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オプジーボの効果があるのは20〜30%、延命効果のほうは、平均して2カ月

謙虚さを持った人間は、科学者の手法と農民の手法を併用する。また、他の手法もあればそれを取り入れる。

パクリタキセルは毒性の強い植物の成分を利用した「植物アルカロイド」という種類の薬で、そのなかでもタキサン系と呼ばれる抗がん剤です。いっぽうのカルボプラチンは、プラチナをベースにした薬(中略)アブラキサンというのはアルブミンというタンパク質に、抗がん剤のパクリタキセルを結合させてナノ粒子化した新しい抗がん剤(中略)チロシンキナーゼを働かなくする分子標的薬はいくつもありますが、イレッサはそのひとつ(中略)分子標的薬のリツキサンは、表面マーカーCD20を標的とする抗CD20抗体で、悪性リンパ腫に高い治療効果(中略)分子標的薬のゼバリンは、難治性の悪性リンパ腫に使われます(中略)PD-1は自己免疫疾患を防ぐしくみでした、いっぽう、がん細胞のほうは攻撃されないようにするために、PD-1と結合させ、T細胞のブレーキを「オン」にしていました(中略)長尾先生(※尼崎市の開業医・長尾和宏医師)の近著『痛い在宅医』を読むと、追いつめられた患者の実情と選択肢がよくわかります(中略)抗がん剤のほとんどは、細胞を障害する細胞毒という性質を持っています(※第一次、二次大戦で使われたマスタードガスを小児白血病に試したもの)(中略)抗がん剤はひんぱんにDNAを複写して増殖する、がん細胞に作用します。しかし、同時に正常細胞にも少しは作用しますので、副作用を避けることはできません(中略)これに対して分子標的薬は、DNAにじかに作用することはありません。がん細胞を無限に増殖させる信号を送る物質(分子)か、信号を受ける物質(分子)に作用してブロック(阻止)します。だから正常細胞に副作用がないか、あっても少ないと考えられました。しかし、正常細胞にもがん細胞と同じ分子が少しはありますので、まったく副作用がないわけではありません(中略)分子標的薬には、約50種類の製品があり、ハーセプチンはもっとも代表的な製品のひとつ(中略)オプジーボが使われだしてから4年たった現在、効果があるのは20〜30%程度(中略)一般の抗がん剤は、20%の効果があることが証明されれば認可されるのですから、この奏効率をとくに問題にすることはないでしょう。延命効果のほうは、平均して2カ月だといわれます(中略)そもそも標準治療は、患者が副作用にたえられる最大耐用量を、休薬期間をおきながら短期間に投与して、がん細胞を死滅させようとする方法です。しかし精巣がんと、白血病や悪性リンパ腫のような血液のがんをのぞけば、この方法は有効ではありません。化学療法だけではがん細胞を根絶することはできませんし、化学療法はいずれは効かなくなる薬剤耐性という宿命をおびています。薬剤耐性が起こらなくても、患者はやがて副作用に耐えきれなくなるでしょう(中略)たとえ死亡事故がおきても、標準治療をしたといえば、問題にされることはありません(中略)現場の医師たちが標準治療を絶対視し、標準治療をはずれる治療をしたがらなくなっていることも事実です(中略)いちばん、ありがちなケースは、標準治療で対応しきれなくなって、「これで治療を終了します」と宣告されることでしょう ※引用者加筆.

ファーストライン治療の終了を、抗癌剤治療の終了にする(中略)病院がセカンドライン治療を勧めたときが、抗がん剤治療の一つのやめどき(中略)サードライン治療を勧められたときも、抗癌剤治療のやめどき(中略)ご自身の身体が「どうしても無理!」と悲鳴をあげはじめるときも、抗がん剤治療のやめどきです(中略)(※血液そのものも減らし通常の酵素の働きも抑制する)炎症性サイトカイン(※体内のタンパク質を分解する酵素のスイッチをオンにする)の作用により、体内のタンパク質がどんどんアミノ酸に分解されていきます。そして、体内のタンパク質が次から次へとアミノ酸に分解されると、筋肉はどんどんなくなっていきます。癌は、そうやって体内のタンパク質を分解して筋肉を減らし、筋肉のアミノ酸を食べつくしてしまう(中略)ですから、体重が急激に減り始めたときが抗癌剤治療のやめどきでもあるわけです。※引用者加筆.

