれ。
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