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サイコパスはその一群に属しながら、シャベルを手にさらに深く穴を掘り続けているようなもの

アスリートは関連する出来事を予想し、何をするべきかうまく判断することができる

サイコパスは勝ち方を知っている。これはここぞというときに、“スイッチをオン” にする能力で、サイコパスとトップクラスのアスリートに共通する特性

サイコパスは自分に起こった悪いことにあまり悩まず、人生の明るい面を見る傾向が強い(中略)私たちの多くは、はっきりと自己主張することを恐れるが、サイコパスは他人が自分のことをどう思おうと気にしない。彼らは恐れることなく、自分の意見を言う(中略)彼らは自分の得意なことに集中し、実行する。感情の余韻にひたることはない(中略)実際、彼らは自分たちが置かれた状況から一歩離れて、感情を排除して行動できる(中略)「プレッシャーは、大きなチャンスの前兆にすぎない」(中略)待っていてはだめだ。 完璧な好機など永遠に来ない(中略)決して先延ばしをしない、ある人格グループがある。サイコパスだ! 彼らは先延ばしをする人々の対極に位置(中略)サイコパスは勝ち方を知っている。これはここぞというときに、“スイッチをオン” にする能力で、サイコパスとトップクラスのアスリートに共通する特性である。

デカルトは自分の方法が数学者の方法だということを隠さない↓
認知療法の1つの目標は、抱いている信念を点検し、望むような変化を起こすことができるように、それらの信念を修正するようクライアントを援助(中略認知の転換は、機能不全の原因となる信念を変化に必要な不安の状態へと移行させ、そうして究極的にはより機能的な信念体系へと移行

仕組みを考える時に数学者を混ぜれば、一瞬で「こういう仕組みにすれば圧倒的に速い」と言ってくれます(中略)「やる気のある人」と「ウツになる人」は同じグループです。ウツになるのは、「まさかあの人が」と言われる人です。最初からやる気のない人は、省エネしているので、ウツにならないのです。

あなたがどんな人間になるかは、関わるグループによって決まることが多い

「セルフイメージが不安定な人」に見られる特徴(中略)この極端なかたちは、境界性(ボーダーライン)パーソナリティー障害(BPD)だろう。『精神疾患の診断・統計マニュアル(DMS)』の最新版が挙げるBPDの特徴は、「発達が不良な、または不安定な自己像」「慢性的な空虚感」「不信、困窮、および現実のまたは想像の中で見捨てられるという不安に満ちたとらわれによって特徴づけられる、激しく、不安定で、かつ葛藤を抱えた親密な関係」「重要な他者からの拒絶および/または別離についての恐怖」「低い自尊心」などである。精神科の研修医だった訓練時代にBPDについて学んだとき、この症状のリストはなかなか理解できなかった。それも当然だろう。あまり関連性があるように思えないこれらの症状を、ひとまとめに考えることができなかった。統一性も一貫性も(少なくとも私の中では)見出せなかった(中略)対症的な治療は、あまりBPDの患者の助けにならなかったのだ。パーソナリティー障害というのは、慢性的で治療が難しい。医学生時代、BPDには「ソフトな兆候」(診断の参考になるがカルテに記載されることのない古くからの言い伝えのようなもの)があると言われていた(中略)BPD患者を、どう治療すればいいのだろうか(中略)我が師は、まるでベテランの将軍が新兵を戦場に送り出すかのように「幸運を祈るよ」と訳知り顔でウインクしつつ、臨床の知恵を授けてくれた(中略)何人かのBPD患者を診たあと、師が言いたかったことがわかりはじめた(中略)BPD患者はほかの患者よりもはるかに多くの時間とエネルギーを必要とする(中略)私は身構え、戦線を死守すべく全力を尽くした(中略)なぜ「自分がない人」ほど依存に陥るのか?(中略)彼らは暮らしを安定させようと、すべてをその関係性に注ぎ込む(中略)論文の中で私たちはBPDの症状についてアルゴリズムを用いた説明を展開し、これがBPDの人が予測可能なルールに従っていると見ることで、治療法を開発できるかもしれないと考えたのだ。この見方から、これまで以上に正確にBPDの核心的原因およびその他の要因を特定できる。たとえば、報酬学習を修正すれば、BPDの人の主観的バイアスを大きく変えられるかもしれない。私が(※抗がん剤で睾丸癌からサバイバーとなった自転車選手のランス・)アームストロングのドーピングの証拠を目の前にしてもなかなか認められなかったのと同じように、BPDの人も、とくに感情が乱れているときには、(自分と他人の)行動とその結果を正しく解釈できないことが多いと思われる。これが心理的な障害(中略)一歩引いて相手の視点から正しい現実を見つめようとしない(中略)別の言い方をするなら、BPDの人は過去の報酬学習に問題があり、人間関係における出来事を予測するのが困難なのだ。※引用者加筆.