抗がん剤は〝がんのみ〟を狙いません。ご存知のように、抗がん剤は全身を廻ります。がん細胞だけを狙い撃ちしてほしいのですが、それは叶わずに正常細胞まで叩いてしまいます(中略)抗がん剤をたっぷり使えば、がんは治るかもしれませんが、患者さんは死んでしまいます。米国国立がん研究所では、「抗がん剤では、がんは治らない」と発表し、さらには「抗がん剤は、増がん剤である」とまで言い切っているのです(中略)不思議なことに、「がん」の治療となると患者さんやその家族は、思考停止に陥ってしまっているのが現状なのです。《標準治療》というと聞こえはいいかもしれませんが、英語でいえば「スタンダード」であり、決して一人ひとりの患者さんのための「スペシャル」ではない(中略)がんはたやすい病気ではありません。それゆえ、情報が大事(中略)「私は専門家ではないから、病気のことはわからない。だから医師に任せるのがベストなのだ」と言う患者さんが多いのです。しかし、それがまず間違い(中略)情報や知識を持っていないと、医師に質問することさえできません(中略)「標準治療」が最も望ましく、「標準治療は素晴らしい」という結論がはびこるのも無理はありません。それで幸せになるのは、少なくとも患者さんではありません。抗がん剤が売れて儲かる製薬会社、高価な機械が売れて儲かる医療器メーカー、製薬会社から金をもらう人たち(中略)つまり組織を守るのが日本の構造(中略)「標準治療」中心主義から脱却しない限り、がん治療の明日はない(中略)「次なる標準治療」は存在しません。そこで対応不可能になったときは、医師から見捨てられます(中略)こうなると、医師に期待できない分、患者サイドが賢くならなければなりません(中略)大切なのは、現在の自分の状態(病態)です。がんはどこにあるのか、どの程度拡がっているのか、治療はどうするのか、治療の結果予想されることは、確率は・・・・・といったことを考えてください(中略)まったく理解していない。それでも異を唱えなければ、ベルトコンベアー的に医師の思うまままにされてしまいます(中略)ビタミンCは飲んでもがんに効きませんが、点滴により劇的な効果を現す可能性(中略)安全性も確立されています(中略)「抗がん剤はすべて悪い」と言っているのではありません。白血病、悪性リンパ腫、睾丸腫瘍、子宮絨毛がん等には抗がん剤が有効です。また、肺の小細胞がん、卵巣がん等は抗がん剤の使用により、長期生存が認められる例も見られるようになってきました

イマニチブは、慢性骨髄性白血病の生存日数を増やしただけではなかったことが知られている。この薬剤は、それまでのようにDNAではなく、細胞タンパク質を標的にしてがんを治療できることを示した。それはまた、チロシンキナーゼにがんを抑制する潜在力があることを明らかにした。チロシンキナーゼのグループでは二〇二〇年に五〇種類以上の新薬が登場している。

手足がしびれるのは、皮膚表面の毛細血管の血流量が減って、これ以上冷えると危険なのであたためて!というSOSのサイン(中略)体温が37℃のときもっとも免疫力が高く、1℃下がるごとに免疫力が35%下がる(中略)睡眠の質が悪いと、がん細胞が増殖(中略)良い睡眠をもたらすのは「血流」(中略)睡眠の質を上げたければ、毛細血管を鍛えなさい(中略)毛細血管は酸素と栄養の供給と老廃物の回収だけでなく、免疫物質を届けたり、ホルモンを運んで分泌のための情報を伝達したり、体温を保つ

下がった目線を上げる一番の方法は、目線の高い人と一緒にいることです。カッコいい大人といるだけで、目線を高く保てます(中略)カッコいい大人は、誰もやりたくない役割を引き受ける(中略)あまりしたくない仕事もあります。地味で、それをしたからといって評価されない仕事です。自分の手柄にもならないし、面倒くささだけが残ります(中略)そういう仕事を引き受ける人が、「あの人、すごいな」と思われて、みんなから一目置かれるのです(中略)誰もがやりたがらない仕事をする人を、まわりの人は評価します(中略)カッコいい大人は面倒くさいことができる

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彼らは自分の得意なことに集中し、実行する。感情の余韻にひたることはない(中略)実際、彼らは自分たちが置かれた状況から一歩離れて、感情を排除して行動できる「プレッシャーは、大きなチャンスの前兆にすぎない」(中略)サイコパスは勝ち方を知っている。これはここぞというときに、〝スイッチをオン〟にする能力で、サイコパスとトップクラスのアスリートに共通する特性である(中略)サイコパスは自分に起こった悪いことにあまり悩まず、人生の明るい面を見る(中略)私たちの多くは、はっきりと自己主張することを恐れるが、サイコパスは他人が自分のことをどう思おうと気にしない。彼らは恐れることなく、自分の意見を言う(中略)待っていてはだめだ。 完璧な好機など永遠に来ない(中略)決して先延ばしをしない、ある人格グループがある。サイコパスだ! 彼らは先延ばしをする人々の対極に位置

