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自分が発見したことを因数分解して、それぞれの要素を分析していくことが重要

1にも2にも情報(中略)自分が発見したことを因数分解して、それぞれの要素を分析していくことが重要(中略)「アイスホッケーの神様」と称えられるウェイン・グレッキー(中略)グレッキーには、エネルギーをムダづかいするということがなかった。彼は、正しい時に正い場所にいる能力を培っていた(中略)グレッキーは小さいころから、父親に「パックがあった場所じゃなくて、パックが向かう場所に滑っていくんだ」と教えられていた。

パックが向かう場所に滑っていく

共感とは相手の感情の周波数に自分の周波数を合わせる能力のことである。広範囲の帯域幅に向かって語りかけるのでは、効果は低いのだ。

共感とは相手の感情の周波数に自分の周波数を合わせる能力のこと

「アイスホッケーの選手には、同年齢の仲間たちの間で早く生まれた者が多い」(中略)早く生まれた選手は、同じ年齢の仲間たちよりもはるかに有利なスタートを切ってもいる。それは与えられて当然なわけでも、みずから勝ち取ったわけでもない「好機」だ。そしてその好機こそが、選手たちの成功に重大な役割を果たした(中略)「アイスホッケーの選手には、同年齢の仲間たちの間で早く生まれた者が多い」(中略)早く生まれた選手は、同じ年齢の仲間たちよりもはるかに有利なスタートを切ってもいる。それは与えられて当然なわけでも、みずから勝ち取ったわけでもない「好機」だ。そしてその好機こそが、選手たちの成功に重大な役割を果たした(中略)年の初めの三ヶ月に生まれた子供たちは各グループで最年長になる。四〜五歳でホッケーを始める子供たちの間では、この月齢の差は大きい。ほぼ一年早く生まれた子供のほうが一般的に背が高く、体重も重く、バランス感覚も良く、精神的にも成熟している(中略)月齢効果の明らかな原因は、まずコーチにある。コーチは幼少期から、とにかく才能のあるプレーヤーを探すものだ。それぞれの子供がどれくらいの月齢なのか、コーチにはわからない。わかるのは筋が良いのは誰か、またそこから推測できることとして才能がありそうなのは誰かだ。コーチの多くは「才能ある」プレーヤーを褒め、指導し、試合の出場機会を与える傾向がある。またこうしたプレーヤーはコーチだけでなく、仲間のプレーヤーからも才能あると目されるようになる。そのうえいずれかなり高いレベル、ことによるとプロとしてプレーできる見込みもあると言われれば、練習にも熱が入るだろう。こうしたことが重なった結果は重大で、それはアイスホッケーに限った話ではない。

10代のうちに認知的な課題をこなしておくことが重要だ。

たとえば一三歳のサッカープレーヤーに関する調査では、最高レベルと評価された者の九割以上が年の前半に生まれていた。アイスホッケープレーヤーの間では月齢による優位性はナショナルホッケーリーグに到達する頃には消失するようだ。それまでには誕生日が遅くてもなんとか踏みとどまった者たちが周囲より一生懸命練習する習慣を身につけ、半年早く生まれた者たちより上手になるのだろう。しかしカナダでホッケーをする少年たちの間では、一月〜三月の間に生まれることが有利に働くことは間違いない。

努力する)のに必要なのは、ドーパミン系から前頭前野への投射によって生まれる意欲

ドーパミンは報酬の期待に関係しているだけではない。その報酬を手に入れるのに必要な目標に向かう行動をあおる。ドーパミンは報酬の価値とその報酬をもたらす努力を「結びつける」のだ。「より難しいほうをやる」(つまり努力する)のに必要なのは、ドーパミン系から前頭前野への投射によって生まれる意欲である。言い換えれば、ドーパミンが関係しているのは報酬による幸福ではない。まあまあの確率で生まれる報酬を追求する幸福なのだ。このことは、動機づけとその失敗(たとえば、ストレスのせいでドーパミンのシグナル伝達が制御される鬱病や、扁桃体からの投射によってそのような抑制が起こる不安障害)の性質を理解するためのカギである(中略)満足を先送りにする能力の個人差は、こうした個々の神経系の活動量の差異から生まれる(中略)セロトニンが目標志向の行動に対するドーパミンの影響を拡大する(中略)慢性のストレスや痛みはドーパミンを激減させ、刺激に対するドーパミンニューロンの感度を低下させて、鬱病の決定的な症状───「無快感症」、つまり喜びを感じられなくなること───を生じさせる(中略)痛み経路の活性化が多かった被験者は、その人(※ドーパミン研究で被験者にみせていた仮想上の人物)の不運を知ったあとのドーパミン作動系活性が増えることがわかった。このように、他人の不幸を喜んでいるあいだはドーパミン作動系が活性化する───羨望の的の人が失墜することにほくそ笑むのだ。ドーパミン系によって嫉妬、恨み、ねたみを理解することができ、それが別の発見につながる(中略)失業率が上がると家庭内暴力の発生率も上がる(中略)情けないことに、転移攻撃は加害者のストレスホルモン値を下げることがある。誰かを悩ませることで、自分が悩むのを避けることができるのだ(中略)痛みは攻撃性を生むのではない。攻撃に向かう既存の傾向を増幅させるのだ。つまり痛みは攻撃的な人をより攻撃的にするが、攻撃的でない人に対しては逆のことをする(中略)さまざまな研究が、前頭葉が認知課題に懸命に取り組むと、直後に人は攻撃性を増し、共感と寛容さと正直さが減ってしまうことを示している。前頭葉が「くそ、もうどうでもいい。疲れたから、仲間の人間のことなど考えたくない」と言っているようなものだ(中略)ストレスは利己的になるようにバイアスをかける(中略)ストレスは共感を弱めるのか? どうやら、マウスでもヒトでもそのようだ。※引用者加筆.

こういう人々は、大惨事のさいにじっくり考えたりしない。じっくり考えるのはすでにすませてしまっているからだ↓


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