BPDは人格に深刻な問題を抱えた状態である。BPDと診断された人には、自殺企図、情緒不安定、険悪な感情の抑制不能がよく見られる↓

映像をお蔵入りすることに各局が同意すれば、何もなかったことにできる。事実、全体主義的な社会ではそのような事態が実際に起こる(中略)〈社会的現実〉は操作されやすい。

前帯状皮質は大脳皮質の下側にあって、注意力を働かせ、思考を集中させる。この領域は退屈なこと、むずかしいこと、不快なことに集中する能力に関連していて、境界性パーソナリティ障害やそれに類する障害ではここに障害があるため、聞きたくない話に集中することができない(中略)反社会性パーソナリティ障害(※ソシオパス)や境界性パーソナリティ障害(※エンパスはソシオパスの妹分気取りです。HSPはエンパス未満です。ソシオパスの中には、周囲の人を欺くために自分が HSP であると公言する人もいます。 この傾向を知らない人は、自分をエンパスであると宣言します。 そのため、エンパスはポジショニングにこだわるダークな性格だと言われています。ダークとは何も知らないこと)とは双子の姉妹のように見分けがつきにくいこの障害は、邪悪な成功者によくある他者操作と嘘の原因となることがある。※引用者加筆.

BPDの人は、気分変動、怒りの爆発、自己破壊性を示すのが特徴

他人を責めることで、BPD(※精神病と神経症の境界に位置する境界性人格障害)の人たちは自分自身の行動に責任をとることを避けようとします。※引用者加筆.

BPDの人の怒りは、他の怒りの表現とは対照的に、感情の自然発火と表現できるような、突然で予測ができないものと特徴づけられます。BPDの人は一見、表面上何の理由もなく感情を爆発させるようにみえるかもしれませんが、怒りは常に存在

境界性パーソナリティ障害は複雑で深刻な精神障害です。この障害は一般人口の1〜2パーセントに認められると推定(中略)境界性という名称は、この障害が精神病性精神障害と神経症性精神障害の間、もしくは境界線上に位置するという初期の概念に由来(中略)境界性という用語は、「品行のよくない」患者、もしくは治療が困難な患者を表現する際に軽蔑的に用いられる(中略)ある人がBPDと診断されるときにはその先駆けとなるような出来事があります。

高い機能性を示す成人のBPDの人たちの場合、仕事で成功をおさめ、家庭人としての務めを果たし、友人や仲間などの温かい支えもあるかもしれません(中略)臨床家の多くにとって、ボーダーライン(※BPD)とは「くずかご」として、理解のできない、治療に抵抗する、あるいは単に回復のみられない患者たちを、まとめて「投げ入れる」ための診断名とされてきた(中略)PTSDと診断された患者の約半数にBPDの病理(中略)BPDの人たちはつねに自分の演じる「完璧」な「いい役」を求めつづけています(中略)BPDの人の大部分は、自分ですべきことが明確に規定される、体系化された環境においては、すばらしい活躍を見せています(中略)家族の全員がBPDの対人様式に従っていることもめずらしくありません(中略)BPDの人たちは、体系化された職場環境や専門家として腕をふるう場面では、すばらしい活躍を見せることもありますが、その裏では強い自己不信、疑念や恐れを抱いています(中略)自分を受け入れ、導いてくれるものを切望するBPDの人たちは、強力な指導者や規律を重んじる集団に惹きつけられることがあります。BPDの人々には、外の世界を「悪」と見なし、仲間内では「善」を抱合する集団のような、白黒の明確な世界に惹かれる危うさがある(中略)カルト集団もまた、無条件の受け入れとしっかりした組織構造、加えてアイデンティティの枠組みを与えてくれるため、BPDの人たちにとっては大変魅力的 ※引用者加筆.