情報分析官

抗がん剤として使用されている植物アルカロイドとして、キョウチクトウ科ニチニチソウに含まれるビンクリスチンやビンブラスチン、イチイ科植物由来のパクリタキセルなどがあります。塩酸イリノテカンは中国の喜樹という植物から見つかったカンプトテシンという植物アルカロイドをもとに改良された誘導体(中略)抗がん剤治療を行うと、弱い細胞は死滅しますが、抗がん剤に抵抗性の悪性度の高いがん細胞は生き残ります。また、抗がん剤は遺伝子変異を引き起こして、より悪性度の強いがん細胞の発生を促進します。つまり、抗がん剤治療は悪性度の高いがん細胞を選択的に増やしていくデメリットがあります(中略)よりたちの悪いがん細胞が優先的に増え、がん組織は次第に悪性度の高いがん細胞で占められ、悪化していきます。

情報分析官

成功するひとは鼻歌まじりで、気分も軽くみんなのおかげやと人生の階段をすいすい上っていくもの(中略)なり切るというのがほんまものであって、「生かされている」というような甘っちょろいものじゃない

内臓と言うと、ほとんどの人は腹部や胸部の臓器を思い浮かべるでしょう。しかし、人間の体の中の最大の内臓は、じつは血管です

血流に余計なものが混じったとき、体はそれを「異物が入ってきた」と判断し、炎症を引き起こす

毛細血管が活性酸素によってさびつく

ホルモンを分泌せよという指令は、まず下垂体から発信され、その刺激が毛細血管から血液の中に混ざり、それぞれの器官の細胞に、また毛細血管を介して届けられ、そこで初めてホルモンが作られるのです。下垂体が指令を出しても、その指令を毛細血管が運んで届けなければ、細胞はホルモンを作ろうとしないのです(中略)細胞と直接取引できる毛細血管だけが、細胞の生命線。生きるか死ぬかの決定権を握っているのです(中略)毛細血管がなければ細胞は生きられない(中略)筋肉量が増えることで、筋肉に栄養を運び込もうとして新しい毛細血管が増えます(中略)細胞を生かすも殺すも毛細血管にかかっています(中略)肝臓の働きを助ける毛細血管(中略)動脈側の毛細血管では、酸素や栄養が溶け込んでいる「血漿」という血液の成分が毛細血管のすき間から外へとしみ出し、細胞のまわりにある液体の「間質液」に混ざり合います。その間質液が細胞の中へとしみ込み入って行くことで、酸素や栄養を細胞に届けています。反対に細胞から発生したゴミ、老廃物、二酸化炭素なども、細胞の壁から外にしみ出し、細胞のまわりにある間質液に溶け込んで、静脈側の毛細血管の中に染み込み、静脈を通して運び出されていきます。このような毛細血管と細胞の間だけで行われている、しみ込む、しみ出すという実にシンプルなやりとりが、私たちの健康を維持する源流(中略)毛細血管の壁の細胞がはがれ落ち、毛細血管の中を流れる栄養などがもれ出し過ぎてしまい、栄養が必要な細胞に効率よく栄養を届けられなくなってしまう(中略)細胞に栄養や酸素を運べなくなって細胞は死に、最後にその人も死んでしまいます(中略)毛細血管が最も活躍しているのは小腸(中略)小腸の内部の面積は、テスコート1面分に達し、栄養を吸収しやすくしています(中略)胃に隣接している十二指腸(中略)十二指腸でトラブルが発生しないようにするためにも、毛細血管の働きが大事(中略)胃腸で吸収された栄養素は、一度肝臓に集められ、それらを代謝して活用できる形にしたり、不要なものを排出する「仕分け」も行なっています。胃、小腸、大腸、すい臓、脾臓などからの栄養豊富な血液を肝臓に運ぶ特別な静脈が「門脈」です。肝臓内の門脈は、毛細血管となって、肝細胞との物質交換を可能にしています。こうして毛細血管は、肝臓という大きくて重要な人体の化学工場を支えているのです(中略)「知識こそが最善の予防」

情報分析官

動脈硬化が起こっている血管では、血栓を溶かす線溶作用が低下しているため、血管が詰まりやすくなります(中略)毛細血管がダメージを受ければ、ゆっくりとではあっても、確実に代謝が低下していきます(中略)また、毛細血管のダメージによって胃炎や生理痛、更年期障害になることもあるほか、肩こりや腰痛、シミ・シワ・たるみ・さらに、抜け毛や薄毛、白髪を招く可能性(中略)心筋梗塞や脳卒中などの命にかかわる病気は、臓器そのものが原因ではなく、すべて血管が原因で起こるものなのです。

