わんぱくさん

経済学部/教職 映画と読書

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最近の記事

インクルーシブ教育について

はじめに 昨今、インクルーシブ教育という言葉をよく耳にする。 今日の教育などで大変重要な考え方であることを承知ではいるが、どのようなものなのかはうまく説明することが出来ない。 遡ってみれば、私が小学五年生の頃、普段の従業の中で特別支援学級の生徒が一緒になって授業を受けている場面があったが、今思えばあれはインクルーシブ教育だったのではなどと感じている。 そこで私は、このインクルーシブ教育を深堀りしていき、今後の社会福祉施設での体験や教育実習などに役立ていきたいと思い、今回

    • 生徒指導の在り方

      はじめに 先日、大学の講義で生徒指導について学習した。 戦後の教育理念から高度経済成長期、現代まで断続的に行なわれてきた生徒指導の実態や推移を見ていった。 そこで今回は、現代における生徒指導の在り方について、自分なりに考えた事柄を記録として書き留める。 生徒指導とは?そもそも生徒指導とは、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる教育活動のことである。 つまり、生徒指導は学校の教育目標を達成する上で重要な

      • 『君たちに伝えたい③朝霞、校内暴力の嵐から生まれたボクらの平和学習。』を読んで

        大学の教職課程における授業で、本書を読む機会がありました。 著者である中條克俊先生の授業をとっており、先生は現場主義の教育について、私たち生徒にさまざまな教育方法をご自身の経験を踏まえて教えてくださいました。 授業はすべて終了してしまいましたが、今回再読という形で本書の感想を書き留めておこうと思います。 1.あらすじ2.感想まず、この本を最初に読んだときは、驚きの連続でした。 自分たちの世代では、校内暴力というものは起こったこともないし、周りの学校においてそのような事

        • 『高瀬舟』~知足の視点から~

          森鴎外の小説『高瀬舟』を初めて読んだのは私が中学生の頃、国語の教科書に載っていた。そのころ、この小説は「安楽死」について書かれている作品なのだと漠然と思っていた。しかし、大学三年生になった今改めて読んでみると、「安楽死」という主題の他に、「知足」というものも作品の中で大きな意味を持っていると感じた。 今回はそんな「知足」について着目した批評をしていく。 「知足」とは、”足ることを知る”ということ。 老子の「知足者富(足るを知る者は富む)」に由来する言葉である。 庄兵衛は

        インクルーシブ教育について

          社会調査は“ゴミ”だ!

          はじめに 先日、大学の講義で現代の社会調査について扱いました。その講義の中で紹介されていた文献が本書です。まず、題名が気になりすぎて読んじゃいましたね(笑)。 冒頭で「社会調査はゴミだ!」 なんてこと言ってるんですよ。そりゃ読みたくなるわな。 今回は、そんな本書を読んだ感想を書き留めておこうと思います。 内容本書は、社会調査の問題点を指摘し、リサーチ・リテラシー能力を養うことの重要性を提唱している本です。 著者は、信頼性のない社会調査を批判し、「ゴミ」と表現していま

          社会調査は“ゴミ”だ!