精神科の患者の中でも、すぐに訴訟だと騒ぐのがこのBPDの人たち(中略)多くの医師は管理医療の企業とのいざこざを最小限にするために、BPDと診断するのを避けるのです。最終的には、多くの医師は、医師の間にあるBPDの悪いイメージのためBPDと診断するのを躊躇します。多くの専門家にとって、BPDの人は最も恐ろしい存在(中略)BPDの人は、皮肉や自分があざ笑われるようなタイプのユーモアについてはとても敏感(中略)BPDの人の怒りは、他の怒りの表現とは対照的に、感情の自然発火と表現できるような、突然で予測ができないものと特徴づけられます。BPDの人は一見、表面上何の理由もなく感情を爆発させるようにみえるかもしれませんが、怒りは常に存在(中略)BPDの人は、気分変動、怒りの爆発、自己破壊性を示すのが特徴(中略)(PTSD)もまた、BPDと合併していることが多く、それゆえ混乱(中略)なんらかの方法でこの動揺から解放されなければ、文字どおりに爆発するだろうと感じているBPDの人も(中略)BPDの人は他者の微妙な差異に敏感に反応的(中略)BPDは危険な病気、それも死をもたらすかもしれない病気(中略)およそ八〜一〇%のBPD患者が自殺(中略)BPDの人の行動をあなたが医学的に解釈すると、BPDの人はコントロールされていると見なし、怒るか、またはより防御的に(中略)多くのBPDの人にとっては、今以降のことは、特に不愉快な思いをするイベントは、レーダースクリーンには映りません。BPDの人の希望は、まだ起きていないことは将来も決しておこらないだろう、です。しかし、 それを無視していて、もしそれが起きると、想像以上に激しく傷つくか怒りを覚える(中略)混沌とした対人関係のゴタゴタが継続することが、BPDの最も際立った特徴(中略)BPDの人は傷つくと、自分を傷つけた相手に対する怒りがフツフツとわき上がり、残酷になり、相手への配慮や理解をまったく欠くようにようになります(中略)解離は、他の障害、特にうつにおいても生じますが、BPDや女性ではより出現しやすい症状(中略)多くのBPDの人はカオスに支配されています(中略)パーソナリティ障害、特にBPDは、大うつ病などの第Ⅰ軸に分類される障害より、ずっと重篤な日常生活上の機能障害(中略)「境界例」という用語がはじめてしようされたのは六十年以上も前のことです。精神病と神経症の境界に位置し、どちらの分類もピッタリとは合わない患者をさすのに使われました。慢性的に現実離れしている精神病の患者と異なり、あるいは近しい関係の者や精神療法に対してもっときちんと反応を示す神経症の患者とも異なり、BPDの人はその中間あたりに位置していました。BPDの人は精神病様の錯乱した状態に陥ることがあることを医師らは観察しましたが、通常それはほんの短時間で終わります。また、BPDの人は一見、神経症のような特徴をいくつか示します(中略)生理学的に鑑別すると、PTSDの患者がトラウマを強調した状況に対してより激しい反応を示すのに対して、BPDの人は見捨てられるというテーマにより強く反応する(中略)BPDの人と対人関係をもつことは、治療者にとってもBPDの人をとりまく大事な人たちにとっても同様に、困難でストレスのたまる鍛錬といえます。白黒志向、分裂、投影同一視、やがてはこきおろしとなる理想化といったBPDの人の対応方法は、必ずや解決するのが難しい矛盾したコミュニケーションに陥ります(中略)多くの臨床家が、精神病理の中でこれだけBPDの占める割合が多くなっているにもかかわらず、BPDの治療を避けるのです。医師にとっては、BPDの人は途方もない要求をしてくる、改善がなかなかみられない、ありがたくない人たち

