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自分の声を聞く

あ、スピリチュアルな話ではありません。

そういえばこの前、亡くなった細木数子さんの大豪邸に娘さんが住んでいるというテレビを見て、占いのある意味でのパワーを感じました。パワー。なかやまきんにくんのパワーもまた、人を喜ばせる。


どうでもいい話をしてしまいましたが、私は自分が話しているときに、「自分の声」をよく聞くようにしています。

自分の喜怒哀楽は顔よりも声に出やすいなと思っていて、相手と話すときには、自分の声色を意識します。


たとえば、お願いごとをするとき。ちょっとゆっくりと、そしてやわらか~く話すようにする。伝わることを意識して話す。高圧的にならないように、他人事感が出ないように、しっかりと話す。

人の話を聞くとき。相手がオチを付けた時や、「ウケて!」というポイントを探る。それを感じたらちゃんと笑う(実際おもろいことの方が多いけど)。

ちょっと重い、自分をさらけ出すような話をしてくれる時は、ゆっくり、重めの相づちを打つ。

相づちも「うんうん」だけじゃなく、「へ~」とか、「すげぇ~」とか、話されている内容によって使い分ける。タメ口も距離を詰めるには、たまにはアリ。

相づちの声色もけっこー大事だと思っていて、納得するような「うんうん」や、どんどん話して!という「うんうん」を使い分けたりもする。使い分けているつもりだけど、相手がどう感じているかは、アレですが。アレ。


「話す・聞く」というコミュニケーションは、話す側と聞く側の双方向的なことなので、「相手がどう感じるか」に重きを置きます。

お願いごとをしているのに、反感を買うような声色では、相手はいい気がしない。話しているのに、感情のこもっていない相づちも、話す気が失せる。

基本的なコミュニケーションかもしれないけれど、意外と意識してみると、円滑に仕事がうまくいったりする。ちょっと「強めに言っちゃったな」というときは、次の自分が話すターンのときに声色を戻す。

何より、この手法は怒られない。怒られないために編み出したと言ってもいい手法です。基本的に怒られたくない。挑戦的な声色をする先輩はしょっちゅう怒られている。でも、挑戦は必要ですからね。怒られるのも大事ですが。


これは、面接だろうが取引先との会話だろうが、先輩や後輩との会話でも同じ。特に就活の面接なんかは「何を話すか」がスゴく大事にされているけれど、「どう話してどう聞くか」も、大学生の頃から意識していた。

面接だって面接官との会話なので、「うまく」話すことが目的ではない。相手の質問にズレがないように答える。相手が厳格な雰囲気をかもし出す渡辺謙風面接官であれば、こちらも渡辺謙風味に合わせて、硬めに話す。

相手がユースケ・サンタマリア風のくだけ系面接官であれば、にこやかにルー大柴風味の言語を使ったっていい。


相手と波長を合わせたコミュニケーションは、意外と有用だ。だから、自分がどう話して、どんな声が相手に聞こえているかを意識する。

自分に意識が向きがちな対話に見えるけれど、相手の側に立てていると信じたい(信じたい)。



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