生活に少し気を付けるだけでも、血管のアンチエイジング効果はあります。どうか「攻め」の気持ちで(中略)血管内皮の機能をよい状態に保つのは、なかなか難しい(中略)動脈硬化のカギを握っているのは、最も内側にある「血管内皮」という層(中略)危険因子(リスクファクター)を少しづつでも減らしていく(中略)危険因子とは「その病気になる確率を高める原因」のこと(中略)原因を抱えている人は、そうでない人より「動脈硬化になるのが早い」のは明らか(中略)血管のトラブルは、健診時の一般的な検査では、見つかりにくい(中略)血管の中は、肉眼で目には見えないものです。そこに想像力を働かせて、大事にできるかどうかが、健康長寿か短命かを分けるカギ(中略)どうか「見えない血管」を大切に(中略)病気で悩む人が、1人でも減ること。そして、しなやかな血管を手にいれる人が1人でも増えることを、心から願っています(中略)動脈硬化予防のためには、酸化を促進させないこと(中略)動脈硬化を予防するには、血中の「活性酸素」の発生を抑え、これを除去する対策が何よりも大切(中略)何も対策を立てないで過ごしていると、「動脈硬化」に突き進んでいく(中略)実はNO(※一酸化窒素。血管の収縮や拡張をコントロールし血栓が形成されるのを防ぐバリア機能)は私たちの血管内皮からも発生しています(中略)つまり、NOが正常に作られるためにも、血管内皮の機能を健やかに保つことが非常に大切になってくる(中略)血管が硬くなったり狭くなったり、詰まりやすくなるのは、「悪い生活習慣が原因の血管内皮障害」と言える(中略)問題は、人は置かれた環境によって、動かなくなってしまうことです。※引用者加筆.

かなり怖い冷えもあります。「閉塞性動脈硬化症」です。これは、お腹から脚へとつながる血管の動脈硬化が進行し、血管の内腔が狭くなったり詰まってしまったりする病気です。重症化すると、歩くと足がしびれたり痛みがでたりして歩きにくくなり、さらに重症化すると何もしなくても痛みが出るようになり、もっと重症化すると、足の指などが血流障害によって壊死し、最悪の場合、足の指を切断しなければいけなくなることもあります。さらに、動脈硬化というのは全身で同時に進行しているものなので、脚の動脈硬化が進んでいる閉塞性動脈硬化症の患者さんは、心筋梗塞や脳卒中などを起こすことも多い(中略)そして、この閉塞性動脈硬化症で最初にあらわれる症状が、「脚の冷え」です(中略)脚の血管が詰まりかけていて、「間欠性跛行」(中略)間欠性跛行は、ある程度進んだ閉塞性動脈硬化症にあらわれる、典型的な症状です。100メートルほど歩いたら、脚の筋肉が硬直したり痛んだりして歩けなくなり、少し休むと症状が取れて歩けるようになる──というのを繰り返すのです。閉塞性動脈硬化症の人というのは、動脈硬化が進んで、脚の血流が悪くなっています。歩くと、筋肉を動かすためにより多くの酸素を必要とします。ところが、酸素を運んでくれる血流が悪くなっているために酸素不足に陥り、筋肉の硬直や痛み、しびれといった症状が出てしまう(中略)安静にしている分にはなんとか血流は保たれているけれど、歩いたり体を動かしたりすると対応できないほど、脚の血流が低下しているということ。血流障害が重症化すると、血管の迂回路をつくったり詰まった血管を広げたりする手術が必要になることもあります。

ふくらはぎの筋肉をしっかり伸縮させ、静脈血の帰りを促し、血管内皮を刺激して一酸化窒素(NO)を分泌させること。脚は第二の心臓というのですから、脚で心臓を助けるべきです(中略)ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)の伸縮は、ブラジキニンの分泌を促して血管内皮から血管拡張物質の一酸化窒素(NO)を分泌させ、血管をしなやかに開いて血流を増やしながら血圧を下げます。こうしてふくらはぎの筋肉運動は心臓の働きをサポート(中略)血管は心臓に直結していますから、血管に優しい生活とは心臓にも優しい生活です(中略)循環器系疾患は助かった後に、つらい時間が待っています。

人体最大の内臓は血管・血管内皮(グリコカリックス含む)

内皮細胞からは一酸化窒素(NO)も生み出されます。内皮細胞から生み出される一酸化窒素は、血管を健康に保つためには非常に重要

一酸化窒素がつくられる場所は、鼻腔と、全身に張りめぐらされた全長10万キロにもおよぶ血管の内壁(中略)Lーアルギニン(アミノ酸の一種)のサプリを摂るのも一酸化窒素を増やす(中略)寝ているときも必ず鼻呼吸になるように、口にテープを貼って寝る

情報分析官

(※血管の)内皮細胞は、防壁となって血管壁を守るだけでなく、血管を健康に保つための物質を自らが生み出し、活用しているのです。そのおもな物質が〝NO(一酸化窒素)〟です。NOは排気ガスにも含まれていますが、人の体内で生み出されるNOはとても良い働き(中略)内皮細胞から生まれたNOは血管壁に良い刺激を与え、血管壁を広げる(中略)NOが血液中に放出されると、血液がかたまりにくくなり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になる血栓(血のかたまり)ができにくくなります。※引用者加筆.