BPDの人は傷つくと、自分を傷つけた相手に対する怒りがフツフツとわき上がり、残酷になり、相手への配慮や理解をまったく欠くようにようになります

BPDが自然に起こることはめったにないといっても過言ではありません(中略)BPDの症状は主に五つのカテゴリーに分類されます。感情、人間関係、認識、同一性(自我) 、そして行動です。BPDをもつほとんどの人は、これらすべての面で苦しんでいます。つまり、感情、考え方や人間関係に問題がある(中略)たくさんの異なった要因が複雑に入り混じってお互いに反応し合うことで、BPDが引き起こされ長引いてしまいます。研究者は、そのパズルを解明し始めています(中略)心的外傷後ストレス障害がBPDの回復を複雑にするもう一つの可能性は、心的外傷後ストレス障害に付随する問題がBPDの中に見られる問題と似ているということです。 同じ問題が二倍になることで、その問題を扱うのがより難しくなります(中略)BPDから回復するには積極的に問題解決に取り組むことが大切なので、どんな回避でも快方を妨げる(中略)気分障害と不安障害の存在、とくに大うつ病やパニック障害もまたBPDの回復を難しくします(中略)頻繁にBPDに付随してBPDの回復を複雑にするもう一つの障害が心的外傷後ストレス障害(PTSD)(中略)BPDではうつ病のような気分障害に加えて、不安障害を伴うこともよくあります。パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、特異的恐怖症や心的外傷後ストレス障害(PTSD) など、かなり多くの不安障害が(中略)何の予告もなく起きるパニック発作は恐ろしいものです。なぜなら予測不可能(中略)これらのことが積み重なると、不安と似ているというだけの些細なことが恐怖や覚醒の連鎖反応を引き起こします。そして遂には、パニック発作を抱えてしまう(中略)そして残念なことに、パニック発作が一度起きると、パニック発作を起こしそうな状況や場面をさけようとするばかりでなく、次の発作への恐怖を感じるようになります。

BPDの人の行動をあなたが医学的に解釈すると、BPDの人はコントロールされていると見なし、怒るか、またはより防御的に

はれものにさわるように誰かの機嫌をとり続けなければならないとしたら、後に残るのは表面的な会話と不自然な沈黙、そして緊張の連続です(中略)ボーダーラインの人にとって、自分がパーソナリティ障害かもしれないと気づくことはもちろん、自分には何かしら不完全なところがあると認めることは、彼ら自身を恥と自己不信の螺旋に落とし入れることに(中略)ボーダーラインの人は、強力な、よくある防衛機制を用います。否認がそれです。明らかにおかしいところがあっても、自分には何もおかしなところなどないと言い張るかもしれません(中略)否認は極端に強力なものになることがあります。ボーダーラインの人にとって、恐怖心は途方もなく大きく、包括的、圧倒的であるため、否認は徹底的なものにもなりえます(中略)ボーダーラインの人たちは、他の人が向き合ってほしいと考えている問題に直面しようとはしないかもしれません(中略)事態が明るみに出ないので、ノン・ボーダーラインの人はボーダーラインの人との問題に自分だけで対応しなければならなくなるのです(中略)このように、ボーダーラインの人は、ノン・ボーダーラインの人をジェットコースターに引きずり込んでしまうのです(中略)ボーダーラインの人は、この恐怖とパニックを抱えて24時間生きている(中略)彼らが実際にカウンセリングに行くとすれば、それはおそらく、誰かが最後通牒を渡したからです。

家族の全員がBPDの対人様式に従っていることもめずらしくありません

子どもの高機能BP(※高機能BPD=ソシオパス)はオールAの成績をとり、陸上競技の代表選手になり、学校のバンドでトランペットを吹いたりする優等生です。教師たち全員が、完璧だと考えています。※引用者加筆.

否認は極端に強力なものになることがあります。ボーダーラインの人にとって、恐怖心は途方もなく大きく、包括的、圧倒的であるため、否認は徹底的なものにもなりえます

BPDははしかのように感染力のあるものではありません。しかしながら、長い間BPD行動にさらされた人々は、意図せずして、BPDをもつ人の病の中核部になってしまう(中略)一般に私たちは、セラピストがBPD診断を非常に頻繁に隠蔽すると考えています(中略)過去には、臨床家たちがBPDの人たちの治療について、ほとんど希望を語りませんでした(中略)BPDの人は、セラピストがBPDの人の直面したくない繊細な問題に近づきすぎると、セラピーをやめてしまいます。このような場合、BPDの人はセラピストがどこかおかしいと言います(中略)BPDの治療に成功するには、たぐいまれなる人が必要です。自己抑制、規律、正直さ、率直さ、共感、忍耐、そして逆境に直面しても不屈の楽観主義を有する人です。セラピストは、BPDをもつ人の一番奥にある思考を探ることに本質的につきまとう、無慈悲な虐待を受け入れるだけの鋼の根性と、それにもかかわらずBPDをもつ人を思いやり続ける温かで優しいハートを待っていなければいけません。

