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人事はどこへ行く

今までアウトプットが全然出来ておらず毎週1回はnoteでアウトプットしたいなと思っていて、今週というか最近感じていた事を題材にしました。

人事という職種

人事って正直本当に理解している人が少ないなと感じています。
というのもやっぱり人事の中の業務の一つである採用が凄い全面に出ていて、新卒一括採用や中途採用のニーズの高さも相まって人事=採用というのがとりわけ最近フォーカスされているなと感じてます。
いや、もちろん間違いではないです。採用はもちろん大事。
でも人事はそれだけじゃないし、他もある。

労務も社会保険も、人事企画(制度、文化形成)、育成も。

では、何があるのか。その先に人事はどこへ行くのか想いを書いてみます。

人事って結局何しているの?

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これは上手く纏まっている・・・!スバらしい。でもまだ一部・・・。


ただ上記表から導き出せる人事って・・・
”採用”って言ってるけど、一言にいっても実に多くの分野から成り立ち、”運用・管理”、”オペレーション”分野にかなりフォーカスされており、
”運用・管理”、”オペレーション”という部分が大きく先行しているが故に、人事=採用という構図になっているなと。
比較的知られている採用という分野ですらまだまだ人事の業務の氷山の一角という事が分かるはずです。
本当何でもやります。

また、かの有名なディビッド・ウルリッチは、著書『HRチャンピオン』(邦題:MBAの人材戦略)の中で、人事の役割として「ビジネス戦略のパートナー」「人材管理のエキスパート」「組織・風土変革のエージェント」「従業員のチャンピオン」という4つの機能を挙げています。

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人事という一括りではなく、大きな視点での表現としては最適解だと思っております。
私も「人事って何してるの~」と聞かれと上記の4つの機能を持って業務の説明をするように心がけています。

人事に必要なスキル・知識は何でしょうか?

よく聞かれる。そして答えにくい。

これについては、東洋経済ONLINEで素晴らしい記事がありましたのでこちらシェア。

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如何に多種多様で色々な知識やスキルが必要なのかが見えてきました。
これは人事13年目の私の実感でもそのように感じます。必要なスキルが猛烈なスピードで次から次からと登場してきます・・・
ちなみに私が思う必要なスキル・知識は、

【必要なスキル】
・コミュニケーション能力
・調整力
・情報収集・発信能力&情報感度
・企画・戦略立案力
・トラブル処理能力
・経営感覚
・コーチング・ティーチング
・強靭なメンタルストレス耐性
【必要な知識】
・労働基準法周りは基本全て
・民法、刑法等会社に関わる部分(派遣、請負も入る)
・労働三権、労働関係調整法は必須
・労務関係(給与、社会保険、退職金(DB、DC、401k)
・税金関連(源泉税、地方税、固定資産等に関連するもの)
・人事の基本知識
☞等級制度(能力、職務、等級、グレード)
☞報酬制度(月給、年俸、手当、賞与、SO、株式報酬)
☞評価制度(絶対評価、相対評価、ノーレーティング)
☞勤務制度(フレックス、裁量労働(企画・専門)見做し労働、事業外、変形労働、シフト勤務)
☞福利厚生(これはありすぎて割愛)
【必要な学問的要素】
・心理学
・行動心理学
・組織行動論、行動学、心理学
・リーダーシップ論
・人的資源管理
等々、人に関わるもの全て
(あるとベター)
・総務全般
・法務
・経営管理・企画 (予算、人件費)
・会計知識

本当に色々あります・・・。

切り口は色々ありますが、

採用→入社→在職中→退職

という事でよく入り口→出口までという表現を使います。つまり、

人事って入社してから退職までの従業員の会社人生を預かる&責任を持つという事

いやー言語化すると本当重い。実際凄い職種なんだなと思います。
何にせよ人事のカバー範囲すごーって少しでも多くの人に伝わると幸いです。
人事って何してんだよ!?と言われたらどうぞら上の表をお見せ頂きたい。

人事の中の人

基本「ヒト」が好き

シンプル笑

でも色々な話きいていてもここに集約されるのかなと思っています。

・もっと人を大事にしたいな~
・もっとこうやれば人間関係とか上手くいくのにな~
・コミュニケーションが好きで「ヒト」のために働きたい
・会社は「ヒト」で構成されている、だから「ヒト」の可能性をもっと突き詰めたい
・専門性もあるし、「ヒト」とも向き合える
・「ヒト」同士の関係性やチーム、組織をもっと良くしたい
・「ヒト」の可能性は無限大だと信じている

人事になる人は本当”ヒト”の可能性や良さを心から知っているからこそ、それを実現したいとか想っている人が本当多いです。
だから熱量高く、情熱的なんだろうなと。

人事はどこへ行く

仕事の内容、スキル・知識、パーソナリティを独断で言語化してみましたが、今後の人事ってどこへ行くつまりどうなっていくのかいつも考えています。
オペレーションはAIにより効率化され、”ヒト”に関してのデータ化が進み、効率のいい採用活動であったり評価であったり、”オペレーション”については劇的に進化していくと思います。
これを悪く言う人がいますが、私は全然そんなこと思っていなくて、漸く解放されるというイメージのが強いです。
より本来的で本質的な事にもっと時間が取れる。

だからこそ、もっと出来ることがあるし、人事の可能性を信じてます。

人事ではなく、組織名や職種名を変える会社様も多くある。
その中できっとモット色々な機能や業務も持つこともあるかもしれない。
でも結論。


”ヒト”のプロフェッショナル

という軸は変わらないのだろうなと思います。

”ヒト”が一人で出来ない事を何人かでやろうとすると必ず”ヒト”に向き合うプロフェッショナルが必要になります。

課題は人口が減少していく中で、”ヒト”に向き合う人事という力を全員に届けることが出来るか。
会社人事ではなく、地域人事・業界人事・産業人事という大きい括りで考える事が必要で、人事というものを一般的なものにしていきたい。
そのために、採用以外の業務、労務や組織開発、人事制度を”民主化”していきたいなと思っています。

日本の人事のプラットフォームが出来、日本の人事について考える。
そんな未来が来るのではないでしょうか。


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