鼻腔からは一酸化窒素が分泌されており、これは血管を拡張する作用

鼻歌 一酸化窒素は毛細血管を広げて酸素供給量を増やし、平滑筋を弛緩させる強力な分子だ。ハミングは鼻腔での一酸化窒素の放出を15倍に増加(中略)免疫機能、体重、血行、気分、性機能はいずれも体内の一酸化窒素の量に大きく影響される(〈バイアグラ〉の商品名で知られる人気の勃起不全治療薬シルデナフィルは、一酸化窒素を血中に放出し、性器その他の毛細血管を拡げることで効果を発揮(中略)鼻呼吸をするだけで一酸化窒素を6倍に(中略)夜はテープで口を閉じる

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スイカには「シトルリン」という成分が含まれています。シトルリンには、バイアグラの主成分と同じような作用───藤田紘一郎名誉教授(著書名失念)

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ちなみにシトルリンという名称の、性ホルモン的に働くといわれているものは、スイカに多く含まれています。このため、セックスをする前に、スイカを食べたら、持続力があるといわれています。スイカの実ではなく、種とか皮の中にありますので、これをじっくり噛んで食べると良いのです。とくに皮の白いところをがりがり食べると、性的に強くなり、いい子孫を残せます。

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酸化ストレスは、アルギニンを介したNOによる血管拡張作用にもブレーキをかけてしまいます。NOには抗酸化作用があり、酸化ストレスが増大することでNOが消費されてしまうため、血管拡張作用が不十分に終わってしまう

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炭酸系の入浴剤は、入浴効果を高めてくれます(中略)炭酸の刺激と毛細血管への浸透で、血管壁を広げるNO(一酸化窒素)が内皮細胞から適量分泌され、全身の毛細血管がしなやかにゆるみ、血流がとてもよくなります。毛細血管の劣化を防ぎ、弱った毛細血管を復活させるには最適な方法です

人参に含まれるサポニン類は蛋白質合成を促進し、新陳代謝と免疫機能を高めます(中略)手術などによる身体衰弱や栄養状態の改善にも有効です。化学療法による造血組織障害を防止し、免疫機能低下を抑制し、がん細胞の増殖や転移を抑制する効果(中略)人参を多量に使うとむくみや血圧の上昇が起こりますが、利水作用を持つ黄耆(オウギ)と組み合わせることによって、副作用を軽減しながら、体力や抵抗力の低下を改善する効果を相乗的に高めることになり、漢方における滋養強壮療法の主剤として好んで用いられます(中略)サポニン自体はいろいろな植物に含まれていますが、人参サポニンはジンセノサイドというステロイドホルモンと似た構造を持つサポニンが主成分です。人参サポニンは蛋白質合成を促進し、新陳代謝と免疫力を高めます。人参サポニンの中にはがん細胞を殺し、転移を抑制する(中略)人参は、各種の悪性腫瘍によって引き起こされる貧血、気力減退、食欲不振、倦怠感などの改善に有効で、さらにがんの侵襲的治療(手術、抗がん剤、放射線照射)による骨髄障害や肝障害や免疫機能低下を抑制し回復を促進する効果もあります。最近では、がん細胞の増殖や転移を抑制する効果や、がんの発生を予防する効果が報告されていて、がん治療後の再発予防にも効果(中略)抗がん剤や放射線治療のような攻撃的な治療を行っているときには、体力や免疫力の低下を防ぐ効果が期待できます。

