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ジョブ型雇用【アラサー新聞社員の勝手に用語解説】

最近よく、「ジョブ型雇用」という言葉を耳にすることが多いと思います。

「ジョブだかジャブだかよくわかんねえけど意外と大切そうだな!」ということで、勝手に用語解説シリーズ第2弾といきたいと思います。

天下のリクルート様がこんな用語解説を出しておりました。もはやこれ見てください-fin-ってなっちゃうんですけど、アラサー新聞社員なりにかみ砕いて解説したいと思います。

そもそもジョブ型雇用とはなんたるか!?ということですが、

ジョブ型雇用とは、企業の中で必要な職務内容に対して、その職務に適したスキルや経験を持った人を採用する雇用方法のことを言います。

上記HPより引用

ほうほう。ジョブ型雇用の逆には「メンバーシップ雇用」というのもあるようです。

従来の日本企業の新卒採用では、あらかじめ職務を決めずに、採用後に導入研修を行い、その中で本人の志望や適性を見て配属先を決める、というメンバーシップ型雇用が主流でした。

上記HPより引用

つまりは、「ジョブ型雇用」は【能力やスキル】をもとに採用するのに対して、「メンバーシップ雇用」は【人柄】を採用する、と言えます。

僕も含め、これまでの日本企業は「メンバーシップ雇用」が中心です。間もなく卒業の学年になるとなぜか就活が始まって、就活サイトとにらめっこし、説明会に足を運び、着慣れないスーツを着て、知りもしない偉そうな人と面接をする。「学生生活で頑張ったこと」とかを話しながら合格した先に、「社会人」が待っているという具合です。

よほど専門的な勉強をしてこない限りは、基本的にはメンバーシップ雇用。人となりを元に雇用され、時間をかけて仕事を覚えていきます。地獄の新卒生活の幕開けです。特にやりたくもなかった部署に配属となり、イヤ~~な上司と付き合いながら年数を重ね、給料をアップさせていく。

一方「ジョブ型雇用」は、その人のスキルや能力をもとに雇用されるので、配属と自分の能力のギャップは少ない。年数ではなくスキルをもとにした「結果」で評価されるので、雇用された本人にとってもメリットがあるし、会社にとっても人材育成のコストがかかりませんから、楽ではありますよね。

じゃあ何で「ジョブ型雇用」なるものが出てきたのか。それは「生産性」という言葉に尽きます。

こちらは富士通さんの「生産性」についての解説です。-fin-(以下省略)。

・・・とはいきませんよ!

生産性とは何か。

生産性とは、主に企業活動においてよく聞く言葉ですが、投入資源から生み出された生産物の割合を表す指標です。少ない資源で多い生産物を生み出した場合、生産性が高いということになります。

富士通ラーニングメディア(上記HPより引用)

なんかムズカシイ。

要は、少ない労力でめちゃめちゃ成果を出す、といったところでしょうか。

日本は少子高齢化社会で、労働人口は減る一方です。人が少ないのに、現状の収益を維持するとなったら、少ない人数で大きな成果を出すしかない。生産性を上げるしかないんですね。世知辛い。

そうすると、従来のメンバーシップ雇用で新卒を大量に雇用して、育成に時間をかけるというのは「コスト」でしかありません。であれば、そもそもスキルを持つ人を好待遇でジョブ型雇用してしまった方が、「効率的」なわけです。この理屈はわかりみが深すぎてよいちょ丸です。世知辛い。

そんな僕らも、「そんなに仕事ができていないのに年齢を重ねて給料が高い人」を批判しがちです。「若い俺らの方が仕事をしているのに、なんであの人の方が給料が高いんだ!」と言いたくなっちゃうわけです。ちなみに僕は昨日も言いました。


でも、冷静になると、若手にとって「メンバーシップ型雇用」は助かるわけです

何でかというと、年齢さえ重ねていけば、ある程度給料がアップしていくからです。これは終身雇用制が維持されればなんですけど、「スキルも何もない大学で遊んできたヤツ(僕)」にとっては、全会社が「ジョブ型雇用」になる方が危機なわけです。

能力がないと満足いく給料が貰えないわけですから、退勤して家でNetflixなんてオチオチみてられないわけです。勉強しないといけないですし。

理想は、「スキルがある人は年齢に関わらずどんどん評価されて給料がアップしていくけど、他はメンバーシップ型雇用でノロノロとやっていける」といったところでしょうか。

でも、現状の世の中、そうはいきませんね。ありとあらゆる物の値段が上がって、企業は苦しくなる一方。極端に言えば、「成果を出せない人は正直言って切りたい」となる。僕は全てがジョブ型雇用に置き換わるとは思いませんが、年齢に関わらず成果で評価される会社はどんどん増えると考えています。

だから、以前投稿した「リスキリング」が求められると。世の中で話題になる言葉は大体つながっていますね。

それでも、僕の働く新聞社はまだまだ年功序列です。一方で、これだけ経営環境が悪化すると人材は離れていきますから、逆に言うと「できる人には厚遇する」という方向になるとは思います。

キャリアアップとかなんだとか、あまり考えたくはないですけど、自分の「ジョブ」が一体何なのか、明確にしておいた方がよさそうですね。

【あとがき】
勝手に用語解説シリーズ第2弾は「ジョブ型雇用」でした。体系立てて書いてみると、「リスキリング」だとか、世の中で今話題になっている言葉たちは実はつながっているもんだな~と。ただニュースを読むだけでももちろんいいんですが、情報を自分なりに編集してみると、意外とストンと腑に落ちたりしますね。

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