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【美術館】デンマーク「ルイジアナ美術館」

コペンハーゲン市内から、一駅一駅の間隔が長い、中央本線みたいな電車に揺られ30分。駅に到着してもすぐには辿り着きません。郊外の住宅地みたいな地域をとことこ歩くこと15分。大きな邸宅に見えますが、そこは美術館。ルイジアナ美術館です。

コペンハーゲン滞在中、沢山の美術館を見てまわり、お腹いっぱい、大満足だった私。当初訪れるつもりのなかったルイジアナ美術館ですが、ある日の予定が思いがけず早く終わってしまい、時間を持て余しそうな所を、この美術館が夜遅くまで開いていることを知り、急遽行くことにしたのです。でもちょっと行ってみようというには遠かった!でも本当に本当に行って良かった!!

館内に入ると、まずお庭が気になりました。もう夕方も近かったので、日が沈む前に外を見ておこう。木々の向こうに海が広がり、遠くの対岸にスウェーデンが見える(と、何かに書いてありました)。庭のそこかしこにアート作品が配置され、自然に溶け込んでいる。なんだか急に「私、今、どこにいるんだろう?」。

遠くにかすかに見えるスウェーデンに向かって(心で)手を振りご挨拶。

時間がなくなりそうな予感がしたので、後ろ髪ひかれつつ室内に入ると、現代アートがずらり。どちらかというと古典が好きな私も釘付けになってしまうものばかり。

ギターを手にした皆さんが不思議なリズムで躍る様子は譜面の上で音符が跳ねてるみたい。でも静止画だと伝わらない(泣)。
頭の部分が窓から突き出ている飛び込み台!飛び込みたかったけど、そういうものではないみたい。
草間彌生さんの作品。私が4、5人写ってます。
見る度ちょっとずつ動いていらしたパフォーマーさん。カメラ目線、もらえたような、もらえないような。

どれも刺激的で、頭フル回転で見て回りました。少し疲れたなと思ったところで、温かみある椅子や照明、緑豊かな窓の景色が私を癒してくれた。そう、ここは、刺激と癒しが絶妙にミックスされた、ちょっと不思議な、でも安心するような美術館なのです。

廊下ですら絵になる!

ひとりで歩いて帰らなきゃならない私。時間を気にしながら外に出ると、日が沈みかけた空の下、館内から温かな灯りがこぼれていました。「ありがとう。また来るね」・・・なんだかとても満ち足りた気分になりながら、美術館を後にしました。

今度はゆっくり来ます。


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