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葉山に引っ越しました

「引っ越しました」と報告するには時間が経ちすぎてしまったのだけど、2021年のはじめに、神奈川県三浦郡葉山町に引っ越しています。光の速さで3ヶ月が経過……。

いわゆる“コロナ移住”というわけでもなく、1年半ほど住んだオーストラリアから帰国して、しばらく定住したい気持ちになりここに落ち着きました。出身が神奈川の県央なので、「移住」よりも「引っ越し」がしっくりきます。

どんな経緯で葉山町に引っ越して、どういう暮らしをしているのか。地元の方や長くお住まいの方への敬意を払いつつ、私のストーリーを書いてみたいと思います。

Byron Bayという天国から帰国して

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2019〜2020年にかけては、オーストラリア最東端の小さなビーチタウン、Byron Bayというところに住んでいました。

海がすぐ側にある生活は初めてでしたが、とても自分に合っていて、世界が大変なときも心穏やかに過ごすことができました。安心できる家があり、“暮らし”を楽しむ余裕さえもあったことには感謝が止まりません。(なぜオーストラリアに行ったかや向こうで何をし何を感じてきたかは、書こう書こうと思いながらヘビーすぎて諦めかけています)。

いろんなことを考えて2020年秋に帰国したのですが、日本でもこのマインドやライフスタイルを保てるといいなと思っていました。ふらふら旅を続ける生活も数年は難しくなりそうなので、しばらく定住することを前提に、海のある街に住めたらいいなーと。

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お仕事はコロナ前からすべてリモートで、海外にいても日本にいてもあまり変化はありません。「在宅ワークになったから都心から神奈川の海沿いへ」という人がとても多いと聞きますが、たまたまタイミングが被っただけで、私の場合はちょっと事情が違ったのかもしれません。(こんな感じ↓)

ビザなしで何年でも住み放題!母国って素晴らしい!ということで、北海道から沖縄までGoogleマップを転がしながら、どこに住もうかなーと考えていました。

ふらっと小旅行気分で訪れた、葉山

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葉山は、中でも気になっていた場所でした。

とても良い所だとは聞いていたけれど、なんせ電車が通っていないらしい(車かバス移動になります)。神奈川出身ながら、気軽なお出かけ先はせいぜい鎌倉あたりまで。葉山となると、かなり「頑張って行く場所」という印象です。

軽く小旅行になるけれど、気合いを入れて訪れてみようと予定を立てたのが11月の中旬。もうすっかり寒い季節です。

帰国してからしばらく経ち、海が見たくて限界だったというのもありました。人間は、本来、水をちゃんと日常的に目にしないと、不安定になってくる生き物みたいですよ。

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逗子駅から葉山方面へのバスが出ています。「バスに乗る」という行為もオーストラリアぶりだったので、思わず運転手さんにHiと言いそうになるのを抑えつつ、揺られること15分ほど。葉山町に入るあたりから、なんとなく空気が変わっていくのを感じました。

少し歩こうと適当なバス停で降りて、お店に入ってみたり、海岸を歩いてみたり。たった数時間いただけでも、「Byron Bayに少し似ているよ」と言う人がいた理由はすぐにわかって、なんだか少しずつ自分を取り戻している感覚になりました。

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あっという間に夕暮れの時間。なんとか間に合った一色海岸のサンセットに癒やされて、またゆっくり海を見に来ようと思い帰宅しました。このときは、本当に住むことになるとは思っていなかった……。

家探しはご縁とタイミング。

日帰り小旅行はちょっと慌ただしかったので、また時間を作って遊びに行こうと思っていました。でも、ただ行くのもなんなので、観光がてら物件を見てみることに。

逗子・葉山エリアは、都内からの移住希望者が殺到しているコロナ移住激戦区。賃貸であっても半年や1年かけて良い物件をゆっくり待つ人も珍しくなく、順番待ちが控えているので、情報サイトに載せる間もなく決まっていくと聞いていました。

そんなわけでまったく期待はしていなかったのだけど、家探しは「ご縁とタイミング」というのは本当なんですね。信じられない強運に恵まれ、初日にして今の家に巡り会えてしまったのでした。

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たった今空きが出たばかりのような物件で、まだ写真や詳細情報もほとんどなく、不動産の方も中を見ていない状態。たまたま担当者さんが同い年だったのもあり、完全に同じテンションで見に行くことになりました笑

スピリチュアルなことってあるもので、一歩足を踏み入れた瞬間に「あ、私ここに住みそう」と感じました。“気”がフィットしたような感覚で、次の瞬間には靴を脱ぎながら「え、やばい、引っ越しか」と考えていました。

その後も「決めちゃいなよ」と言われているかのようにパワーを感じることが次々起こり、翌日に気になる点を調べ上げ、1〜2日ほどで決めてしまいました。

私が電話した直後には、ほぼ決めかけていた人の最終内見が入っていたと聞き、噂に聞いていた壮絶な戦いは本当だったのかと恐ろしくなりました笑 ちなみに前の方やお隣さんたちも5年や10年以上住んでいるそう。なかなか空かないわけだわ。

鎌倉でも逗子でもなく、葉山でよかった

そんな感じで、引っ越して3ヶ月。

海が近くにあり自然を感じられるのはやっぱり最高で、凪のように穏やかな心で平和に暮らしています。SNSを見てくれている友達からは「なんかずっと同じ暮らししてるね笑」と言われます。そう、バイロンにいたときと、あまりやってることが変わってない笑

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バイロンと同じく、住民みんなが街を愛している地域。これはとってもいいことで、空間全体に「愛」を源泉としたプラスのエネルギーが流れているので、とてもハッピー&ポジティブでいられます。

海が近いので街全体として環境意識も高く、オーストラリアにいたときの感覚のままでいてもストレスが少ないです。細かいことだけれど、プラ容器やプラストローに出くわさないとか、マイバッグや量り売りが当たり前だったりとか。飲食店が気まぐれで開いたり閉まったりするのも、お店に入ると必ず会話が生まれるところも、似ています。切り取り方次第では、たまにオーストラリアが出現することもあります。

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それから、住んでみてわかったのは、逗子から葉山にやってくるときの、あの何とも言えない空気が変わるような感覚は、わりと正しかったかもということ。

鎌倉や逗子に移住する知り合いはいたけれど、葉山まで行っちゃう人はなかなか聞かなかったんです。住んでみると、「ああ、これはたしかに、ちょっとわけが違うかもね」と思います。

勢いで決めたけど、私が住むのはたぶん鎌倉でも逗子でもちょっと違って、葉山でよかったんじゃないかな。また呼び寄せられたような感じがしますね。ありがとう地球。

まだまだ新参者なので、地域の魅力を語りはじめて移住を促したりはしたくないのだけど、身近な人は今のうちに遊びに来てくれるといいんじゃないかなーと思ったりしています(夏の混雑がエグいらしく今から怯えてる)。

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というわけで、調子よく暮らしております。人それぞれ生まれや育ちに関係なく、合う土地というのはあるよなぁというのが、いろんな場所に住んでわかってきたこと。誰もが好きな場所に好きなタイミングで住めたら、いいですよね。

二拠点や多拠点、ノマドやアドレスホッパー的な暮らし方、地域コミュニティとの関係などについても、見えてきたこと・考えていることがたくさんあるので、またシェアできればと思います。

まだ全然知り合いが少ないので、このへんの方orこのへんに知り合いが住んでいる方がいたらぜひお声掛けください。ではまた。


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