丹参(たんじん)は血管拡張作用や血液循環作用があり、抗炎症作用や抗酸化作用も強く、慢性肝炎や心筋梗塞の治療にも使用されています。肝硬変における繊維化を抑制し、がん細胞の増殖を抑える作用(中略)抗がん生薬として、白花蛇舌草(びゃくかじゃぜつそう)・半枝蓮(ハンシレン)・竜葵(りゅうき)・莪朮(がじゅつ)・三稜(さんりょう)・丹参(たんじん)・紫根(しこん)・夏枯草(カゴソウ)・蒲公英(ホコウエイ)・山豆根(サンズコン)・薏苡仁 (ヨクイニン)など多数あります。固形癌の場合、白花蛇舌草と半枝蓮の組み合わせの有効例が多く報告(中略)(※白花蛇舌草は)白血球・マクロファージなどの食細胞の機能を著しく高め、リンパ球の数や働きを増して免疫力を高めます(中略)白花蛇舌草と半枝蓮の2つは、各種の腫瘍に広く利用され、特に消化管の腫瘍(胃がんや大腸がんなど)に対しては比較的良い治療効果(中略)さらに丹参に含まれる成分が、がん細胞の増殖抑制や細胞死誘導、血管新生阻害、浸潤や転移の抑制、抗がん剤に対する耐性獲得の抑制作用(中略)作用機序の異なる生薬を組み合わせることによって抗がん作用を高める(中略)(※白花蛇舌草は)消化管の悪性腫瘍(胃がんや大腸がんなど)や、肺がん、肝臓がん、乳がん、卵巣がん、白血病など各種の腫瘍に広く使用され、良い治療効果が報告されています。飲みやすく刺激性が少ないので、中国では白花蛇舌草の含まれたお茶や煎じ薬はがんの予防薬や治療薬(中略)白花蛇舌草に含まれるウルソール酸やオレアノール酸は、MAPキナーゼを阻害することによって、がん細胞の増殖を阻害し、アポトーシスを誘導(※肝障害から肝臓保護する作用も)(中略)ウルソール酸とオレアノール酸は、白花蛇舌草のほかにも、夏枯草(シソ科ウツボグサの花穂)、大棗(タイソウ、クロウメモドキ科ナツメの果実)、女貞子(ジョテイシ、モクセイ科トウネズミモチの果実)、連翹(レンギョウ、モクセイ科レンギョウの果実)、琵琶葉(びわよう、バラ科ビワの葉)、柿蔕(してい、柿のヘタ)などに(中略)漢方治療は体力や抵抗力を高める方法だけでなく、西洋医学のがん治療と同じように、「毒をもって毒を攻撃する(似毒攻毒)」という考え方も重視(中略)(※半枝蓮は)肺がんや胃がんなど種々のがんに対してある程度の効果がある(中略)(※米国では進行性乳がん患者に対する半枝蓮の効果が検討され、有効性を示唆する結果が得られている。また、がん細胞の増殖抑制作用、アポトーシス(プログラム細胞死)誘導作用、も報告されている)半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)は抗がん剤の塩酸イリノテカンによる下痢を緩和する(中略)免疫を調整するヘルパーT細胞には細胞性免疫を担うTh1タイプと液性免疫を担うTh2タイプがあります。がん細胞を攻撃するのはTh1細胞の働き(中略)ストレスや慢性疾患などの要素が存在すると、T細胞はTh2タイプへの分化が亢進し、Th1タイプが抑制されることが知られています。このような生体防御のひずみによってTh1タイプのT細胞の機能が抑制されるとがんや感染症に対する免疫が低下することになります。高麗人参・黄耆(おうぎ)・朮(じゅつ)・茯苓(ぶくりょう)・甘草(かんぞう)などの補気(ほき)・健脾(けんぴ)薬は単球 / マクロファージの活性化によりTh1優位の免疫応答反応を誘導し、感染防御や抗腫瘍に働く細胞性免疫を賦活化します。補気剤の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、T細胞のTh1タイプへの機能分化を優位にする(中略)ストレスや慢性疾患における細胞性免疫j機能の低下を改善する(中略)低下したTh1細胞の活性を上げる漢方薬の効果は、老化に伴う抗腫瘍免疫の低下を回復させることや、真菌や細菌に対する感染防御力を高める(中略)補血薬は造血作用と栄養改善作用などにより、抗がん剤や放射線療法のよって生じる貧血や白血球減少などの骨髄機能低下状態を改善します。骨髄機能を改善することは、免疫力を増強させることにつながります。補血薬は造血能を高めるだけでなく、栄養状態や自律神経系や内分泌系の失調を改善する効果も持っています。気血の両方を補う漢方方剤(気血双補剤)としては、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)・人参養栄湯(にんじんようえいとう)・加味帰脾湯(かみきひとう)などがあります。これらは、がん治療において使用される機会の多い漢方薬(中略)鬱金(うこん)はクルクミンなどの成分に抗腫瘍効果やがん予防効果が指摘されています。我朮(がじゅつ)と山稜(さんりょう)は強い駆瘀血(くおけつ)の作用により血腫や疑血塊などを吸収して除きます。がんに対する抑制作用があり、両者は一緒に使用されています ※引用者加筆.

