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この屋号にしたわけ

私の屋号は”おでかけ運動教室わんせるじんぐ”といいます。

この屋号を言うと「どういう意味ですか?」「由来は何ですか?」と聞いていただくことが多いです。その由来を話すのはとても長くなるので、今日は一度文章にしてみることにしました。

2つの方向性

この屋号を考えた時の方向性が2つありました。

①インターネットの中に存在しない言葉


事業を始めた時から箱モノ(スタジオなど)を持たないつもりだったので、インターネット検索が重要だという認識がありました。私の屋号を知り検索してくださった時に、確実に私の事業に関することがヒットするようにしたかったのです。ですので、今インターネット上にない言葉にしようと思いました。

これは、とある芸人さんがコンビ名を決める時に上記のような理由で、ネット上にない言葉をコンビ名にしたそうです。私もそのお話が印象に残っていてマネをさせてもらいました。

②ひらがなか漢字

これもまたインターネット検索に関することです。
私が横文字が苦手ということもあるのですが、検索したい言葉が英語の場合、何と読むのか分からなかったり、スペルを打ち込むのが長く、面倒で苦戦することがありました。

自分の屋号検索ではそういったことがないように、分かりやすく”ひらがなか漢字”にしたかったのです。今ではQRコードやリンクから飛ぶことが多く、直接打ち込むことは少なくなっているのかもしれませんが...。

上記のようなことから、自分で作った言葉、造語にしようと決めました。
そこに私の活動の思いや意味が乗る言葉にしたいと考えました。

そこで候補に出てきたのがone self aging(ワンセルフ エイジング)です。この言葉は”自分らしく歳を重ねる”という意味なのだそうです。

当時「認知症になってはもうダメだ。」「自分の足で歩けないと楽しくない。」といった社会の風潮がありました。しかし、私が運動指導に伺っていたディサービスでは、自分の足で歩けなくても、認知症になっても、周囲の方々に好かれ、その方がいるだけで場の空気を和やかされるのをお見かけすることがありました。

「歩けないからもうダメだ。」ではなく、年相応に老いることも悪いことばかりではない、その人らしい歳の重ね方をするためのお手伝いをしたいという思いを屋号に乗せることにしました。

ワンセルフ エイジングをギュギュっと呼びやすく”わんせるじんぐ”と名付けました。

ちなみに”おでかけ運動教室”というのは、取り扱い業務が何なのかを一目で分かるように”運動教室”、箱モノを持っていない出張型という意味で”おでかけ”と付け加えました。

お気に入りの屋号にも課題が…

ここまで説明をさせてもらうと、「いい屋号ですね~。」と言ってもらえることが多いです。しかし、とにかく話しが長くなることと、屋号の説明をする機会は日常的にはほぼないので、「???」のまま終えることが多いようです。

また”わんせるじんぐ”が造語すぎるため、イントネーションが分からない、そもそも屋号なのかも分からないなど、「えっと、わん……、えーっと」と屋号を呼んでもらえないことが多いです。笑

情熱が乗りすぎ、凝り過ぎて意味が伝わらなくなったようです。

屋号は揺らぎを整えてくれるものの1つ

この屋号を決めた時は、「何年か後には、この屋号が嫌になったり、事業の方向性が変わっていたりで、使わなくなっているのかな。」とも思っていました。

あれから約10年。
自分の都合の良いこと、ラクなことに流されそうに、ゆらゆら揺らぎながらも、軸は変わることなく、当時よりこの屋号が気に入っているように思います。

そして、屋号が多くの方に知ってもらうことが大事なのではなく、活動の継続やお客様が喜んでくれていることが1番大事で、事業の指標だとも感じています。

呼ばれることが少ない屋号ですが、変わることなくこのままこの調子でいきたいと思います。

おでかけ運動教室わんせるじんぐ
https://wan-seru-jingu.jimdofree.com/











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