1万時間のトレーニングは誰でもできるんじゃないか説

おはようございます、わんこふです。
今日はかねてより考えていた「1万時間のトレーニングは誰でもできる説」を検証していきたいと思います。

1万時間のトレーニングというのは、どんな分野でもエキスパートになるためには、楽器の演奏でもスポーツでも、1万時間の練習が必要になるというやつです。

1万時間というと、1日に10時間費やしたとしても3年近くかかります。こんなの無茶だと思う人もいるかもしれませんが、わんこふはそうは思いません。

なぜなら、ほとんどの人は既に1万時間のトレーニングを達成した経験があるからです(気がついていないかもしれませんが…)。

その1万時間の経験とは何なのか。答えは「直立二足歩行」です。

周りを見渡してみてください。我々ヒト以外に直立二足歩行をしている生物はいるでしょうか?

ゴリラやチンパンジーは二足歩行をすることがありますが、彼らは(背中がかたいので)膝と腰を曲げながら歩きます。つまり、直立はしていません。

人が直立二足歩行をするので、これは当たり前の能力だと思いがちですが、実はかなり特殊な能力なのです。

ではどうやって直立二足歩行を身につけたのか。まず、生まれたばかりの赤ん坊は歩けません。正確に言うならば、歩行の原形とも言われる「原始歩行」や「歩行反射」と呼ばれる、左右の足を交互に出すような反射はありますが、直立二足歩行ができるわけではありません。

そして文化圏によっても大きく違いますが、おおよそ8~18ヶ月で歩き始め、だんだんと直立二足歩行が洗練されていくのです。ちなみに歩き始める時期について議論になることがありますが、「平均的」を「正常」と認識したり、「早いこと」を「良いこと」だと認識するのは間違いです(もしこの話題に興味があればこちらの本の第10章がおすすめです)。

話を戻すと、我々は生まれたばかりの頃は歩くことはできませんでしたが、生まれてから1~2年ほどで歩き始め、だんだんと直立二足歩行が完成されていきます。

ではどうやって直立二足歩行が完成されていくのか。それは、1日に数千歩〜一万歩以上も歩き、何十回と転ぶことによって学び、ようやく大人と同じような直立二足歩行ができるようになるのです。

David Shtherlandさんの観察結果によると、幼児は1時間に17回転ぶらしいです。しかし、毎日一万歩以上も歩くことによって、彼らの歩行能力は向上していきます。そして大人と同じように歩けるようになるのは5~7歳頃です。

おそらく幼児は、1万時間のトレーニングなんて余裕で達成しているでしょう。つまり私たちは既に1万時間の歩行の練習をして、直立二足歩行という能力を手に入れているのです。

これが「1万時間のトレーニングは誰でもできる」とわんこふが考える理由です。みんな既にやっています。

話に付け加えることがあるとすれば、幼児はなにか目的があって、例えばモノを運ぶとかのために歩くわけではありません。純粋に歩くことが楽しいから歩いていると言われています。

もし何かの分野で突出した能力を身につけたいのなら、1万時間のトレーニングをしましょう。あなたは必ずできます。

以上、わんこふの日記でした🐾

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