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日本語教師 はじめました

420時間の養成講座を修了して日本語教師デビューしました。

日本語教師? なにそれ?
と、最初に私も思いました。
主に、外国人留学生に対して、日本語で日本語を教えるというプリミティブなコミュニケーションの仕事。
25年広告コミュニケーションを生業としていた私としては、「課題解決」魂に火が付きました。
日本語ができない人にどうやって日本語を教えるんだ???
しかし、日本で日本語学校などに入学して日本語を学ぶ留学生は、母国である程度日本語を習得している。ひらがな・カタカナの読み書きができるくらい。
でも、実際には
「出身はどこ?」「?」
「国はどこ?」「??」
「どこから来たの?」「???」
「where come from?」
「あ、あー、ミャンマー」
みたいな子もいる。

私は4月期から仕事をしようと思ったので、2月くらいから就職活動をはじめました。
履歴書を送付したのが7校。
A校・・・書類選考で不採用
B校・・・返事なし(笑)
C校・・・面接のご案内あったが辞退
D校・・・採用
E校・・・採用
F校・・・採用
G校・・・採用
という結果。まずますか。

しかし、ほとんどの学校が非常勤講師からの採用。
週に3回くらいの勤務を経て実力を測られ、半年くらいで評価があれば常勤(社員)で雇用される。
これは、私の年齢的なハンデと、未経験という足かせ。
魅力的な学校もあった。
半年頑張って社員を目指すか、とも考えたが、月収を計算してみると、
激減!!!
非常勤講師の場合「コマ給」計算となる。45分2,000円ほど。一日4コマ教えても日給8,000円。非常勤を掛け持ちして頑張っても月20万円に届くかどうか?
これが現実。。。
なるほど。だから働き盛りの30代~50代の男性講師が少ないのか。
という訳で、breadwinner以外の女性や老人が日本語教師の担い手となっているという業界構図。
なので、妻子をこれで養うぞ!という方はやめたほうがいい。

幸い、私の場合は常勤講師として採用してもらった。日本語教師としての経験はないが、社会人経験を買ってくれた。
常勤講師はいわゆる社員。8:30~17:00の勤務で一日平均45分4コマを受け持つ。トータル3時間。勤務時間が7.5時間として残り4.5時間ある。教務事務などの時間(これ実は非常勤も一緒だが、そこにフィーを足してくれる学校は少ない)もあるが、残りの時間は教案作成や授業準備ができる。働き方改革で容認されている学校が多いが、かつてはその残り4.5時間で授業準備が禁止だった学校もあったとか。もし、そんな学校があったらブラックと言っていので、行かないほうがいい。

という訳で、一日4、5時間、授業準備に割くことができるのだから、残業はほとんどなし。
皆さんも働くなら常勤で、社員でをお勧めします。
いや、おれはちょっとしたお小遣いが稼げればいいんだ、という方はお好きに(笑)。

恵まれている、こんな私でも実は月収はダウン⤵
日本語教師とはそんな世界です。

でも、これだけは最後に申し上げておきますが、

仕事は超楽しい!!!!!!!!


自分の日本語知識、日本文化知識を外国人留学生に伝えることができる。彼ら・彼女らも日本が好きで日本に来ている。日本の歴史や風景、相撲や忍者や侍、食べ物、アニメ、漫画、JPOP、そんなカルチャーの話が日本の若い子たちより好きかも。そして、素直でまじめで純粋で朴訥で礼儀正しい。昭和の子どもを見ているよう。
遠くからでも大きな声で挨拶してくれる。
「センセイ、コンニチハ!」「こんにちは」
「センセイ、サヨナラ!」「さようなら」
「センセイ、ゴハン、タベラレルカ?」(ん? どういう意味だ?)

とにかく留学生たちは、日本の学生より厳しい環境で頑張っている。彼ら・彼女らの努力に懸命に応えてあげたいと、心から思える、そんな仕事だ。




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