見出し画像

ものごとのバランス感覚

大学生のころ「バランス感覚」というのをスゴイ大切にしていた。

物事には2つ以上の側面がある。例えば今書きながら飲んでいるレモンサワー。

レモンサワーは美味い。毎日飲みたいぐらいだ。でも飲み過ぎちゃうと病気になる。いい塩梅を探らないといけない。1日1缶とかね。

ちょっと例がくだらないので真面目に書くと、例えば自然災害。

「災害が頻発するような地域に住むなんてあり得ない」と自然災害が少ない地域に住む人は思うかもしれない。けれど、実際に住んでいる人はそこに生業があるし、先祖代々の土地がある。「ひと口」には言えない事情があるのだ。

それを端的に「住まなきゃいいのに」と簡単に言ってしまう人を、僕は絶対に信用しない。「もうちょっと想像しようよ」と思う。


大学生の僕は、目の前の事象には目に見えない側面が山のようにあると思っていたし、それは今も変わらない。

課題があれば、必ずある利害関係を洗い出して、歩み寄って解決する。それが大人の正しい姿だと思っていた。

でも、今は先の見えない不安定な時代だとかって言われる。目の前の課題を丁寧に、利害関係を調整するなんて流暢なことをしていていいのかなと。

実際に仕事をしていて、各個人の事情を考えすぎていては何も進まないと気づいた。誰かが忙しそうだからといって、そこに配慮し過ぎてしまっていては進まないどころか始まらない。


バランスなんかより、起業とか、ゴリゴリ事業を回して前にどんどん進む人の方が評価は高い。

社会にも貢献しているだろう。社会貢献が全てだという考えは置いといて。

それでも、今でも、バランス感覚は大切にしている。物事を1つの側面からだけ見て、断定してしまうようなことはしない。

その背景を考える。考えるためには、物事を知っていなきゃいけない。だから、新聞とか本とか、ニュースとか、インプットが必要なんだと思っている。

でも、もはやバランスだけを考えていてはどうにもならないんじゃないか。

前に進んで、1つでも世の中の課題を解決している人の方が、うだうだ考えている自分よりはよっぽど貴重だ。

だから、少しでも手を動かす。くだらないとか、役に立たないと言われようとも、地道に手を動かし続けることが必要なんだと思う。


ちょっと抽象的な話になりすぎちゃったけど、まあとりあえず、レモンサワーはウマい。でも、飲み過ぎないようにしよう。バランスは考えながら、手を動かそう。

応援いただけると嬉しいです!