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下痢はがん治療中にしばしば見られます。抗がん剤治療では消化管粘膜のダメージによって消化吸収が障害(中略)塩酸イリノテカン(CPT-11、商品名:トポテシンまたはカンプト)はDNAトポイソメラーゼを阻害して強い抗がん活性を示しますが、副作用として重篤な下痢があります。これは塩酸イリノテカンの活性体が肝臓でグルクロン酸抱合を受けて胆汁経由で腸管に排泄された後、腸内細菌のβ-グルクロニダーゼによって脱抱合される結果、活性型代謝産物が再生成され、これが腸管粘膜を損傷して下痢が引き起こされると考えられています。黄芩(オウゴン、シソ科のコガネバナの根)に含まれるフラボノイド配糖体のバイカリンには、β-グルクロニダーゼを阻害する活性があるため、活性型の腸管での再生成を抑え、塩酸イリノテカンの下痢を抑制する(中略)しかし、半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)に含まれる他の生薬の総合的な作用がより効果を高めているのです。つまり、半夏瀉心湯には腸管内プロスタグランジンE2の増加を抑制し、障害された腸管粘膜の修復を促進し、さらに腸管の水分吸収能を改善する効果も報告されています。単一の成分より複数の生薬の相乗効果を利用して効果を高める点が漢方薬の特徴(中略)慢性下痢には、大棗(たいそう、ナツメの果実)・山薬(さんやく、ナガイモの根茎)・蓮肉(れんにく、ハスの果実)のような食品としても利用されている建碑薬を併用します。

情報分析官

血管から取り込まれたビタミンCから過酸化水素などの活性酸素種(ROS)が発生すると、がん細胞の多くはそれを中和できず、アポトーシスが誘導

情報分析官

ブドウ糖とビタミンCは分子構造がとてもよく似ているため、がん細胞はビタミンCを間違えて取り込みます。ビタミンCはがん細胞の中に入ると、カタラーゼがないために過酸化水素として、がん細胞を破壊(中略)食事で糖質を抑えることでがん細胞は大好きな糖質(ブドウ糖)をとれず、ブドウ糖に似たビタミンCをいつもより多くとり込もうと必死になってくれます。つまり、糖質を抑えれば、ビタミンC摂取の飛躍的な効果が期待できる(中略)体を動かせば、筋肉のブドウ糖の吸収率が上がり、インスリンの追加分泌を抑えられる

情報分析官

がん細胞は鉄を多く取り込んでいるので、その鉄と反応してフリーラジカルを産生してがん細胞を死滅させるという作用機序が提唱されています。つまり鉄介在性の細胞死です。がん細胞で活性が亢進している転写因子の低酸素誘導因子 - 1はトランスフェリンレセプターの発現を高めます。鉄は細胞増殖に必要なため、がん細胞はトランスフェリンレセプターを多く発現して鉄を多く取り込んでいます。細胞分裂の早いがん細胞ほど鉄を多く取り込んでいると言われています。したがって、がん細胞内の鉄と反応してフリーラジカルを発生するアルテスネイトは、正常細胞を傷つけずにがん細胞に選択的に障害を与えることができます(中略)がん細胞の酸化ストレスを高めるアルテスネイト(中略)アルテスネイト(Artesnate)は中国で古くからマラリアなどの感染症の治療に使われていた青蒿(Artemisia annua)というキク科の薬草から分離された成分で、現在ではマラリアの治療薬(中略)テスネイトによってがんや肉腫が縮小(中略)高濃度ビタミンC点滴は酸化ストレスを高めてがん細胞を死滅させる(中略)がん細胞に多く存在する鉄イオンとビタミンCが反応して過酸化水素が発生するという作用機序が提唱されています。過酸化水素がDNAにダメージを与えると、ポリDPリボース合成酵素が活性化されNADが枯渇し、解糖系もTCA回路も進まなくなります。活性酸素はミトコンドリアにもダメージを与えます。これらの作用で、エネルギーが枯渇して細胞が死滅することになります(中略)高濃度ビタミンCと同様の作用機序でがん細胞のATP産生を阻害する方法として(※アルカロイドやフラボノイドを含み抗菌効果のあるシソ科の植物)半枝蓮という薬草を煎じて服用する漢方治療も有効(中略)(※半枝蓮)は抗菌作用を示し、さらに肺がんや胃がんなどの種々のがんに対してある程度の効果がある(中略)半枝蓮には、がん細胞の増殖抑制作用、アポトーシス誘導作用、抗炎症作用、発がん過程を抑制する抗プロモーター作用などが報告されています。さらに、がん細胞の解糖系と酸化的リン酸化を阻害してエネルギー産生を低下させ、がん細胞を死滅させる作用が報告されています。すなわち、半枝蓮はミトコンドリアでの活性酸素の産生を増やし、DNAの酸化障害からポリADPリボース合成酵素が活性化され、NDAを枯渇して解糖系を阻害してATPの産生を低下させるという機序です。解糖系と酸化的リン酸化を阻害してがん細胞のATPを枯渇させ、同時に酸化ストレスを高めてがん細胞を死滅させます(中略)がん細胞の酸化ストレスを徹底的に高める方法 がん細胞に酸化ストレスを高めて死滅させる治療を行うためには、複数のメカニズムを組み合わせることが重要です。

