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価値観をかんがえる

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モノ・コトの価値観をのっそりもっそりかんがえます。
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2022年11月の記事一覧

私たちは本当に「知っている」のか

メディアで働いていると、取材した情報が世に出るまでのとてつもない流れに関心する。 僕は新聞記者ではなく営業職なので、記事を作るのではなく売る側だ。 同期の記者の話を聞いたりすると、まずはネタ探し。突発的な事件を除けば、プレスリリースから選んだり、自分の足で探す。タバココミュニケーションから取材なんていう話もいまだによくある。 例えばプロスポーツの取材でも、いろんな切り口がある。単純な試合結果から選手の生い立ち、記録達成したときには過去のデータを洗い出す。 そして書いた

ものごとのバランス感覚

大学生のころ「バランス感覚」というのをスゴイ大切にしていた。 物事には2つ以上の側面がある。例えば今書きながら飲んでいるレモンサワー。 レモンサワーは美味い。毎日飲みたいぐらいだ。でも飲み過ぎちゃうと病気になる。いい塩梅を探らないといけない。1日1缶とかね。 ちょっと例がくだらないので真面目に書くと、例えば自然災害。 「災害が頻発するような地域に住むなんてあり得ない」と自然災害が少ない地域に住む人は思うかもしれない。けれど、実際に住んでいる人はそこに生業があるし、先祖

アイドルと恋愛禁止

 高校から大学にかけてドハマりしていた乃木坂46の齋藤飛鳥さんが年内で卒業する。先に卒業していった白石麻衣さんとか西野七瀬さんたちお姉さんの妹的な立ち位置だったのが、いまやグループのトップ。  YoutubeにラストシングルのMVがアップされていたので見てみたら、なんとも儚い。アイドルとしての齋藤さんを見られるのはラストなのだ。  「ああ、俺も歳を取ったな」と思いながら、成長してちゃんと自分で区切りを付けて卒業する、というのはなんとも儚い。  一方で、他の坂道系グループ

W杯が盛り上がらない

カタールで開幕したサッカーワールドカップ。開会式をちょっと見たけれど、金のかけようがスゴイ。 「モーガン・フリーマンじゃね?」と思った人は案の定モーガン・フリーマンだった。 BTSの人と地元歌手のコラボはどこか異世界交流な感じがしたし、天然ガスマネーで超絶お金持ちの方々の笑顔は優しい。ゲラゲラ笑うというより微笑みなのだ。あんな笑い方をしてみたい。 東京五輪の時もそうだったけど、開会前に「盛り上がっていない」という論調がSNSやら何やらで浮かび上がってくる。 何を持って

せんべいがうまい

 せんべいがうまい。  地元名産と書かれていたせんべいを出張帰りに購入した。でっかい袋の中に入るエアリーなせんべい。塩味もちょうどいい。エアリーすぎて一瞬で一袋150g(500kcal)を食べられそうなほど、せんべいがうまい。  最近は、こういう地元のお菓子とかおつまみ、甘味を出張帰りに買って、家で食べるというのにハマっている。  その辺のスーパーでは売っていない、うまいものを食べらるのはけっこー幸せだ。せんべいがうまい。  お金はかければかけるほど幸せになるかと言う

うちの家族の価値観

 昨日は父方の祖母のお通夜だった。  昔から親戚付き合いに積極的ではない家庭だったので、親戚と会うのも10年以上振りだった。100歳を間近にして祖母は亡くなったが、あまり思い入れが無いというか、涙が出るほどではなかった。  久しぶりに会う親戚はもちろん老け込んでいたけれど、10年以上経ってもやっぱり覚えているもので、「このおじさんは酒飲みだったなあ」とか、「このおばさんは気が強くてうちの母親とはあまり気が合ってなかったな」なんて思い出したりしていた。  祖母は子宝に恵ま

お金の価値観

 新聞社は、なかなか辛い状況に立たされている。  新聞を購読する世帯は減っていく一方だし、そもそも新聞社への信用も落ちてきている。高齢世帯の方々が、私たちの会社を支えてくれているのは間違いない。偉そうなことを紙面に書いて、ふんぞり返っているおじさんもまた、購読してくれているおじさん(おばさん)に支えられているのだ。  「ネットがあるから新聞はいらない」と言う方々もまた、そのニュースのほとんどは新聞社提供なので、購読してくれているおじさん(おばさん)に支えられている。