混沌とした対人関係のゴタゴタが継続することが、BPDの最も際立った特徴

長いあいだ、境界性パーソナリティ障害という病名はなんでも放り込むゴミ箱のような診断として低く評価されてきた。ある文献はこのように書いている。「医者が患者をまったく理解できないか、もっと理解しやすい他の障害に症状を当てはめられない場合に使われたレッテルである」しかし、ニューロイメージングやその他のデータによる最近の多くのブレークスルーは、境界性パーソナリティ障害という病気が実際に存在するという強力な証拠を示している。

反社会的と言っても、当人が育った社会的環境や文化のなかでは正常、あるいは当然と見なされる行為もあり、その点では、ソシオパスは十分な善悪の判断力も、他人への共感、罪悪感、忠誠心を持つ能力も備わっているといえる。ただ、自分の属する文化やグループの規範や予測に基づいて善悪を判断する傾向があるというだけだ。犯罪者にはソシオパスが多いといえるかも

境界性パーソナリティ障害という診断を烙印のように考えて、この診断をつけられた患者さんが医療機関から締め出されることを懸念し、この診断名をつけない臨床医もいます。また、カルテには境界性パーソナリティ障害と診断名を書きながら、本人とはこのことについて話し合わない臨床医もいます(中略)高機能で見た目にはわからないボーダーラインの人たちは、ほとんどの時間、正常に行動しています。少なくとも家族以外の人の前では(中略)高機能のボーダーラインの人たちは、きっかけとなるようなことがなければ、全く正常にふるまうことができます。障害をもっているとは思えないほどです。

見かけ上非常に有能に見え、しかしながらその後、周囲の人たちが当惑する程の陰性感情を表出したりする

BPDが、彼らの困難は周囲の他者によって解決されるべきだと考える傾向を指す。彼らの消極性は、良い対処法を身につけてこなかったことや、強い否定的感情を回避することができないことからくる無力感に由来(中略)BPDの人たちは自己像が非常に移ろいやすい(中略)ある特定の状況でクライアントは見かけ上非常に有能に見え、しかしながらその後、周囲の人たちが当惑する程の陰性感情を表出したりする(中略)認知療法の1つの目標は、抱いている信念を点検し、望むような変化を起こすことができるように、それらの信念を修正するようクライアントを援助(中略)認知の転換は、機能不全の原因となる信念を変化に必要な不安の状態へと移行させ、そうして究極的にはより機能的な信念体系へと移行