植物にはミトコンドリア毒が豊富です(中略)癌治療において、ミトコンドリアの呼吸酵素を阻害する物質は、活性酸素の産生亢進とエネルギー産生阻害の2つの機序で抗腫瘍効果を発揮(中略)ミルクシスルの活性成分はシリマリン(silymarin)というフラボノリグナンの混合物です。シリマリンにはシリビニン(silybinin)、シリアニン(silydianin)、イソシリビン(isosilybin)、シリクリスチン(shilychristin)などがあります。ミルクシスル種子は4〜6%のシリマリンを含有しています。ミルクシスルはヨーロッパでは古くから肝臓の治療薬(中略)傷害を受けた肝細胞の再生を促進(中略)抗腫瘍効果を高める効果(中略)さらに、シリマリンが、低酸素誘導因子の活性を抑制する作用や、ブドウ糖の細胞内への取り込みを阻害する(中略)ミルクシスルに含まれるシリマリンがグルコース・トランスポーターに直接作用してブドウ糖の取り込みを阻害する作用が報告されています。その他にも、シリマリンには、がん細胞の増殖シグナル伝達系を阻害する作用や、転写因子のNF-κB活性を阻害する作用、がん細胞の浸潤や転移を抑制する効果など多彩な抗がん作用が報告されています。シリマリン自体は毒性が極めて低く、肝細胞保護作用など(中略)さらにがん細胞のワールブルグ効果を是正する作用や、増殖シグナル伝達系を抑制する作用があるため、がん治療において併用するメリットが高い成分

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(癌・腫瘍)を攻撃する漢方は、「攻剤」と呼ばれています。これは、いわゆる抗癌漢方です(中略)漢方薬治療は、おもに体力を増強するためのもの、免疫力を高めるもの、さらにはズバリ癌をやっつけるものもあります(中略)抗癌漢方薬一覧(※辛夷→鼻咽頭癌・子宮癌。升麻→子宮頸癌。魚腥草→咽頭癌・肺癌・膀胱癌・子宮頸癌・甲状腺癌。葛根→胃癌。黄柏→膀胱癌・大腸癌・肛門癌・子宮頸癌。梔子→鼻咽頭癌・肺癌・胃癌・膀胱癌・胆嚢癌。白花蛇舌草→肺癌・胃癌・甲状腺癌・その他の癌。金銀花→膀胱癌。茵陳→肝臓癌・胃癌・大腸癌・胆管癌・膀胱癌。夏枯草→甲状腺癌・リンパ肉腫・鼻咽頭癌・乳癌・子宮頸癌。黄芩→鼻咽頭癌・肺癌・大腸癌・膀胱癌・肝臓癌・白血病。半枝蓮→各種癌。牡丹皮→舌癌。大黄→食道癌・胃癌・大腸癌・膀胱癌。仙鶴草→胃癌・肺癌・大腸癌・肝臓癌・子宮癌。桔梗→鼻咽頭癌・喉頭癌・上顎癌・肺癌・悪性リンパ腫・甲状腺癌。半夏→胃癌・リンパ肉腫。猪苓→肺癌・膀胱癌・大腸癌。薏苡仁→肺癌・食道癌・胃癌・肝臓癌・大腸癌・子宮頸癌・膀胱癌。黄耆→各種癌患者で氣虚のもの。白朮→食道癌・胃癌・大腸癌・リンパ肉腫。人参→各種癌。柴胡→肝臓癌・膵臓癌・胆嚢癌・その他。三七(田七)→胃癌・肺癌・骨肉腫・子宮頸癌・大腸癌・卵巣癌。女貞子→子宮頸癌・卵巣癌・肝臓癌。天門冬→肺癌・大腸癌・乳癌・白血病。百合→肺癌・乳癌。麦門冬→鼻咽頭癌・肺癌・舌癌・胃癌。片仔黄→肝臓癌。山豆根→肝臓癌)※引用者加筆.

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私自身、個別にお返事する時間がないのですが、「ギックリ腰チャンネル スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。


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