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夫から個室をもらった話

今回は、夫と交渉して個室をもらった話から、思うことについて双子ワーママ的視点で綴っていきたいと思います。

住宅新築時、夫のためのゲーム部屋

我が家は築2年目なのですが、夫の「書斎」と言う名目の個室があります。彼はテレビゲームが趣味なので、篭ってゲームをする部屋が欲しいと設計段階から要望がありました。正直、双子の幼児がいたら篭れないし(篭られても困るし)、そんな部屋いらないでしょ…と思っていましたが、夫から「書斎だけは欲しい」と言われて渋々4畳ほどの個室を作りました。ちゃんと大きな窓と収納のある部屋で、物置的な感じではありません。

「書斎」と言う名の篭り部屋

夫のたっての希望で作った書斎ですが、いざ入居してみると、予想通り「篭れない」んですよね。当たり前です、双子の男児抱えて篭れるわけがない。まして、数時間もそこに篭ってゲームする暇は子どもの成長とともにどんどんなくなっていきました。双子男児に体力を使わせるために、親も体力を使うので、結局寝かされてしまって夜更かしもままならない。完全に未使用のまま時は流れていきました。

バイクの購入とともに引き渡しを要求

最近、夫がバイクの免許を取得して、いよいよバイクが欲しいと言い出しました。正直、わたしにとってはバイクは何の役にも立たないただの道楽。ですが、夫とは言え他人の「やりたい」と言うことに対して、「いい」とか「ダメ」とか、そういうジャッジを下す権利はわたしにはないとも思っていたので、「好きにしたらいいんじゃない?」と言いました。結局、やらないで後悔しながら死ぬくらいなら(いちいちおおげさ)、やりたいことやったらいいと思うんです。二つ返事で「どうぞ」と言ったわたしに夫が恐縮し始めたので、代わりに夫の個室をわたしに譲渡して欲しいと交渉してみました。そう、今度はわたしが篭りたくなったのです。

働く母の「自室」

人に寄ると思いますが、自分のことを知れば知るほど、どんどん「自分には個室が必要」と言う思いが強くなってきていました。
ひとりになる時間がないとダメ。
ストレス発散の方向が全部内向きな内省タイプ。
ものを考えたり、書いたり、本を読むのが好き。
ひとりでヨガがしたい。
母でもない、妻でもない、「自分」になる空間と時間が自分には必要。
そのために、自室が欲しくなっていたところでした。

わたしは妻であり、母でもあります。そして、今は特に「母」としての役割やタスクが自分の中の多くを占めています。ですが、そのバランスって子どもの成長に従って変わっていくものですし、自分の中のアイデンティティのすべてを占めるものではないとも思うんですよね。何より子は巣立っていきます。
「妻」としての役割も同じ。そのウェイトが大きくなったり小さくなったりしながら、結局は「自分」という人生を生きていく。夫がいなくなれば、「妻」としての自分の役割も無くなります。

そうなったときも、「自分」としての軸を持って生きていくためには、自分と向き合う時間を日々の中で少しでも持ち続けたいんですよね。どう生きるか、どう生きたいか、どんな風に年を重ねていきたいか。そんなことを内に潜って見つめるためのミセスコーナー。むしろ今このタイミングで、そんな場所を大好きな家の中に作り出すことを許された、と言うだけで、もうバイクのことなんきれいさっぱり忘れて今日も気分良く過ごせるというものです。

今夜もニヤニヤしながら、「自分の部屋」に篭る時間が今からもう楽しみです(笑)

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