高機能BPDはソシオパスである。中機能BPDはエンパスやHSPであり、低機能BPDはADHDのLD(学習障害)など。

ASP(※反社会性人格障害)のなかには、事故や喧嘩によるケガが原因で天寿をまっとうせず短命に終わる者が多くいるが、それはこの無謀性、つまり危険を顧みる能力の欠如のためである。ASPには殺されて一生を終える者も多く、年をとったASPがみな “燃え尽き症候群” のようにおとなしくなっているのは、重度のASPの多くはみな若いうちに殺されたり事故で死亡したりして、年を取るまで生き残っていないためではないかと考える専門家もいる(中略)ASPは自分の能力や機能を100パーセント自分でコントロールすることができ、彼らが宗教の危機を招くとか、悪魔に取り憑かれている" とかいうようなことはないのである(中略)なかにはほとんど、あるいはまったく法を犯さないASPもいるし、法を犯さなくなっても他の問題行動を続けている者もいる(中略)実際、ASPはどのような職種にも、また収入の多少にかかわらず存在する。なかには頭もよく、裕福で、さまざまなコネクションがあり、うまく世の中を泳いでいる者さえいる。ASPは社会のいたるところに存在し、医師、弁護士、政治家、そして聖職者(僧侶や牧師など)のなかにすらいる(中略)他のあらゆる人間と同じように、ASPも大金持ちから貧困層まであらゆる階級の家に、そしてあらゆる地域社会に生まれる。また、他人を押しのけてのし上がり、ASPであることを巧みに隠したまま成功者として振る舞い、人々の羨望の的となっている者もいる(中略)反社会的人間はどんな階級、職業、地域にも存在し、なかには人の尊敬を集めるような職業についている者もいる。また、もともと裕福な家に生まれたり、またはのし上がって社会的な成功を収め、貧困とは縁のない者もいる(中略)なかには知能指数が高く、その力で社会的地位を築く者もいるし、そういう能力がなくても狡猾さや外見的な魅力でそれを埋め合わせ、社会にうまくまぎれこんで普通の人と見分けがつかない詐欺師もいる(中略)裕福な家に生まれた者は、親から金を与えられたり、または財産を相続したりして、金の力と「裕福な家の人間」という見かけの立派さに守られ、人格障害を隠すこともできる。彼らのなかには、家族のはき違えた協力や金で動く弁護士の力によって、法を犯しても処罰をまぬがれる者もいる(中略)また、なかには学校でもなんとかいい成績をおさめたり、仕事をうまくやりおおす者もいる。弁護士その他の専門職についたり、ビジネスマンや政治家になる者さえいる。彼らの多くはそういう成功を可能にするような経済環境に育ち、そのため誤りを犯しても転落をまぬがれる機会に繰り返し恵まれている(中略)経済力や社会的地位がある者とない者とでは、反社会的行動の現れ方にも、またその行動が他人からどう見られるかにも、ともに大きな違いを作り出すことがある(中略)ASPは地域、職業、社会的地位、経済力などの違いに関係なく、どういう状況のもとでも存在する(中略)ASPはいわゆる「精神病」ではなく、それで物事の善悪の判断がつかなくなるということはない。問題は、彼らはそれを知りながら、ためらいもなく行動に出てしまうところにある(中略)これほどよくある、そしてこれほど社会に大きな被害をもたらしているにもかかわらず、なぜ人々はこの心の障害にあまり注目しないのだろうか?(中略)それは、彼らの引き起こす問題が、一見異なる分野に属するさまざまな問題にまたがっているため(中略)それからもうひとつ、おそらくもっとも重要なこととして、いままでASPの治療には実際に大きな進展がみられたことがなく、精神科医や心理学者、ソーシャルワーカーなどのメンタルヘルスに、たずさわる専門家たちは、治療に大きな成果は期待できないと感じている※引用者加筆.

サイコパシー(精神病質)、ソシオパシー(社会病質)、反社会性パーソナリティ障害(APD)は、しばしば混同される。一般人、専門家を問わず、それぞれ置き換え可能な用語として扱う場合もあるが、症状に関連性はあっても、特徴がまったく同じというわけではない(中略)APD(反社会性パーソナリティ障害)の症状がある人の一部はサイコパスだが、大多数はそうではない(中略)APDはサイコパシーよりも三、四倍多く見られる。ソシオパシーと判断される者の比率は不明だが、APDと比較すると、ソシオパシーのほうがかなり多いと推測される(中略)ソシオパシーは精神疾患を示す正式な用語ではない。一般社会で反社会的な犯罪行為と見なされる態度や行動パターンを総称する言葉である。反社会的と言っても、当人が育った社会的環境や文化のなかでは正常、あるいは当然と見なされる行為もあり、その点では、ソシオパスは十分な善悪の判断力も、他人への共感、罪悪感、忠誠心を持つ能力も備わっているといえる。ただ、自分の属する文化やグループの規範や予測に基づいて善悪を判断する傾向があるというだけだ。犯罪者にはソシオパスが多いといえるかもしれない。

反社会性パーソナリティ障害を持つ人間がいわば「穴の底にいる人種」だとするならば、サイコパスはその一群に属しながら、シャベルを手にさらに深く穴を掘り続けているようなものだ、というのである

サイコパシーとは仮想人格であり「方法序説」、ポール・ヴァレリーの「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法論序説」やデカルトの「方法序説」に類似。サイコパシーとは、世界中の賢人や知識人がさまざまな困難に対処するために紡いできた「方法序説」である。

音楽を聴いて「この曲はいいな」と思ったことが誰でも一度はあると思いますが、その瞬間、人は変性意識状態に入っています。


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