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RRRから考えるロシアのウクライナ侵攻

「インターバル(途中休憩)は5秒だけ」で有名な映画「RRR」を観たんですが「きっと、うまくいく」と同じかそれ以上に面白いインド映画でした。ミュージカル映画は苦手なんですが、そんな私でもRRRの歌とダンスはめちゃくちゃテンションが上がって楽しめました。

RRRの舞台はイギリス植民地時代のインドです(たしか1920年)。その頃のインドに住む人々はイギリス人に虐げられ、同じ人として扱われていませんでした。どれくらい酷い状況だったかというと、イギリス軍人はインド人ひとりの命を銃弾1発の価値よりも低いと考えており、わざわざハンマーで処刑(撲殺)するような有様です。

そんな中でインド人の主人公(二人います)がイギリス軍人をばったばった倒していくんですが、映画の前半でインドの人々に感情移入しているので、非常に爽快な気分になります。CGはアバターほど洗練されてはいませんが、必要十分なクオリティーではあったと思います。

話の展開は非常に分かりやすい起承転結という感じで、主人公二人も「火と水」「馬とバイク」「警官とレジスタンス」「弓矢とやり」のように鮮やかな対比がされていました(もちろん個性も含めて)。

映画で扱っているテーマも「人種差別」や「植民地政策」といった社会的なものから「友情」や「家族・同じ民族の人々との繋がり」といった普遍的なものまで含まれていて、これは世界中でウケるだろうなぁという感じです。あと題名が「RRR」なのもインパクトがあって、国によらず認知されやすい名前なので最高ですね。

個人的な感覚としては、黒人差別を描いた映画はわりと多いと思うんですが(最近だと「最強の二人」とか「グリーンブック」とか)、アジア人への差別を描いた映画は「グラン・トリノ」とかはあるにせよ、比較的少ない気がするので、その意味でもRRRは貴重だと思います。

さて、そろそろ本題に入りましょう。今日のテーマは「RRRから考えるロシアのウクライナ侵攻」です。

RRRの主人公の一人「ラーマ」は警官になりイギリス側の味方をしていたのですが、なぜそんな事をしていたのかというと「武器の調達」をするためでした。当時占領されていたインドの人々の方がイギリス軍人よりも圧倒的に数が多いわけですが、それでも武器がないとまともに抵抗できないのです。

だからこそラーマは4年間も警官として潜入し、インド人の同胞を傷つけてでも武器調達の機会を得るために昇進を目指しました。その過程でもう一人の主人公であり、親友でもある「ビーム」を一度逮捕するわけですが、それほど武器の調達が重要だという証でもあります。

そして過去の戦争を振り返ってみても、ベトナム戦争や朝鮮戦争では、民主主義側の国と資本主義側の国が2つの地域をそれぞれ軍事支援して、武器を供給したからこそ争いが長引きました。逆に言えば、武器がなければそもそも争うことなどできないのです。

ロシアのウクライナ侵攻においても、ウクライナに西側諸国が武器を供給しているから成り立っているわけで、軍事支援を打ち切れば、すぐに戦争は終わると思います。

もちろん大前提として一番悪いのはロシアであり、プーチン大統領なわけですが、すぐに戦争をやめさせたいのならば、武器の供給を止めるのが手っ取り早いのではないでしょうか。

以上、わんこふの日記でした🐾

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